レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

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操の「へぇ~!」な雑学

第39話 クレマチス・アルマンディと仙人草

「ムッシュ・フルーリの花探検 in フラワーセンター」
吾輩、ムッシュ・フルーリは、実は、 何を隠そう兵庫県立フラワーセンターという植物園の園長なんだ! 今回からは、我がフラワーセンターが誇る4,500種類にも及ぶ膨大な植物コレクションの中から、 その季節ごとに咲くとっておきの一品を紹介していくぞ!  栽培が難しくて国内では滅多に見ることのできない花、 形が奇妙で花らしくない花、普段何気なく目にしているけど、実はこんな変わった性質がある花、 そして世界中でフラワーセンターでしか見ることのできない植物などなど、次々と興味深い花たちを紹介していくから、楽しみにな!

第39話 クレマチス・アルマンディと仙人草

クレマチスといえば、早くて晩春から、多くの品種は初夏に大きなブルーや紫系の花を付ける蔓性の植物として有名だよね。テッセンとかカザグルマなんて呼ばれることもあるよね。 でも、最近は3月半ばともなると、園芸店の店先に、早くも行灯(あんどん)仕立てにした鉢植えが出回り始めるけど、それはハウス内で促成栽培したものだから、鉢植えを買って帰っても、寒い戸外に置かないようにしないとだめだぞ。気温が下がって遅霜にでも当たってしまうと枯れてしまうこともあるから注意するようにな。
一般的なクレマチスの品種は、落葉性のつる植物で、ほとんど初夏の花だって思って間違いはないんだけど、野生のクレマチスの中には、早春に咲くもの、真夏に咲くものや真冬に咲くもの、それに常緑のものだってあるんだぞ!

そこで今回は、まず早春にいち早く、甘い香りを漂わせながら、真白な花を数多く咲かせるクレマチス・アルマンディという種類を紹介しよう。フラワーセンターには、なぜかクレマチスはこの種類だけしか植栽されていないんだけど、その理由はさておき、3月の半ばにもなると、ノウゼンカズラ棚の西側にこんもりと茂っているアルマンディは花を咲かせ始め、ほとんどの葉の付け根に数輪ずつの真っ白な花を付けるんだよ。
◀真っ白に咲き乱れるクレマチス・アルマンディ▶

4月上旬にもなると、写真の様に株全体が雪を被ったように真っ白に染まるんだ。暑さ寒さに強く、生長が早く、しかも常緑で、桜(ソメイヨシノ)が咲く前に香りのよい真っ白な花をたくさん咲かせてくれるアルマンディは、垣根やフェンスに絡ませると最高だよ。

次に紹介するのは、仙人草と呼ばれている夏咲きのクレマチスなんだ。仙人草は、日本の野山に自生するクレマチスで、これもアルマンディと同じように生長が早く、丈夫で育てやすいんだけど、あんまり知られていなんだよね。仙人草は、園内の飯盛山に自然に生えていて、毎年8月下旬になるとアルマンディと同じように株全体を真っ白な花で覆ってくれるんだよ。一輪の花は、アルマンディよりは小さくて3センチほどなんだけど、アルマンディよりも花数が多くて真夏に雪が積もったように見えるんだ。
◀晩夏に雪が積もったように真っ白に咲く仙人草▲
早春には、アルマンディの花を、晩夏には仙人草の花を、フラワーセンターの園内で探してみてごらん!

 

 

「クレマチス・アルマンディと仙人草」を見に行こう!
兵庫県立フラワーセンターHPはこちら>

 

 

ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような存在。バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

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