レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第27話 アネモネ

「ムッシュ・フルーリの花探検 in フラワーセンター」
吾輩、ムッシュ・フルーリは、実は、 何を隠そう兵庫県立フラワーセンターという植物園の園長なんだ! 今回からは、我がフラワーセンターが誇る4,500種類にも及ぶ膨大な植物コレクションの中から、 その季節ごとに咲くとっておきの一品を紹介していくぞ!  栽培が難しくて国内では滅多に見ることのできない花、 形が奇妙で花らしくない花、普段何気なく目にしているけど、実はこんな変わった性質がある花、 そして世界中でフラワーセンターでしか見ることのできない植物などなど、次々と興味深い花たちを紹介していくから、楽しみにな!

【参加募集中】ムッシュ・フルーリと春の花探検!
加西市にある兵庫県立フラワーセンターでは、ムッシュ・フルーリ園長の植物セミナーが毎月開催されています。思わず「へぇ~!」と言ってしまう、とっておきの話題がいっぱい。大人気のセミナーです。
フラワーセンターのお花とムッシュフルーリに会いに行きませんか。

『ムッシュ・フルーリの「へぇ~!」な雑学』開催日程
➀3/20(土・祝)②5/15(土)
(各13:30~15:00 ご参加には予約が必要です。)
*予定は変更になる場合がございます。
●予約・お問い合わせは
TEL:0790-47-1182(兵庫県立フラワーセンター)

🌷🌷チューリップまつり2021開催!🌷🌷
🦋🦋「3/20(土・祝)~4/30(金)🦋🦋
350品種、16万球のチューリップが咲く春のフラワーセンターへ。
3月は温室内、4月初旬から中旬にかけて花壇のチューリップが見ごろを迎えます。

第27話 アネモネ
フラワーセンターの3月と言えば、そりゃあもうチューリップ祭りの始まりだよね。今年は3月20日(土)~4月末日までの約40日間、園内はチューリップで溢れ返るんだ。ところが、この春は新たな趣向として、その頃の池辺の林床花壇にはカラフルなアネモネが咲き乱れるようになってるんだぞ!!

みんなはアネモネって聞くと、どんな花を思い浮かべるのかなぁ? 今、一般に園芸業界でアネモネという名で呼ばれているのは、アネモネ・コロナリア(Anemone coronaria)のことを指しているんだ。赤、白、ピンクに紫、一重咲きや八重咲など、多様な色や花形があるけど、すべて花の中心に黒紫色をした雄しべと雌しべがあって、それがアクセントになっているんだよな。どうだい、みんなが思っている花と一致したかい?
 アネモネ・コロナリアが咲き乱れる草原

アネモネっていう名前は、ギリシャ語で「風」を意味するAnemosが語源なんだけど、これは、花が終わった後にできる種が長い毛を持っていて、風で運ばれることから付けられた学名なんだ。
綿毛をまとったアネモネの種
ところで、アネモネには花弁がないって知ってるかい? 色とりどりの花弁のように見えるのは実はガク弁で、花弁は退化してなくなってしまっているんだ。アネモネが属するキンポウゲ科には花弁が退化してなくなっているか、すごく小さくなっているものが多くて、ほとんどはガク弁が花弁の代わりの役目を果たしているんだぞ。フクジュソウ、クレマチス、クリスマスローズ、デルフィニウムにラナンキュラスなどなど、みんなきれいな色をしているのはガク弁なんだ。覚えておくといいよ。
アネモネの花弁の様に見えるものは、実はガク弁

さて、このアネモネ・コロナリアっていうアネモネは、学名を見ると原種(野生種)のように思えるけど、実は人間が作り出した園芸品種なんだ。野生のアネモネ・ホルテンシス(A.hortensis)アネモネ・パボニナ(A.pavonina)などの交配により作り出されたアネモネ・フルゲンス(A. ×fulgens)という人工交雑種があり、それらをさらに交配して選抜されたのがアネモネ・コロナリアなんだ。しかも、これが作り出されたのは19世紀で、それ以降ほとんど進歩していないんだよ。いまだにその頃に作出された品種が出回っているからね。

さて、フラワーセンターの林床花壇には、19世紀にアイルランドで育成された八重咲の「セント・ブリジッド」っていう品種を昨年の秋に大量に植えたんだ。だから、今年の春は林床花壇がなかなかいい雰囲気になるぞ!
アネモネ“セント・ブリジッド”
  出典:富山県花卉球根農業協同組合
さらにもう一か所、亀の倉池の北側のシャクナゲ園とふれあい花壇の間にある小さな斜面には、アネモネ・パボニナが点々と植えられているので、ぜひ探してほしいな。
さあ、この春は地中海の風を感じにフラワーセンターに来てくれよな!!

「アネモネ」を見に行こう!
兵庫県立フラワーセンターHPはこちら>

ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような存在。バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

 

  

 

 

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