レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第13話 ベゴニア

「ムッシュ・フルーリの花探検 in フラワーセンター」
吾輩、ムッシュ・フルーリは、実は、 何を隠そう兵庫県立フラワーセンターという植物園の園長なんだ! 今回からは、我がフラワーセンターが誇る4,500種類にも及ぶ膨大な植物コレクションの中から、 その季節ごとに咲くとっておきの一品を紹介していくぞ!  栽培が難しくて国内では滅多に見ることのできない花、 形が奇妙で花らしくない花、普段何気なく目にしているけど、実はこんな変わった性質がある花、 そして世界中でフラワーセンターでしか見ることのできない植物などなど、次々と興味深い花たちを紹介していくから、楽しみにな!

【参加募集中】ムッシュ・フルーリと冬の花探検!
加西市にある兵庫県立フラワーセンターでは、ムッシュ・フルーリ園長の植物セミナーが毎月開催されています。思わず「へぇ~!」と言ってしまう、とっておきの話題がいっぱい。
フラワーセンターのお花とムッシュフルーリに会いに行きませんか。
(参加の皆様には会場で操さんのレシピプレゼントもありますよ。)
『ムッシュ・フルーリの「へぇ~!」な雑学』開催日程
1/11(土)、2/22(土)、3/21(土)
(すべて13:30~。ご参加には予約が必要です。)
●予約・お問い合わせは
TEL:0790-47-1182(兵庫県立フラワーセンター)
●1月2日~4日はお正月特別開園いたします!

第13話 ベゴニア

早いもので、年が明けて令和も2年。昨年の令和元年は、大きな災害が全国で発生して大変な年だったけど、今年は平穏な年になってほしいね。

さて、令和2年の初っ端は、フラワーセンターの数多いコレクションの中から、ベゴニアに焦点を当ててみよう! ベゴニアって花はみんなもよく知っているだろうが、一口にベゴニアと言っても、世界中の熱帯~亜熱帯を中心に約2,000種類もの野生種があるもんだから、その形態や性質も様々なんだよね。ただし共通する特徴もあり、葉の形が左右非対称で、ゆがんだ形をしていること。そして、花は雄花と雌花があり、雄花は4枚、雌花は5枚の花弁を持っていることなんだ。まあ、自然界のことだから、一部例外もあるけどね。
そこで、園芸上は形態と性質の似たもの同士を集めて、以下の4つのグループに分けて扱っているんだ。

<木立ち性ベゴニア>
夏の花壇の主役として、みんなもよく知っているベゴニア・センパフローレンスを代表とする茎が立ち上がるタイプのベゴニアで、その形態から、叢生型、矢竹型、多肉茎型,つる型に分けらているんだ。センパフローレンスは叢生型だけど、その次によく栽培されているのは矢竹型だね。この矢竹型は、細い竹のような茎を伸ばして人の背丈ほどにもなるけど、大きな花房をたくさんつけるので、結構観賞価値があるんだな。みんなも作ったことがあるよな。
 ベゴニア・センパフローレンス(叢生型)

木立性ベゴニア(矢竹型)         木立性ベゴニア(矢竹型)の花房

<根茎性ベゴニア>
太短い茎が地表面に横たわっていて、主に葉の美しさを観賞するグループで、レックス・ベゴニアと呼ばれる品種群が有名だよね。みんなも聞いたことがあるだろう? このタイプは日当たりを好まないので、明るい室内で栽培できるんだ。だから、レックス・ベゴニアは室内用の観葉植物として重宝するので、非常にたくさんの品種があるぞ。
  根茎性ベゴニア(レックス)3種

<球根性ベゴニア>
ベゴニアの中で最も豪華で美しい花をつけるのがこのタイプで、球根ベゴニアとも呼んでいるよな。このグループは、南米のアンデスの熱帯の高山地域に自生する球根を持つ数種類のベゴニアを交配して作出された品種群で、寒さにも暑さに弱いため、冷暖房完備の温室がないと栽培が難しいんだな。でもその花を一度見たらとてもベゴニアとは思えないほどの豪華さなので、誰しも一度は栽培してみたいと思うんだけど、栽培環境を整えるのに苦労するよな。フラワーセンターでは、オープン当初から球根ベゴニアを栽培していて、「球根ベゴニア室」では年中その豪華で美しい花をたっぷりみられるぞ。

上記以外の栽培品種として、エラチオール・ベゴニア、クリスマス・ベゴニアなど、冬の鉢物として出回っているけど、寒さに弱くて日当たりを好むので、室内ではすぐにダメになってしまうよな。これら以外にも、どのグループにも属さないような変わったものがあるけど、滅多にお目にかかることもないので、これくらいにしておこうか。

エラチオール・ベゴニア          クリスマス・ベゴニア

ところで、ベゴニアの中で暑さ寒さに強くて栽培しやすく、屋外に植えることのできる種類があるのを知っているかい?  おっ、やっぱり知っている人がいたなぁ。そう、シュウカイドウっていう植物だな。どうだい、聞いたことがあるだろう? 漢字で書くと「秋海棠」これは地下に小さな球根を作る多年草で、花も葉もベゴニアの特徴を持っていて、秋には茶花にもなるような、いかにも日本的な花を咲かせるんだ。 放っておいても毎年花が咲くので、庭の片隅にでも植えておけばいいと思うよ。ただし日の当たり過ぎと乾燥には注意するようにな。半日陰とやや湿っぽいのが好きな花だからな。
時々、野生化しているのも見るけど、これはずいぶん古くに中国からやってきた植物なんだぞ。なんか昔から日本にいるような顔をしているけどな。
多様なベゴニアを見たくなったら、フラワーセンターに見に来るんだぞ。

シュウカイドウの群落          シュウカイドウ

 操の「へぇ~!」
フルーリおじさん!フラワーセンターってすごいね。「へぇ~!」というお宝がたくさんあってびっくりです。古い話だけど今から40年前くらい前、六甲山のホテルで夏の間いろんな球根ベゴニアや背の高いベゴニア(木立性ベゴニアっていうのね)が本当に見事でしたよ。大勢の人が感動して見ていたことを思い出しました。シュウカイドウはやっぱりベゴニアの仲間だったんですね。名前もそーっと凛と咲く姿も素敵です。
生け花にするときは太めの曲がるストローに挿すと短い枝のベゴニアも楽しく生けられますよ。

「ベゴニア」を見に行こう!
兵庫県立フラワーセンターHPはこちら>

ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような存在。バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

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