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阪急西宮ガーデンズのイベント情報

'08年11月にオープンした西宮阪急。すでにおなじみとなりました1F食品売場の「ナチュラルセラー」には『オーガニック』『地産地消・兵庫産』『伝統づくり』『添加物使用制限』の4つのコンセプトをキーワードに阪急と白井操が厳選した安心・安全な食品が揃っています。白井操「カラダにやさしいレシピ集」もナチュラルセラーで入手できます。またドンク『カフェ西宮』での白井操のミニセミナーも好調で、毎回多くのご応募をいただいております。

西宮阪急HPはこちら ⇒ 西宮阪急ホームページ


- 発見!西宮阪急vol.20 -
カラダにやさしいレシピ集冬号、配布中です

家族以外のお客様を迎えして食卓を囲むことが多いこの季節。カラダにやさしいレシピ冬号の中から、お好みのおいしいメニューと楽しい暮らしのアイデアを見つけてください。冬に家庭で役立つ5つのテーマを選びました。
『イブはおうちで!大切な人と過ごすあったかクリスマス。』
『お正月の食卓を飾る華やかな祝い膳を手作りで。』
『寒い日に、湯気もごちそう蒸し料理。』
『あったかさが何よりのごちそう、冬の晩ご飯。』
『オリジナルのふりかけや手作り調味料でとっておきメニュー。』
食品売り場では、レシピ集を片手にお買い物されるお客様も・・・。レシピ集では「おすすめ商品」や阪急オンラインショッピングでお取り寄せができる商品を裏面でご紹介しています。カラダにやさしいレシピは、阪急阪神百貨店の各支店で配布中。西宮阪急は1階食品売り場、ナチュラルセラーでどうぞ。


- 食のミニセミナー 1Fカフェ西宮byドンク -

白井操とゲストの食にまつわるとっておきのお話をお楽しみください。
セミナーレポートではこれまでのセミナーの様子をちょっぴりご紹介しています。

参加ご希望の方は、西宮阪急1F食品サービスカウンターの応募箱へお申し込みください。(毎回抽選となっております。詳しくは西宮阪急にお問合せください。)

詳細はこちら ⇒ 西宮阪急 食のミニセミナーHP


セミナーレポート

★2012年4月27日(金)10:15〜
「カラダにやさしいレシピ集」制作メンバーをお迎えして
今回は毎回ご好評をいただいている「カラダにやさしいレシピ集」(阪急阪神百貨店全店にて配付)を制作しているメンバーが集まり、レシピの紹介と制作のこぼれ話を。まずは白井からレシピ集の中から今日試食していただく料理の実演。「鯛の昆布締め」と「味噌じゃがバター」「鶏のピリ辛だれ」の3品。鯛はヒラメに代わって売場からのメッセージも。
「このレシピ集は年4回5つのテーマで生活のシーンを提案しながら、レシピをご紹介しています。点数が多いので1回分の撮影だけでもまる二日、朝から晩までの作業になるんですよ」と白井。
それぞれの分野でご活躍の方々が、このレシピ集の制作のために力をあわせます。スタイリストの原さんは「料理そのものに色どりがきれいなレシピが多いので、器は料理を生かすシンプルなものを・・・と心がけています。お昼もスタッフさんの手作りでみんなで食べるのが何よりも楽しみなんです。」と笑顔で。「先生の人柄、やさしいほわんとした雰囲気が伝わるように、影がきつくならないようなライティングで撮っています。」とおっしゃるのはカメラマンの浮田さん。「ご家庭で撮影するときは、窓など明るいところをバックに料理を配置し、手前に白いものを置きフラッシュをオフにして撮影すると上手くいきますよ。」と会場の質問に答えてコツを伝授。ライターの武藤さんは「先生の豊かな語彙、料理へのあふれる思いを、いつも心をゼロにして耳を傾け、先生の言葉としてお伝えしたいと思っています。」隣では照れる白井の姿も。アートディレクターの松原通さんは「撮影から印刷まで、意見を交わしながら一つの形にまとめ上げます。気心の知れた間だから素直な思いを伝え合うことができる。このメンバーの素晴らしいところです。」と制作への思いを。
「このレシピ集では、関連する商品を裏面で紹介しています。西宮ナチュラルセラーでは好評で、定番商品になったものも多くあります。お手に取ってご覧ください。」と白井。デイリーフード商品部グロッサリー担当バイヤーの北さんは「私の仕事のうちで一番難しいのが、商品の良さを伝えること。POPを作成したり、宣伝販売を行ったり、ナチュラルセラーやレシピ集もその一つ。レシピを通じて、ご紹介した商品のおいしさをお伝えできれば嬉しいです。」と日ごろの思いを。
会場のお客さまからレシピ集を毎回楽しみにご活用くださっているとのお話をお聞きし、制作メンバーも嬉しそうでした。それぞれの熱い思いが詰まったレシピ集。これからもご期待くださいね。

★2012年4月13日(金)10:15〜
エム・シーシー食品株式会社 水垣宏隆代表取締役社長をお招きして
日本で初めて業務用のミートソースやクリームコロッケを発売し、神戸の地から洋食の普及に大きく貢献したエム・シーシー食品株式会社。本日は水垣宏隆社長をお迎えしました。「じっくり丁寧に作るのが自分に合うやり方」とおっしゃる通り、原料にこだわり手間ひまを惜しまないおいしさが商品の人気の秘密だそうです。「原料を削ると味が薄くなって、旨味調味料などをたくさん使ってごまかすことになります。良い原料をたっぷり使って素材から旨味を作ることが基本です。」旧来の保存食は塩気や味付けを濃くしたり、酢など酸味を加えるものが多いなか、100〜120℃で1時間程度加熱し、密封するレトルトや缶詰は、料理そのもののおいしさが守られることが大きなメリットだとも。安全でおいしい加工食品を目指しておられます。
「今の日本は捨てられる食品の量があまりにも多くて・・・。食材のロスをしないことも大切だと思います。」安全を重視するあまり、賞味期限を過ぎると、味見もせず食品が廃棄される最近の風潮も憂いておられます。お弁当などに表示される『消費期限』とは違い、常温保存ができる食品に表示される『賞味期限』は未開封なら期限を過ぎても食べられなくなることではないとのこと。日付だけを目安にせず、においや味で傷んでいるかどうか、自分の五感で確かめることの大切さには白井も同じ思いを。「炊飯器で保温状態の白ごはんは腐りません。でも炊きたての時からどんどん味は落ちていきます。五感で確かめることは、おいしさへの感性を育てることでもありますね」とうなずいていました。
今後は、豊かな食生活を経て舌の肥えた現代の高齢者のための洋食や塩分が少なくても素材の味が生きているおいしいスープなどに取り組まれるそうです。「栄養も大切ですが、おいしく食べてこそ健康になれると思っています」と水垣社長。
今日の試食は「100時間かけたカレー」と「クラムチャウダー」、「ボルシチ」、兵庫県産バジルを使った「ジェノベーゼソース」と盛りだくさん。「ロシアではボルシチに炒めたビーツをのせて、サワークリームをかけて食べるのが一般的なんです。このボルシチには原料にビーツを使っているんですよ。」と言われる水垣社長。「原料にお金を惜しまず、お客様からさすがと言われる商品を作り続けていきます」と締めの言葉を。ボルシチの味にその思いが詰まっていました。

★2012年3月23日(金)10:15〜
弓削牧場 弓削忠生・和子ご夫妻をお招きして
卒業文集の「将来の夢」には、男の子のあこがれる職業に必ず"牧場主"という文字があります。今回のゲストは弓削牧場の弓削忠生さんと和子さん。今日の成功に至るまで、力を合わせ苦労を乗り越えながらも、いつも笑顔を絶やさない素敵なお二人です。
先代のお父様から夢を受けつがれておよそ30年。お二人の思いとひたむきな生き方がそのまま形になったのが、今の弓削牧場。近頃はお二人揃ってメディアの露出もますます多く、百貨店にもカマンベールチーズ、フロマージュフレが並びます。三宮から車でわずか20分という場所に、甲子園球場の2倍の広さの敷地があり、牧草地、ハーブ園、牛舎、チーズ工房、チーズのメニューたっぷりのレストランが広がります。立地の良さも手伝って年間多くの人が訪れます。牛60頭が山の中でくつろいでいる様子に、ここがいかに自由かを体感できます。のどかな自然の中での結婚式も多いとか。
「弓削牧場の牛は全自動の機械でお乳を搾ってもらっているんですね。」白井の問いに「そうです。以前は搾乳は毎朝夕5時と決まっていたのですが、今は完全24時間放牧。牛それぞれの個性に合わせて搾乳時間は自由です。牛が絞って欲しいと思う時間に勝手にくればいい。夜中の1時2時に来る牛もいれば、朝に来る牛もいます。」と弓削さん。コンピューターで管理されているので、牛の健康状態も分かるそう。白井が訪れた時に出会ったのは、搾乳後もいつまでも気持ち良さそうに搾乳機の中から動かない牛が、後ろに並んでいる牛におしりを押されている場面。ここでは常に牛が主役です。
子供たちが小さい時は、忙しくてほったらかしだったので、せめてもの愛情を込めてパッケージイラストにされたそうです。当時1歳3歳5歳の3人の子供たちの可愛い姿は、今でもチーズの箱で出会うことができます。
「体力が勝負の牧場経営、今ある健康は牛のおかげ。乳酸菌のおかげで病気に負けない強い免疫力ができました。」とおっしゃる弓削さん。思いを聞かれ「皆さんもチーズを通して健康で長生きを。若い人に知恵を伝えたい。」。そして和子さんは「主人と一緒に、これから牛糞を燃料にするエネルギー作りがしたい。」と夢を語ってくださいました。これからも二人三脚で夢を形にされていかれることでしょう。
本日の試食は、カマンベールチーズ、フロマージュ・フレと木苺ジャム、フロマージュ・フレとハーブオリーブオイルの3種のカナッペとフロマージュ・シフォンケーキでした。

★2012年3月9日(金)10:15〜
株式会社かむろ 代表取締役 室 忠義さんをお招きして
春らしく桜餅の実演講習から始った今回のセミナー、教えてくださるのは和菓子処「かむろ」の室忠義さん。「関西と関東で桜餅は違いますね」と白井。「本来関西で食べられるのは道明寺といわれるもの。道明寺はもともと戦国時代に生まれた保存食のことで、もち米を洗って乾燥させ軽くつぶしたものを言います。今回は簡単なもち米を使う方法で」と、ぬるま湯に3時間ほど浸したもち米を、指で少し崩し、蒸し器に。蒸し上がったもち米は、お湯に上白糖と塩、食紅少々を加えて作った蜜に浸します。初めはしゃばしゃばの状態が、30分蒸らすともち米が蜜を吸って、ふっくら甘いご飯に。これはおはぎにも使える技だそうです。
和菓子のお店を持つという夢を胸に、18歳でこの道に入られた室さん。宝塚の和菓子屋さんで最初に弟子入りした親方を今でも深く尊敬しておられます。「新しいものを積極的に試してみるという姿勢を学びました。ここで4年修行させてもらった後、外に出たのですが、どこでも十分通用する力がついていて感謝しました。今は自分が作った新作を親方が真似してくれると誇らしい気持ちになります。」。転機は33歳の時、当時働いておられたお店の業績不振からリストラを言い渡されます。「待遇も良くて、なかなか独立に踏み切れなかったので、逆に『来た来た!』と、そのことに背中を押された気持になりました。」。3年の準備期間を経て、36歳で念願の和菓子店「かむろ」を開店されますが、なかなか軌道に乗らず、もう駄目かも・・・と思っていたところ、友人が大手和菓子屋さんに渡した「どら焼き」のおいしさが評判を呼び、阪急百貨店とのご縁にとつながっていかれたそう。「あのどら焼きの皮だけは、特別な技術がいるので、今でも自分で焼くんですよ」と笑顔で。
「いちご大福で大成功されたと、お聞きしました。」と白井。「あれも少し工夫をしていまして、餡にエバミルクを入れてコクを出したり、ふわふわの皮は特別なメレンゲを餅に混ぜてふくらませたものを使うんです。苺のおいしい季節を考えて、12月〜4月の期間限定です。」とおいしさの秘密を教えてくださいました。
本日の試食は「桜餅」と「かりんとう」。「食べてなつかしい昔ながらのお菓子も大切にしたいと思っています。砂糖の加減を工夫することで、ウチは冷やしても固くならないことをコンセプトに作っています。ご自宅で冷蔵庫に入れてもおいしく召し上がっていただけます。」室さんの温かなお人柄が言葉のひとつひとつから伝わってきます。「あなたのメッセージが、家でお菓子を食べた方に、じんわり伝わっているといいですね。」白井の言葉にもその思いが表れていました。

★2012年2月24日(金)10:15〜
芦屋ゆるり 店主 吉本哲也さんをお招きして
今回のゲストは芦屋にある日本料理のお店「芦屋ゆるり」の店主吉本哲也さん。青いギフトカタログでは合鴨ロースは大好評でした。季節の彩りが美しい和食が持ち味です。試食としてご用意くださった、菜の花の生ハム巻き・金針菜・そら豆と、たけのこの土佐煮・たこの柔らか煮に近づく春を感じます。
「たけのこは熊本のものです。この時期は九州のものが中心。季節とともに南から北上してきます。」と吉本さん。「たけのこは皮を残してゆがいてください。そら豆、とうもろこしも皮を残してゆがくことが大事です。野菜の甘みが残りますから」と教えてくださいました。
15歳から志しを持ってこの世界に。厳しい下積みを経て、吉本さんが、「芦屋ゆるり」をOPENされたのは36歳のとき。当初は思い通りの仕入れができないことが一番の苦労だったと振り返られます。ご自身の感性で作り上げられるオリジナルの日本料理は「色使いがきれいで、野菜をはじめ魚、肉の使い方がすばらしい。」と白井。
「ウチは子供さんにも大人の方と同じ料理をお出ししています。子供の時に『おいしい』と感動することは大切だと思います。子供用の料理というのではなく、ちゃんとしたものを食べて欲しいと思うんです。」と思いを。「お席を離れる子供さんにも『どうぞお席についてくださいまし』とお声がけすると、どんなお子さんでもその通りにしてくれます」「一人前に扱ってあげることが大切なんですね」と白井もうなずきます。
「笑顔で食事を楽しんでいただけている・・・と感じたら、料理をお出しするペースをゆっくりにして、くつろいでいただきたいなと思うんです。」料理人としてお客様においしかったといっていただける瞬間が何よりうれしいと吉本さん。
お昼には『穴子ご飯』が人気とのこと。おいしい穴子の炊き方を聞かれ、常に沸騰した状態の鍋にあなごを少しずつ入れることや、身が固くなるみりんは仕上げに・・・とコツを伝授。ひなまつりに食べたいはまぐりのお吸い物は、なるべく少ない水ではまぐりを火にかけ、開いたらすぐはまぐりを取り出し、漉したものをかつおと昆布のだしでのばすとおいしく仕上がると、時間ギリギリまで、会場の質問に丁寧に答えてくださいました。
様々なプロのコツを教わりながら、気さくに交わされる楽しい会話に盛り上がったひとときでした。

★2012年2月10日(金)10:15〜
神戸フィルムオフィス 代表 田中まこさんをお招きして
今回は『神戸フィルムオフィス』代表田中まこさんをお迎えしました。「まず何をしているところか、皆さんに説明をしてください。」白井のそんなひとことから始まったセミナー。「神戸は海、山、おしゃれな街並みが揃ったすてきなところ。震災で大きな痛手を受けましたが、みんなの力で復興し元気になった神戸を、神戸の街の持つ良さを、映画やドラマの映像を通して、多くの方に知っていただきたいと'00年に設立しました。ロケ地の情報提供、使用のための交渉、地元の方へのご挨拶、宿泊先や機材、エキストラの手配など、撮影に関わる多くのことを担っています。映画を観た方が、実際にその地を訪ねて楽しんでいただけようにロケ地マップも作って配布しています。ロケ地めぐりは映画を観た後が断然楽しいですよ」田中さんは元気に分かりやすく話されます。年間約180本の映画やドラマの撮影があるそうです。
例えば、明石町界隈での撮影は20時〜朝まで、車の通行を止めて行われたり、川重兵庫工場だけに残る古いこだま号の車内が使われたり、爆破シーンに使うために移転して使われなくなった中央市場の取り壊しを延期してもらったりと、一口に撮影といっても多種多様。「映画『阪急電車』は、関西以外ではあまり知られていない路線であることや撮影のために多くの乗客にご迷惑をかける・・・という理由から制作までに時間がかかりましたが結果は期待以上、全国の方に阪急沿線を観ていただけることになりました」と地元の人には嬉しいお話をうかがいました。
「監督さんからおいしいもののご案内を頼まれた時は?」と白井の質問に「よく神戸ビーフって言われるのですが、高過ぎて無理ということが多い。神戸にたくさんある明石の昼網を扱うお店は、鯛やタコ、太刀魚といった東京では高級で口に入らないものが、安くて新鮮と皆さんに喜ばれます」と田中さん。
みんなのあこがれの職業、めざす人へのアドバイスを聞かれ「現場では何が起きるか分からない。判断力と行動力が求められます。映画が好きというだけでは務まらないんです。映画を作りたいという情熱と忍耐力がある人がいれば、後継者をどんどん育てたいですね。」「思っていることをそのまま話にできるって大切ですよね」と白井。海外で過ごされた子供時代、お母様からは「あなたは子供日本大使よ」と言われ「母国の誇りを大切に」と先生から教えられたそう。お話を聞いて、地元に誇りを感じた素敵な時間でした。
今日の試食は、職人さんが素材、熟成にこだわって作り上げる「長崎浪漫工房」のベーコンと細挽きのポークソーセージ2種を。丹精込めた味を長崎から工房長さんが自ら会場にお持ちくださいました。アンチョビソースの温野菜サラダを添えて、おいしくいただきました。

★2012年1月27日(金)10:15〜
パナソニック株式会社 役員 環境本部本部長 節電本部本部長 宮井真千子さんをお招きして
今回のお客様はパナソニック鰍ナはじめて女性役員に抜擢された宮井真千子さん。主婦・子育てをこなしながら様々な家電の開発にたずさわってこられました。「IH炊飯器第一号を世に送りだされ方です」と白井からもご紹介のあと、「女性として活躍することの面白さやご苦労をお聞かせください」と質問。「商品開発が面白くて・・・。一人で出来ないことが組織ならできる」と宮井さん。ホームベーカリーやドラム式洗濯機の開発も担当されました。オーブントースターの開発をしているときには、15分タイマーをめぐって男性の設計者と意見が食い違ったそう。「もっと長い時間のタイマーにして欲しいと言いました。15分以上調理したい時に2回タイマー設定が必要なのは困ると。操作がなるべく少ない家電を女性は求めますよね。」そんな料理をする人の目線を商品に生かす努力を続けてこられました。
「炊き込みご飯を保温するとパラパラのご飯になってしまうのは、醤油と野菜の酵素がお互いに反応するらしい・・・そんな風な科学的なお話を聞かせて頂くと『へぇ〜』と感動しますね。」と白井。炊飯器へのご質問に答えられて「炊飯器の中ではお米は動かず水が対流するだけなんです。お米の間をぬって熱が移動します。その跡がカニ穴になるんです。野菜などの具はずっと上に残っているんですよ。」と聞いてみんなびっくり。ドラム式と水流式の洗濯機の違いについては、「それぞれに長所・短所があるのですが、ドラム式を開発している時、腰の悪い方、車いすの方に『使いやすい。とにかく早く商品化して欲しい』と言っていただいた時には力が湧いてきました。」と様々なエピソードを語ってくださいました。
最後に将来への思いを聞かれ「2018年、パナソニックは創業100周年を迎えます。『もったいないを悟り、ありがたいを知る』という創業者松下幸之助の言葉には、人間の豊かさ、地球を守る事業でなければいけないという思いが込められています。環境を大切にした新しい角度で、エレクトロニクスNo.1の環境革新企業を目指します。」と締めくくられました。宮井さんの言葉ひとつひとつから、一流の企業人でありながら、しっかり作ってしっかり食べる"家庭の食卓"を大切にしてこられた方であることが、じんわりと伝わる温かなセミナーでした。本日の試食は1月12日放送「きょうの料理」のレシピから『ゆり根とスズキの唐揚げ』を。

★2012年1月14日(金)10:15〜
「瓢亭」当主 高橋英一さんをお招きして
始まりは「今年も年明け第1回目の『食のミニセミナー』に『瓢亭』高橋英一先生が来て下さいました。」と白井のスペシャルゲストの紹介から。会場は和やかな雰囲気の中にどこか背筋が伸びるようなすがすがしい空気に包まれています。今回も季節にふさわしい3品をご紹介くださいました。一品目は雲子(くもこ)(モクモクと雲のようなタラの白子)をちり酢で。「柑橘のみのポン酢ならお酢の苦手な方にも喜ばれます。この時期なら〆飾りの橙も絞ってお使いいただけますよ。」たくさんの橙・スダチ・ゆずが絞られ、爽やかな香りが漂います。ポン酢ひとつとっても素材と手間を惜しまないその作業にため息がでます。さらに軽く絞った大根おろし、細かく刻んだ九条ねぎ、黒七味が入りなんとも贅沢なちり酢でいただく雲子は格別の味わい。
2品目は鴨鍋。冬においしい京野菜、九条ねぎを使って。「鴨とねぎは本当に相性がいいですね。九条ねぎは透明のあん(ねぎの中のトロッとした部分)が多いほどおいしいんです。ぜひたくさん食べていただきたい。頭もよくなるらしいですよ。効果は人によって違いますけど。」と軽口を交えながら笑顔で。ダシの入った大きな鍋に美しく笹打ち(斜め薄切りに切ったねぎのこと)された九条ネギが入るとその量の多さに会場からは歓声が上がります。火が通りようやく鍋におさまったネギの上に、焼き目をつけながら余分な脂をペーパーで吸い取った、鴨のそぎ切りを並べ、再び沸騰したら完成です。「カモが固くなるので火はこのくらいで。カモは味がつよいのでアクをよく取ってください。鍋は必ず具材を取りきってから次を入れてください。」と美味しくいただくコツを伝授してくださいます。
最後は鍋のだし汁を使っておじやを。これがまたあっさりと締めにふさわしいやわらかな味。試食する会場にも満足感が漂います。「料理を教えておられて最近感じられることは?」と白井の問いには「最近は韓国の方も日本料理を学びにたくさん来られています。おとなしい日本人に比べ、熱心で積極的に発言される方が多いですね。質問も日本語で上手に話されるのに感心します。」と答えられます。会場から「だしの取り方を教えてください」との質問には「だしの説明だけで時間を取ったらもったいないと思って・・・」と笑いながら、丁寧に説明をして下さいました(詳しくは前回のセミナーレポートでご紹介しています)。いつまでも味わっていたいような料理と時間。そんな上品で柔らかな空気が流れているのだろうな・・・と老舗「瓢亭」さんへの憧れの気持ちがまた一段と強くなったひととき。今年も楽しいセミナーがスタートしました。

★2011年12月9日(金)10:15〜
西宮阪急 店長 佐藤行近さんをお招きして
西宮北口駅前に西宮阪急が誕生して3年。一日平均3万数千人、年間1300万人が来場される盛況ぶり。すっかり地域に根付いた存在に・・・。立ち上げから今日に至るまで、西宮阪急のスタイルを築きあげられた佐藤行近店長が今回のゲストです。「3年経ちましたね」と白井。「お客さまの支えを頂いて、自分でも大成功だと思っているんです。」と佐藤店長。 西宮阪急の特色ともいえるコトコトステージは『物の背景にある作り手の思いを届ける場』を・・・と作られました。専門性とライフスタイルの提案をテーマに、現在は年間約3000メニューが開催されるまでに。ドンクのカフェをお借りして行われているこの食のミニセミナーもコトコトステージの人気メニューのひとつ。専門の知識を持つお客様に講師をお願いすることもあるそう。「地域とのつながりも深まります。何よりコトコトが継続していることがすばらしい。コトコトがあるから仕事も楽しいんです。」と笑顔で。家族の時間を大切にする阪神間のライフスタイルを見据え、"豊かな子育て"のサポートとして、ベビーマッサージや絵本の読み聞かせは毎日開催、他にもペットの撮影会やしつけ教室、ファッションミニ講座、アートイベント・・・などなどモニタでご紹介くださった内容は盛りだくさん。3周年記念イベントは、従業員によるオーボエやフルート演奏のおもてなしコンサートも。
白井の『カラダにやさしいレシピ集』も西宮阪急から始まった人気企画。「年4回発行しているレシピ集は、"食を通じた暮らし提案"がテーマです。毎回楽しい内容を心がけています。撮影は2日に分けて、朝から夜まで・・・。本を作っているような気持になります。レシピ集を手にお買い物してくださっているお客様に出会うと嬉しくなります」と白井。本日の試食は最新のレシピ集からクリスマスにぴったりの『鶏の香り焼き』を。
高い天井を生かし天井に高低をつけることで、世界観のある売り場をと空間デザイナーが創り上げたフロアは、どこも心地よい空間。「照明も女性の肌がきれいに見えるものを選んでいます。」と細やかな心配り。
会場のお客様からも「楽しくて毎日のように通っています。」「食品の品ぞろえが良く、お魚売場が楽しい。」「若いといえない私たちでも楽に着られる服をもっと増やして。」「子供連れでも楽しめる売場が嬉しい。」と親しみのこもった意見がぞくぞく・・・。
最後に「西宮阪急の一番の自慢を教えてください」と白井。「おかげさまで全国の百貨店や企業からたくさん視察が来られます。感想をお聞きすると、『ここは何よりお買い物されているお客様が素敵だ』と多くの方が感心してくださるんです。それこそが西宮阪急の一番の自慢だと思っています。」と締めくくられる佐藤店長。上品でスマート、柔らかなその物腰が、店内に流れる空気にも通じているような気がしました。

★2011年11月25日(金)10:15〜
農業生産法人王隠堂農園 代表取締役 王隠堂誠海さんをお招きして
今回のゲスト王隠堂誠海さんは、奈良の吉野の大地主。早くから同じ志を持つ地域の生産者が農業で暮らしが立つよう、農業生産法人「農悠舎王隠堂」を立ち上げられ、安全性に配慮した野菜や果物の栽培や加工、地元の野菜料理を提供するレストランを手がけてこられました。「市販の干し柿は、ほどんどが防腐剤が使われています。軒に吊るしただけでは雨の日に霧が這うと黒くなってしまうんです。」と王隠堂さん。安心安全なものをとの思いに、工夫を重ね、丁寧に仕上げられた干し柿。「添加物を全く使っていない干し柿はめずらしいと思います。」と阪急の青いギフトカタログでは、西吉野の名産でもある柿を使った無添加の干し柿、あんぽ柿、柚子巻き柿などがセットになった「柿づくしセット」を出されています。
吉野と高野山を結ぶ裏街道にあって、南朝が落ち延びる際に王をかくまった家としてその名を賜ったと伝わる王隠堂さん。「ご自宅は素晴らしく大きなお屋敷。立派なお仏壇は、350年も経っているんですって」初夏にカタログの撮影で訪れた白井は感動を伝えます。台所にはシステムキッチンとかまどが両方あり、どちらも毎日使われているのだそう。王隠堂さんは「現代と江戸の暮らしの両方があるんです」と笑顔で。
自家農園の安全な野菜、手づくりの豆腐やこんにゃくなどを使い、地元に伝わる知恵を生かしたレストランの料理は、心がこもった旬の味わい。「食材を余すところなく大切に使う地元の食文化を伝えたいですね」と日ごろの思いを。
地域の人々と協力して、安心安全を発信することで、若い人や新しく農業を始める人を育て、農業を次の時代へつないでいく。「地域社会への貢献」という意識を常に大切されてきました。「青カタログで嬉しいのは王隠堂さんのような思いを持つ方々に出会うこと。この素晴らしい"作るエネルギー"を絶やさないように・・・と願っています。」と白井。「日本が古来から作り上げてきた農業を守るために、一般の方々にも農業そのものを知っていただくことが大切。安全なものを作って提供する、消費者も『これを買って食べると産地が喜ぶ』そんな気持ちを地域全体が持てれば・・・」王隠堂さんの真摯な思いは、会場のお客様にしっかり届いたと感じられました。
本日の試食はおすすめお歳暮から"あんぽ柿"と"柿のしずく"、千葉・八街「ジツカワフーズ」の"千葉半立ち落花生"と"ピーナッツバター"、静岡・伊豆「山城屋山葵店」の"わさび漬け"、京都・「はま一」の"かまぼこ"でした。

★2011年11月11日(金)10:15〜
マイスター工房八千代 施設長藤原たか子さんをお招きして
今回のゲストは兵庫県多可郡多可町八千代地区にある「マイスター工房八千代」の施設長藤原たか子さん。数年前、神戸新聞の辻本さんから「すごい人がいる!」とご紹介いただいた白井「人口6000人の町で、1500本の巻き寿司を毎日完売されるんです。30人のスタッフは、都市圏の人口に換算すると7000人を雇用されていることに匹敵するんだそうです」とマイスター工房のすごさを。「使われなくなった農協の建物を町にお願いして加工施設に改装していただいたのが10年前・・・。レストランもないような田舎で、何かおいしいものがあるコンビニのような店にしたいと始めました。新聞に『農村コンビニ誕生』と取り上げていただいたのをきっかけに、来店されるお客様には、まずは食べていただこうと常に試食を準備しました。それからは口コミで・・・」と藤原さん。評判が評判を呼んで、今では毎朝5時から行列ができ、整理券を配り10人づつ入店をお願いするほどの盛況ぶり。 藤原さんが「山里のイメージで作りました」といわれる天船巻寿司は、焼きアナゴのような味付けのオリジナルの卵焼き、高野豆腐、かんぴょう、しいたけ、きゅうりは太く1/2本と具だくさん。少なめのご飯でふんわりと巻かれた太い巻き寿司です。もちろん本日の試食に。「巻き寿司なのに、のどに詰まる感じがなくて食べやすい。」「具ひとつひとつがおいしい」と会場からも評判。「具は濃い目に味をつけていますので、きゅうりが最後に口に入るように食べていただくとさっぱりしてよりおいしいと思います。」と藤原さんからアドバイス。
「お寿司一つ一つに作られた方の判が押されているのも驚きました」と白井。「この方が巻いたものを・・・と指名買いされる方も多いんです。巻き寿司は毎日抜き打ち検査をして、品質を確かめます。お客様の気持ちを第一に、初心を忘れないように、みんな心をこめて作っています。思いはお客様に通じると思いますから。」と藤原さん。あるスタッフは朝4時に出勤して2時間勤務、6時に帰宅して、子供たちを送り出してから、また8時に出勤される・・・といったように、家庭を守りながら仕事ができるよう、それぞれの家族構成を配慮してシフトを組まれるそう。地域には無かった、女性が働きながら活躍できる場所を提供したり、年間40〜45t買い付けるお米をはじめ、海苔やきゅうり、しいたけといった地元食材を大量に使用することなど、マイスター工房が地元にもたらす有形無形の貢献は図り知れません。
「先日審査員として参加した巻き寿司コンテストや、巻き寿司イベント、多可郡周辺にできた巻き寿司街道など、藤原さんの巻き寿司から始まって育っていったものがたくさんありますね。」と白井。これからを聞かれ「空いているたんぼや畑を利用した「マイスター農園」を作って、手作りした食材を使えるようになりたいですね。地元に残る若い男の子もスタッフとして一緒に歩み始めました。彼らの活躍の場にもなればいいなと思っているんです。」と藤原さん。夢を語る言葉に力を感じました。

★2011年10月28日(金)10:15〜
神戸新聞社 論説委員 辻本一好さんをお招きして
10月〜11月のミニセミナーは、西宮阪急1Fの『ひょうご五国のめぐみ』フェアにちなみ、兵庫の食に関わりの深い方をゲストとしてお招きしています。今回は神戸新聞社論説委員の辻本一好さん。『五国豊穣 兵庫のうまいもん巡り』の制作にも深く関わられました。
「地域だけで作り続けられてきて、地元の人だけがそのおいしさを知っているといったような、世間にあまり知られていないものにも光をあててご紹介しました。」と辻本さん。「食べたい方と直接つながるよう生産者の方の問い合わせ先も載せています」と白井。取材の写真をモニターに映しながら、食材の話題へ。香りと味に昔ながらの風情を強く残すハリマ王にんにく。十割のそばが絶品の赤花そば、お漬物に合う宍粟三尺きゅうり。「その土地で古くから栽培され、種を取って来年また播いて、と受け継がれてきた在来種はどれも個性的。だからこそ大切にしたい」と語る辻本さん。中心の大きな親芋の周りにできる芋は土の重みで曲がり、その姿から名づいた姫路の海老芋。「今からが旬。キメが細かくて本当においしい。」と白井。神鍋高原の溶岩と湧き水が育むわさび、12本の糸と疑似餌で明石タコを釣る80歳の名人の芸術的な技、釣ってから出荷まで一切触らず出荷される沼島のアジ「どれも大変ながら丁寧な仕事に支えられています」よどみなく語られる辻本さんの知識の広さ・深さに驚きながら、熱心に耳を傾けられるお客様。まだまだ続く食材に込められた思いや数々の物語・・・ここでご紹介しきれないのが本当に残念です。
世界に名だたる神戸ビーフ。「自分が育った所に世界に誇れる食材があるのは幸せなこと。ステーキと言わず薄切り肉でいいんです。お皿に付け合せの野菜を準備して、『今から焼くよ』と子供たちに声をかけ、焼きたてを食べさせてあげて・・・。『これが神戸ビーフ!』という感動は一生ものです。」白井の言葉を受け「味覚は一生もの。子供のときに本物を食べるのは大切。」と辻本さん「今食べているものを次の世代にも食べつないで欲しい。地元のすばらしい食材は人から人へ伝わる智恵と技に守られてきたものだから。」と日頃の思いを。
「兵庫県の食材の幅広さに驚きました。」「わが町を見直すきっかけになった」と西宮阪急のフェアも手ごたえは上々。食卓からの応援はここからがスタートです。地元食材の魅力、生産者の方の思いに触れ、「兵庫に住んで良かった・・・」と感じるひととき。本日の試食は「播州百日鶏の塩焼き」、軽く山椒をふった「姫路のれんこんのフライパン焼き」、塩茹での「丹波黒大豆の枝豆」と兵庫の秋を感じる3品でした。
兵庫で頑張る若い生産者のいい仕事ぶりは、お歳暮カタログでも『明石のもみじ鯛』と『雅いちご』を取り上げご紹介しています。

★2011年10月14日(金)10:15〜
兵庫県漁業協同組合連合会 魚食推進室室長 山嵜清張さんをお招きして
今日のゲストは兵庫県漁業協同組合連合会の山嵜清張さん。明石の海・魚・食べ方、全てに精通され、白井も魚のことで知りたいことがあった時には、いつも頼りにしている方。『五国豊穣 兵庫のうまいもん巡り』では、いかなごを泡で炊く山嵜さん流の釘煮を紹介して下さいました。
「気候や天候不順で、漁への影響はどうですか」と白井。「20年毎日海水温を測っていると、毎年何らかの違いはあります。カレンダーのない海の中では、魚は水温を直接身体で感じていますから、我々が頭で認識している季節とはズレが出来て当然なのです。その水温変化から漁を予測する。水温が一番低い2月末頃、海の表面温度が6℃を下回るとタコが死ぬこともあるんです。海の中はもっと寒くて、昭和38年には実際にタコが壊滅状態になったことがあるんですよ。」と山嵜さん。本の撮影で明石漁港へ行った白井が一番驚いたのは、競りの段階でまだ魚が活きていたこと。山嵜さんは「以前は私も競りで、目の前をはねて通る鯛を一瞬で見極め、しっぽが赤くなってるなと思ったら1割安かな・・・とか。体やしっぽが赤いというのは魚がパニック状態になって暴れた証。リラックスした状態で〆られた魚にくらべ味がぐっと落ちるんです。」と話されます。「だから漁師の奥さんたちは魚の生簀を静かに静かに競り場に持ち込まれて・・・」と白井も納得。山嵜さんによると、リラックスした状態の活魚にとがったもので一撃を加え脳死の状態にし、背骨の一か所を切って血を抜き、針金で脊髄の神経を壊すことで、一番おいしい状態の鮮魚になるのだそう。活け締めの高い技術を誇る明石漁港の鯛は、鮮度が落ちにくく、少し時間置く方が甘みが増してよりおいしく頂けるのだとか。
魚の鮮度の見分け方は?との質問には「まずは体の色が濃いものを選んでください。海水にいた魚は氷がとけて真水にふれると体色がぼやけます。次は眼に透明感のあるもの。見る目を養うのには魚売場に週に1回くらいは通って、並んでいる魚を続けて見ることですね。1種類の魚でもいいし、1シーズンだけでもいいんです。違いが分かるようになる時が必ずあります。あとは店員さんに聞くこと。予算やどんな風に食べたいとか伝えれば、いい情報がもらえると思います。」「さんまの加工では兵庫県は日本一なんですよね?」と白井。「明石ではさんまは獲れないんですけど・・・」と山嵜さん「でも、加工の技術があったから、漁に出られない時の副業に漁師が始め、盛んになっていったんだと思いますよ。」と意外なお話も。山嵜さんが講師をされる『魚のさばき達人養成講座』はキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。何よりもおいしい魚を食べたいという人がたくさんいるということが伝わってくるのが嬉しいと笑顔で。魚にまつわるとっておきのお話に、お客様も時間を忘れるひとときでした。

★2011年9月9日(金)10:15〜
川柳作家 大西泰世先生をお招きして
白井が月1回お料理コーナーを担当するNHKのラジオ番組『かんさい土曜ほっとタイム』。番組で人気のコーナー「ぼやき川柳」を担当される川柳作家の大西泰世先生をゲストにお迎えしました。
「俳句と川柳は、季語があれば俳句、なければ川柳と聞いていましたが・・・。」「川柳はより身近な話題を自由に詠むものといったところでしょうか。食のセミナーなので食べ物にちなんだ川柳を・・・」と大西先生。『いじめがいある人を待つきゅうりもみ』、『いいわけは明日にしよう豆ごはん』とまず2句を。この"いじめる"は、愛のある、いじって楽しむという意味だそう。「ラジオの放送中、FAXがぞくぞくと届く中、お話をされながらどんどんチェックしておられますよね」と白井。「俳句のコンテストの審査をする時には、1000とか2000とか、一度に目を通すんですよ。たくさん見ていると、光るものがあるとパッと目に飛び込んで来るようになるんです。」と大西先生。「へぇ〜すごい。川柳が浮かばれるのはどんな時ですか?」と白井。「よく聞かれるのですが、実は締切が迫った時なんですよ。」と笑いながら。白井のリクエストに応え、お酒やエコの川柳を次々紹介してくださいます。「川柳は待つことの文学だと思っています。年を重ねて、心のひきだしにたくさん思いをためておかれてからの方が、川柳に趣が出てくるんです。」と大西先生。「兵庫のうまいもん巡りの本の取材で、お会いした生産者の方々の多くは70代ぐらい。みなさん真面目に良い物を追求されて来られて、子供や孫、土地への思いが温かい。人の営みの深さや人間の誇りの尊さといったものが、伝わってくる方ばかりでした。それが表現されることって大切ですよね。」とうなずく白井。朗らかに語る大西先生は二十歳ぐらいまでは人見知りで、話をするのは苦手だったそう。そんな時合唱団で歌われた第九に大きな感銘を受け、恩師と出会い、合唱団のお世話をするうちに、自分の言葉でないと人には伝わらないということに気付かれたのだとか。「どんなことでもいいので、ぜひ皆さんも川柳を一句作って見てください。例えば、夫婦げんかをした時は、モヤモヤとした思いをすぐ5・7・5に置き換えてみてください。意外とスキッとして、けんかのことも忘れられたりします。いくつで始めても遅くないのが川柳のいいところ。80代90代で始める方も多いんですよ。」と締めくくりは川柳で日々を楽しく重ねる秘訣を。今回も和やかな空気が会場にあふれていました。
今日の試食は、秋の「カラダにやさしいレシピ集」から『生姜たっぷり肉味噌』と「鮭のふわふわふりかけ」を西宮阪急1F『米俵』さんおすすめの徳島の新米とともに・・・。

★2011年8月19日(金)10:15〜
阪急百貨店スタッフに聞く、今売れている食品とおすすめしたい商品
今回はいつもと少し趣向を変えて、阪急百貨店の若手スタッフに聞く西宮阪急食品売り場の売れ筋商品とおすすめ商品。お話いただいたのは、デイリーフード商品部から好評のレシピ集の制作を担当している橋本政人さん、中村有希さん、グロッサリー担当バイヤーの北智光さん。食品売り場を支える頼もしい若者です。
「百貨店の食品売り場は、スーパーとどう違うの?」と白井。「日常のものに加え、話題のものなど、品揃えの良さでしょうか。一度食べてみていただきたい食品などはおためし価格でご提供するなど、お買い得商品もたくさんあります。」と橋本さん。「そうそう、例えばオリーブオイルや調味料、乾物の売り場は本当に楽しい。いい品物がたくさんありますよね」と白井。西宮阪急の食品売り場は1F、デパ地下ならぬデパイチの草分け。「調味料(基礎調味料・乾物・ジャム・はちみつ含む)は約3000アイテム、加工食品(菓子・飲料・嗜好品含むすべての保存食品)は約1000アイテム、合計約4000アイテムと阪急百貨店の支店の中でも品揃えは充実しているんです。」と北さん、続けてこだわりの売れ筋商品をご紹介。売れ筋ベスト1は「だし醤油」。意外なところではレトルトカレー。100時間煮たものや、阪急の大食堂のカレーが好評とか。
秋のレシピ集でおすすめしている商品から、大豆をまるごと使ったおからの出ないお豆腐やこだわりの塩、青カタログでご紹介した北海道のトマトジュースなど、9月から新たに売り場で販売が始まる商品もご紹介。「西宮阪急で評判の魚売り場もそうなんですが、技術や知識を身につけた専門職の社員さんが、売り場にたくさん立っていらっしゃいます。それが阪急百貨店の魅力。」と白井。
最後にこれからの目標をひとりずつ・・・ミニセミナー担当の伊庭昇子さんにも。橋本さんは「梅田阪急の来年オープン時には名実ともに日本一の食品売り場が実現するよう全力で取り組みたいと思っています」。北さんは「笑顔でお買い物いただけるのがうれしい。末永くご愛顧いただけるよう頑張ります」。レシピ集を担当するようになって料理が好きになったという中村さんは「お客様に料理を楽しんでいただけるようお手伝いしたい」。伊庭さんは「もっとお客様に楽しんで頂ける西宮阪急になるように努めます。」最後に西宮阪急 食品売場 部長の小林賢さんが「これからもよろしくお願い致します。」とご挨拶で締めくくられました。
今回の試食は、おすすめ調味料から「塩麹」「ゆず茶」、ナチュラルセラーの「コチュジャン」、こだわりの「塩」を使った『豚肉ソテー焼肉だれ』、レシピ集より『ごちそうだしで作るなめこ汁』、『黒みつきなこで食べるお豆腐』の3点。レシピ集に協賛して下さっている「大塚食品」から『マンナンヒカリ』と「山海吟味」から削り立て『花かつお』をおみやげに。
身近にある、こんなにも豊かな食品売り場。いつもの同じものもいいけれど、時には売り場で見つけた食品にチャレンジすることで『食』の楽しみがもっと広がることを改めて感じたひとときでした。

★2011年7月22日(金)10:15〜
兵庫県手延素麺協同組合 理事長井上猛さんをお迎えして
そうめんといえば「揖保乃糸」。西播磨の470軒あまりの製造者を束ねる組合は「揖保乃糸」の品質と味を支える厳しいルールを守り、運営されています。今回のゲストは理事長の井上猛さん。「揖保乃糸はどんなところが他と違うんですか」と白井。「揖保乃糸は製造者立会いのもと、検査指導員がチェックし、割印をして組合に出荷します。原料は厳選したものを組合から支給しますので、製造者は10月から4月の製造期間の始めに、作る分だけ原料の申請をしておかねばならないという決まりです。麺の太さを0.1mmの単位で管理しているのは他にないと思います。手間や時間を惜しまず品質にこだわる姿勢が組合全体に行き渡っています。」と井上さん。製造者の規模に関わらず、一定の品質が守られるシステムが「揖保乃糸」を不動のブランドとして支えていることに会場も納得。作業は毎朝3時から。生地を練り上げ、延ばしては寝かせてをくり返しながら、縒りをかけて、乾燥させる・・・時間と手間と天候の三つが欠かせず、職人の手技が、仕上がりを大きく左右します。最近は室内での乾燥が多くなっていましたが、東北の震災以降、外気に触れないよう大きな部屋で風を循環させる方法に。風の当たり具合の違いを見て、場所を変えながらの細やかな作業なのだそう。
「おそうめんを湯がく時には、びっくり水・・・というのは、急な火加減が難しかった昔の話。今は火力を弱めるだけでいいんですよね」と白井。今日の試食は1分15秒湯がいたもの。「通常は1分30秒ぐらいが目安ですが、試食は「特級」のヒネを使っているので、ゆで時間が少々変わっても大丈夫です。」と井上さん。ヒネとは最適の温度や湿度を保った蔵で囲い、熟成させたそうめんのことだそう。「年齢を重ねると心の器に幅が出てくる女性と同じで、ヒネはゆで時間が少々変わっても大丈夫。時間が経ってもコシがあるので幅広いメニューにも使用でき、にゅうめんでも美味しいですよ」と笑顔で。「でも、お家で蔵囲いをするのはダメですよ。」と白井も笑いながら。買った後は、できるだけ早く食べるのが美味しくいただく秘訣だとか。12月〜2月の一番寒い時期にしか作れない黒帯の「特級」は、原料も上等で、麺も細い特上品です。たまたま目にした西宮阪急の売り場の特級ヒネものは、偶然にも製造者印が井上さんご自身のもの。「感動しました」と語られる井上さんのお気持ちがお客様にも伝わります。
「後継者の問題は?」と会場からの質問には「子供に継いでもらうには、車など高価なものを与えないで設備投資をと、私はこの10年間言い続けてきました。おかげで上手くいっています」と井上さん。今後の夢を聞かれ、「伝統を継承しながらも、向上心を持って人を育て、新しい商品を生み出したい。時代に先駆けたものを自ら感じて作り出すことが大切ですね。前より美味しくなったなぁといつも言われるように。」と明るく締めくくられました。今回の試食は『カラダにやさしいレシピ集』から「トマト入り生卵つゆ」で食べる冷やしそうめん。丹精こめて作られる手延そうめんのお話を聞きして、また特別な味わいでした。

★2011年7月8日(金)10:15〜
伊豆下田 西林商店 取締役西川雅一郎さんをお迎えして
自然の恵み豊かな伊豆・下田にある西林商店さん。四代目西川雅一郎さんをお迎えして、こだわりのところてんについてお話を伺いました。会場の前には原料の赤いマクサ(天草)と晒した後の薄い緑色になったマクサの塊が。「これが、ところてんや寒天の原料になる天草ですね」と白井。「はい、収穫はちょうど今頃、海から採ってきた時はこのように赤いのですが、これに水をかけ、日に晒すという作業を何度も繰り返すと、この青さらしの状態になります。これを釜で炊いてところてんを作ります。」と西川さん。会場のモニタには地元須崎で名人と名高い晒し職人茂佐さんの作業風景が映し出されます。「茂佐さんに西林商店さんはいつも一番高いものを買われるとお聞きしました。」と白井。「いい原料でいいものを作れと父から言われています。一度炊いた後の二番手を炊いた、二番煮を混ぜてところてんを作るところもありますが、ウチは一番煮しか使わないんです。」とこだわりを。圧力釜を使って短時間で煮上げると煮つぶれてカスなども出るため、大釜を使い、静かに沸騰させるよう火加減をつきっきりで調整しながら7時間煮込む大変な作業を守っておられます。ちょっと油断すると吹いてくるので、大やけどの危険と隣り合わせだそう。これを冷やし固めるとところてんの出来上がり。水に浸けて1週間、酢水に浸けると30日〜45日おいしく頂けるそう。地元では三倍酢で食べると聞き、会場に挙手をお願いしたところ、関西風の黒蜜派と関東風の三杯酢派が約半々。西川さん「実は「黒蜜付き」は今回の青カタログで初めて作ったんですよ」と笑顔で。気がかりは原料の天草を採ってくださる方の高齢化。天草は弱く、一年採らないと他の海藻にやられて少なくなってしまうのだとか。地元のご家庭でところてんを作られる時には、早く柔らかくなるよう酢を入れて煮ることが多いとも教えて下さいました。最後にこれからを尋ねられ「いいところてんだけを作っていく、ブレることなくところてんを守っていくこと・・・ですね」と爽やかに答えられた西川さん。"本物"を感じるつるんとした心地よい喉ごしに涼を味わったひとときでした。
今回の試食は「カラダにやさしいレシピ」から鶏肉のピリ辛ダレ、西林商店さんのところてん・黒蜜味と海苔を添えた三杯酢の食べ比べ、青カタログから北海道「多田農園」のトマトジュース「北美人」を。

★2011年6月24日(金)10:15〜
落語家 桂南光さんをお迎えして
今回のお客様は落語家の桂南光さん。料理の腕前はNHK「きょうの料理」にご出演なさるほど。食べることにも作ることにも造詣の深い方です。
トークの前に白井が実演してご紹介したのはハーブ酢の作り方。お好みのハーブを洗って水気を切って酢に漬けるのですが、その様子をなぜか笑いながら見守られる南光さん。トーク開始後しばらくして「ハーブの水気、もっときちんと取らはったほうがいいと思うんですけど・・・」の一言に白井も笑って「ふふっ、難しいことは置いといて、料理が楽しいなと思ってもらえることが大事だから。」と返し「ハーブ酢は若い時からよく作っていたのですが、瓶に漬けてラップしてからフタをして、最初の1週間ぐらいは瓶を一日数回振って、ハーブに酢がまんべんなく被るようにしてやると、カビがこないで、簡単に出来るんです。瓶の近くを通りがかったら振るとか・・・ね。楽に手抜きすることも大事でしょ?」。「神経をとがらせすぎるとまた美味しいものはできませんね。私もレシピは見ますけど、自分で分量は変えもって作るんです。」と南光さん。レシピは"たたき台"ということで意気投合しました。そんな白井の大らかさが奥様に似ておられるとも・・・。
枝雀師匠に入門され、食事のお世話されたことが料理を始めるそもそものきっかけに。落語の稽古は師匠からの口写し。師匠と向かい合わせで、師匠の語りを真似て覚えるところから始まるそうです。300年もの間、口から口へと伝わるうちに、誰かが面白い話を付け足したりして、今日あるのが古典落語なのだとか。南光さんは『ちりとてちん』という落語の中で、噺の中に出てくる料理から想像して「茶碗蒸しもあった方が・・・」とふっと思いつかれ、取り入れたところ、お客様から帰りに茶わん蒸しが食べとうなりましたと言われ、嬉しかったと振りかえられます。ある番組で他の落語家さんが「ちりとてちん」を演目にされたところ、局の方から茶わん蒸しを入れて下さいねと言われ、困られたというお話も・・・。
「TVは1分で笑いを取らないといけませんが、落語はその世界を感じてもらうところから始まりますから・・・」と南光さん。「その雰囲気こそが落語の素敵なところですよね」白井もうなずきます。「大きいとこより小さいところ、60人ぐらい入るようなところがお客様の反応がよく分かっていいですね。決まったことではなくて、その時のお客さまに合わせて、今日のようにおしゃれな方にはおしゃれな話を・・・という具合です(笑)。常に話しながら取捨選択するんです。だから上手くいくと嬉しいですね。」と語られます。 「料理に大切なのは"思い"がいっぱい入ってること。どんな上手な料理人よりもお母さんの作ったお弁当が一番おいしいんです。原点ですね。」と締めくくられた南光さん。いいお話あり、笑いあり、素敵なひとときを楽しませていただきました。
今回の試食は京都・林孝太郎造酢のブルーベリー梅酢「感謝と気持ち」。青いカタログでもおなじみの飲みやすい梅酢をお水で割って。蒸し暑いこの時期にぴったりの爽やかな一口です。

★2011年6月10日(金)10:15〜
阪急青いギフトカタログを楽しむ会
今回は今夏のお中元、青いギフトカタログを楽しむ会。白井のおすすめギフトの中から、実際に召し上がっていただいて、商品や撮影にまつわるエピソードをご紹介させていただきました。試食・お土産合わせて計6点の大判振る舞いです。
「伊豆下田・西林(にしりん)商店」のところてんは会場で突き器で突いたもの。原料のマクサ(天草の一種)の一番いいところだけを使っていること、作業場で大きな釜につきっきりで6時間炊き上げるご苦労など、取材で見て、聞いた感動を。涼しげな笹に包まれた「京生麩・大野」の笹まき麩は、良い水とこだわりの原料、麩を知り尽くした職人の技を。味わい深いスパイシーなコクが自慢の「いずみカレー」。「毎日きちんと量って、レシピを守って作っておられるんですよ」とその秘訣を。「作り手の方にお会いしてお話をうかがうと、この方が真面目に素材を選び、一生懸命に作られているなら、なるほどおいしいはずと納得するんです。」と白井。水なすのぬか漬けの「中出農園」は、家族3代が水なすの栽培からぬか漬け作り、販売までを手がけておられます。「ここは家族みんなで研究していて、いい感じなんです。栽培農家さんがぬか漬けまでされているところは少ないそうですよ。」。「あいす工房らいらっく」の石垣島のパイナップルアイスクリームは、予定していたパイナップルの成育が今年は遅れてため、代わりにさらに高級なピーチパインがたっぷり入りました。
「今日ご紹介できなかったものも、作る人の温かい思いが詰まった素晴らしいものばかり。栽培が難しい希少なぶどうや、とびきりのオレンジを使って凄腕のシェフが仕上げたジュレ、朝獲りの新鮮野菜、信楽焼の職人さんの器に爽やかな鞍馬煮。奇跡にリンゴの木村さんと仲良しのシェフがコラボしたハンバーグ。私が生まれて初めて味わったおいしいトマトジュース・・・」伝えたいことがたくさんありすぎて時間が足りないほど。以前にご紹介して評判が良かった商品のベストセレクションからは、「丹波篠山・大福堂」の大納言小豆の冷やしぜんざいをお土産に。
会場からも「極力添加物を使わない安全なものばかりと改めて知り、安心して贈れるのがありがたい。」「説明を聞きながらカタログを見たり、味わったりしていると、自分のためにまず買いたくなりました。」などなど嬉しいご意見がたくさん。「いいものを作られる方は皆さんお人柄もいい。作り手のお人柄に触れるたび、おうかがいして本当に良かったと思います。ギフトに込められた真面目で温かな思いまで伝わるものをおすすめしたいと思っています。」と白井。青いギフトカタログのテーマ『味わって楽しんで』そのままの和やかなセミナーになりました。

★2011年5月27日(金)10:15〜
元NHKチーフ・アナウンサー「大相撲中継」編集長 緒方喜治さんをお招きして
本日のゲストは元NHKチーフ・アナウンサーでNHKの雑誌「大相撲中継」編集長の緒方喜治さん。30年間スポーツアナウンサーとして活躍され、千代の富士・若貴が活躍した相撲の黄金期から朝青龍・白鵬と現在に至るまで、大相撲中継に26年間携わられ、高校球史に残る名勝負、松坂擁する横浜高校とPL学園の延長17回の激闘を実況されたりと、常に第一線で活躍された方。きっと緒方さんのお声を今までに1度はどなたも耳にされているはず・・・。 かつて緒方さんのラジオ番組で白井が料理コーナーを担当したのがご縁の始まり。ラジオのスタジオで実際に料理し、音で伝えるというスタイルはここで確立され、4年間続きました。「初めての試みで失敗もたくさんありましたね。すり鉢でゴマをすったり、火を持ちこめないスタジオで、料理を音だけでいかに想像していただくか・・・」と白井。「水菜を切るザクザク音や肉を焼くジューッという音。いかにおいしい音を聞いていただくかと白井さんはいつも考えていましたね。」と緒方さんも振り返られます。
お相撲さんの食事と言えばちゃんこ鍋。「ちゃんこはお相撲さんの食事の総称なんです。鍋料理のことをちゃんこ鍋。カレーの日もありますよ。部屋ごとに味があって、話をしながら食べるのがいいですね。」相撲は番付社会。ちゃんこを食べるのも親方、関取衆、幕下・・・と順番です。人数の多い部屋では序二段ぐらいになると具が少なくなっていることも多いそう。部屋に食事に招待された時には、お腹をすかせた幕下の若い人達にも早く順番が回るよう、食べたらすぐに席を立つというのがマナーなのだそうです。
「横綱の白鵬さんはどんな方ですか?」と白井。「彼は本当に真面目な好青年です。震災の募金活動などにも積極的で、一流の風格を感じますね。」と緒方さん。今は相撲界の不祥事が続き、場所の中止が相次ぐ中、雑誌も休刊中。「名古屋場所再開に向けて希望も見えて来ています。編集部へのお便りの中には、やんちゃで手のつけられなかった息子さんを相撲部屋に弟子入りさせたところ、心と体が鍛えられ、別人のように成長したというお話も頂きます。報道されているような風潮に染まらず、日々鍛錬に励む力士もたくさんいることを忘れないで欲しい。」と締めくくられました。相撲を楽しむコツとして、これから活躍しそうなお気に入りの力士を見つけて、成長を楽しみながら応援すること・・・とも。大相撲の四方山話を柔らかな語り口で教えて下さいました。
西宮阪急食品売り場のおすすめは、相撲にちなんだ「夏のしゃぶしゃぶ」今はアコウやイシダイがおいしいそう。趣向を楽しむちょっと贅沢な鍋です。試食は阪急の青いギフトカタログより「伊豆・下田 西林商店のところてん」を。沖縄黒糖の黒蜜と京都・林孝太郎造酢の三杯酢の二つの味を食べ比べ。つるんとしたなめらかなのど越しを楽しんで頂きました。

★2011年5月13日(金)10:15〜
株式会社赤福 濱田典保社長をお招きして
今日は株式会社赤福の濱田典保社長をゲストにお招きし、お話を伺いました。創業は約300年前の宝永4年(1707年)。その年は富士山が噴火し、社会不安が収まるよう神様にお願いしようと、お蔭参りと言われる伊勢神宮への参拝が盛んになったのだそうです。今でも伊勢街道はお餅街道と言われ、お伊勢参りの旅の疲れをいやす名物の甘味がたくさんあるそう。
「あの指の形が独特ですよね。」と白井。「箱の中にならぶ赤福餅は、五十鈴川の清流をイメージした意匠と栞などには書いていますが、餅で餡を包む方が食べやすいのに・・・と私もずっと思っていました。推測ですが、創業当時は作りおきなどが難しい、冷蔵庫などの無い時代ですから、短時間にお客様にサービスができるように、お寿司のようにお餅とあんこを握って出していたのではないかと」と、濱田社長。
赤福本店は365日休むことなく、毎朝5時に開店されるそう。濱田家の女性は毎朝4時に釜に火を入れるのが伝統なのだとか・・・。「すごいですね。」と白井も会場もびっくり。ご本人も出社後必ずお味見を。「お伊勢さんにお休みはありませんから・・・」と笑顔で。お父様から聞かされておられたのは「老舗は革新の連続」というお言葉。お参りが楽しくなるよう、また職人の腕を磨くために、約30年前に始めた「朔餅(ついたちもち)」。毎月一日に、月替わりの生菓子を販売され、人気に。「実は7月の竹ながし(竹筒羊羹)が一番人気なんです。8月の八朔餅は黒砂糖を使った明治以前の赤福の姿。これも是非味わっていただきたいですね。」ととっておき情報も。夏季には赤福氷も人気で、新しい挑戦や試行錯誤を日々続けておられます。
最後にこれからを聞かれ「社是は赤心慶福。赤心は無垢な心、真心という意味です。慶福は福を慶ぶで、参拝されたかたの幸福を慶ぶということから、心から参拝された方の幸福を慶ぶ、その精神をずっと忘れずに原点として持っていたいと思っています。実は赤福という社名もそこから来てるんですよ」。本店と同じ入れ方で丁寧に入れられたほうじ茶とともに、みんなで赤福餅を心から味わいました。
試食は野菜売り場のイチオシ、塩トマト。甘くて濃いトマトをそのままの味とめんつゆをかけたものとで、二通りのおいしさを。写真はめんつゆに刻んだトマトを・・・。これは今年の夏のそうめんつゆにぜひ!かつおと昆布に相性ピッタリ。時には新鮮な溶き卵や、ゆがいたモロヘイヤも添えて。

★2011年4月22日(金)10:15〜
医療法人オリエンタルクリニック理事長 廣瀬光彦先生をお招きして
今日は名古屋のオリエンタルクリニック理事長の廣瀬光彦先生にお越しいただきました。東京・名古屋・大阪など全国に人間ドックの施設や健診センターを開設され、早くから人間ドックというシステムを手がけてこられました。
GW前のこの時期はやはり5月病やうつ病が多くなるそうです。「幼稚園や学校で朝ごはんを食べることが推奨されていますが、元気の素として朝ごはんは大切なんですよね?」と白井。「脳は糖を使いますから、朝ごはんを食べるとパフォーマンスは上がります。けれどご飯や、お菓子といった糖分だけを摂るより、野菜などの食材も併せて摂った場合の方が、よりパフォーマンスが上がるという報告があります。好きなものを食べた時にも、嫌いなものを食べた時に比べ、より上がるんです。」と廣瀬先生。「好きなものがたくさんある人生の方が、楽しそうですね。」という白井の言葉を受け、楽しい時も同様で、よく笑う方の方が病気になりにくいというデータもありますと嬉しいお言葉。
人目を恐れず、自分を受け入れ、認めることも大切とも。「セミナーの司会もちゃんとしなければ・・・と思うと緊張するのですが、自分らしく・・・と思うといつも気持がふっと楽になります。」と白井。若い方のメールをもらったら即返す「30秒ルール」など、他人の都合に左右されすぎることも、うつ病などの要因のひとつだそう。「臨床の現場は学問の世界ほど、考えすぎないことも重要だと思っています。患者さんの体が答えを知っているという思いをもっていつも診察しています。」とおっしゃいます。
「人間ドックで分かって、病気になる方もいますか?」と白井の素朴な疑問には「正常値に入らないから即病気という訳ではありません。データは一つの基準として、そこだけで一喜一憂せず、ライフスタイルなどと相談して改善することが大切です。」「血圧が高くて、お肉がお好きで・・・という方は返ってお元気だなぁとよく思うんですが・・・。」「確かに活気がありますよね。一般に尿酸値の高い人は攻撃的な気質が多いと言われています。体質とも関係がありますよ。逆に低血圧と診断された方でも厳密に再測定すれば、問題のないことがほとんどです。」検査や人間ドックを受けることで、分かる病気は年々増えているそう。正しい検査や知識は、病気の心配のない日々の生活をおくるために大切な役割を果たしています。
最後に将来の夢をお聞きしました。「今あることをずーっと続けていきたいですね。年を重ねて50になった今でも仕事や人生が楽しい。だからきっと60代、70代も楽しめると思っています。当たり前のことを当たり前に。正しいことは正しいと日々を過ごしたいです。」「私もまったく同感です。今を楽しむことが、次の10年を豊かにしますものね。」と白井。心と体の両方から健康を考えるいい時間を過ごしました。今日の試食は新たまねぎと新キャベツのだしびたし。西宮阪急の鮮魚売り場より春らしく鯛の押しずしとにぎりずしを。

★2011年4月8日(金)10:15〜
NHKウィークリーステラ編集長 大村朋子さんをお招きして
今回は番組広報誌「NHKウィークリーステラ」編集長の大村朋子さん。関西版に月1回、白井のエッセイの連載が始まったご縁で、東京からおいでくださいました。大村さんはNHK女性記者2期生として、記者をされた後、夜9時のNHKニュース番組で平野次郎さんともにキャスターを務め、様々なキャリアを重ねられ現職に。ステラの編集長として記者ならではの経験を生かした動きをされています。今回の地震では番組が地震報道一色になり、1週分ステラの休刊を余儀なくされたり、キャスターの紹介ページを地震取材の体験を語る内容に急きょ差し替えたりと、計画停電と余震の最中、奔走されています。
NHK放送センター近くのオフィスで被災。今まで経験したことのない激しい横揺れが3分近く続く中、「このままビルに埋もれてしまうかも」という思いもよぎったそうです。その後放送センターに帰られ、モニターで東北の惨状を知ることに。
4月からは被災地からの要望もあり、朝の連ドラや大河ドラマが再開、BS新チャンネルもスタートする中、被災地のローカルではまだまだ被災状況や復興情報が中心の放送が続いているそう(被災地ローカル番組はネット配信で視聴可能です)。「テレビの放送は暮らしのリズムでもありますよね。『てっぱん』が再開した時は、少しほっとした気持ちになりました。」と白井。「東京は節電で廊下は真っ暗、エスカレーターも止まっていて、電車も間引き運転、吊り広告もめっきり減って、原発事故の放射線や余震への不安、帰宅難民の問題と、空気が沈んでいます。」今もなお大変な首都圏の現状を伝えてくださる大村さん。「でも、関西に着いて、普通の生活があるのを見て安心しました。被災地の方の現状を思い、自粛のムードがありますが、普通に生活することもやっぱり大切ですよね。」と、笑顔で。震災の経験を持つ私達に「おつらいことを思い出させてしまうかも知れませんが・・・」と必ず前置きされる心遣いに、女性記者として長く第一線で活躍されてきた方の懐の深さを感じました。
毎回冒頭でご紹介する西宮阪急の旬のおすすめ食材は関西の地元野菜。葉も根も全部食べられる大阪の若ごぼうや京野菜の万願寺とうがらしなど。「東京では万願寺は生で味噌をつけていただくこともあるんですよ」と大村さん。会場から「へ〜っ」と声が。本日の試食は西宮阪急の魚売り場から季節の鯛とスマカツオを使ったお寿司でした。

★2011年3月25日(金)10:15〜
老祥記 店主 曹英生さんをお招きして
神戸南京町の名物、豚まんの老祥記の三代目店主曹英生さんが今回のゲスト。「お店の前にはいつも長蛇の列ですね」と白井。「はい、全て手作りなので一度にたくさんは作れなくて・・・。仕方なく並んで頂いてます。職人さんの数を増やしましたので、一時に比べれば待ち時間は短くなったと思います。」と話される曹さんの手の甲には、筋肉のコブが。長年包丁を握り具材を刻み続けた勲章です。
「ウチは皮を麹で発酵させているのですが、阪神大震災の時は種麹を守るのが大変でした。あちこちに分散させて、何とか守ることができました。今も種麹は内緒の場所に保管していますよ。」と曹さん。夏場は10分単位で状態が変わり、温度管理が大変な麹。「イーストを使うと簡単なんですが、麹で手作りしないとウチの味になりません」。会場ではホカホカの豚まんにお客様も舌鼓。「老祥記の豚まんはそのままで美味しいのに、今日はマヨネーズが添えてありますね。」と白井。「風味の変化が面白いのでどうかなと」と笑顔で答えられます。
震災の直後、春節祭を中止にする代わりに無料の炊きだしを行った南京町。「温かいものを美味しそうに食べておられる姿を見て、逆に大きな元気をもらったんです。」と振り返る曹さん、南京町の理事長も務めておられます。「震災後すぐ横浜中華街から1千万の義援金を頂きました。関東大震災の時お世話になったお礼だと言われて・・・。語り継がれた思いや助け合いの心に感動しました。今、私たちも何かしたいと心から思っています。」南京町では東北関東大震災の支援イベントも行われるそうです。
「お隣の楽しい中国雑貨やさんも曹さんのお店なんですよね?」と白井。「はい、去年は買い付けに10回ほど上海に行ってきました。たくさん中国の知り合いができて中国語も上達しましたよ。」中国の人には自分の意見をはっきり伝えるのが大切と曹さん。「商談でもいる・いらんをはっきり口にします。『考えときます』では伝わらないんです。」。中国との習慣の違いなども楽しくお話しいただきました。日本で初めて「豚まん」と命名とされた初代に続き、老舗を守るご苦労をたずねた白井。「景気の悪い時にリストラしたり、質を下げたり、ブレるのは嫌です。景気がいい時に大きくしすぎると跡を継ぐものが大変ですし。儲けはそこそこでしっかりおいしいものを手作りして行くことですね。」曹家の教えとして『土俵際を感じながら商売をしろ』とお父様から聞かされてきたそうです。「南京町全体が支えあっておいしいものを作ること、仲良くみんなの発展を願いあうこと、それを重ねていけば、日本一、世界一になれると思っています。」飾らない態度の中に曹さんの温かさと力強さが伝わってくる楽しいひとときでした。

★2011年3月11日(金)10:15〜
リストランテ・タントタント グランシェフ河上昌実さんをお招きして
3/3にOPENした博多阪急は、初日と翌日、連日20万人のお客様をお迎えし、九州の皆様からの期待の大きさを感じるスタート。そんな報告で始まった今回のセミナー、ゲストはリストランテ・タントタントの河上昌実シェフ。京都・烏丸の地で20年近く続くお店は、町屋レストランの草分け。京都の料理人からの信頼も厚い方です。
今日の試食はアスコラーナ(オリーブの実の詰めものフライ)とイカの墨煮。アスコラーナとは大粒のオリーブの品種の名前。種をくりぬいたオリーブの中に、玉ねぎやニンニク、ソフトサラミ、豚ミンチ、パセリ、ナツメグetc・・・を混ぜたものを詰め、フライ衣を付けて揚げた郷土料理です。イタリアではどこのワイナリーでも必ず出される定番の一品なのだとか。イカの墨煮はリゾットにして。「リゾットとおかゆの違いを知らない方にご説明いただけますか?」と白井。「パスタのアルデンテと同じでお米も芯を残すのがリゾット。米を洗う時も、ゴミを落とす程度で、混ぜずにスープの対流のみで炊き上げます。」と河上さん「実は私の料理の入口はスペイン料理なんです。パエリアとか同じ米なのに日本と料理の仕方が全く違うのが面白くて。」と続けられます。白井が「そうですね。サフランなどでお米に色や香りを付けることもありますね。」と受けると「はい、イタリアやスペインでもサフランは高級品なんです。使われる時はホイルに包んでオーブンの捨て熱などを利用して、乾燥させると香りが立ちますよ。42℃ぐらいのお湯で良く発色します」とコツを伝授。
10年前に手に入れられたワイナリーはイタリア・マルケ県にあるアドリア海を望むぶどう畑。ここで作られたオリジナルのワインもシェフから会場に試飲のプレゼント。「温暖化の影響でぶどうの収穫も8月と早くなっています。イタリアはスローフードの国、手間暇をかけて人の手で作られるワイン。保存にも気を使って・・・ということになると、安いワインにはそれなりの理由があると思ってしまいます」。
30歳を過ぎるとあと何回食事ができるだろうと口を揃えるイタリア人。"一食たりともおろそかにできない"という食への情熱を感じると河上さん。お勧めのレストランを紹介する時も「マンマの味が一番だけど・・・」という前置きを忘れないと聞いて「口に出すって大切ですよね。日本の男性は恥ずかしいのかしらね」と白井。そんな素敵なイタリアの食文化をたくさん紹介できる場所にと、"たくさん"を意味するイタリア語のタントをお店につけられたのだそう。河上さんが感じたイタリアの豊かな文化や風土の気配がお人柄とともに会場に伝わってきました。これからを聞かれると「社会の役に立ちたいと思う気持ちはますます強くなっています。ウチの一族は教師か医者ばかりで料理人は私一人なんです。そもそも商売のことをよく分からない中で、今までやってきました。なので、これからも一生懸命続けていくことですね。」と謙虚に締めくくられました。

★2011年2月25日(金)10:15〜
西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社 代表取締役社長 高橋誠さんをお招きして
日差しは春。どこかへ出かけたくなる季節にふさわしく、今回は西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社の高橋誠社長をお迎えしました。関西から沖縄まで西日本全域の高速道路にあるSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)の企画・運営をされています。
「寒い時期にはSAなどのお手洗いの暖かさが旅のごちそうだったりすることがありますね。最近はどのお手洗いも清潔で、地元に咲く季節のお花がさりげなく活けられていたり・・・うれしいですね。」と白井。「民営化になってまず取り組んだのがトイレです。SAやPAを休憩施設から満足施設にしたいと、コンビニを配置したり、地元の食材をレストランに取り入れたり知恵を絞っています。」と高橋社長。
白井がSAにあるレストランの地産地消メニューコンテストの審査委員長をさせていただいたことがご縁の始まり。優勝は舞鶴若狭自動車道西紀SAの『丹波産野菜のあったかポトフ』に。「地元の高校生が育てた豚肉や丹波の野菜の使ったところも良かったですね。」と白井。「今はご当地ハンバーガーに力を入れています。どこも味と個性を競っていますよ。これが食べたいからSAへ行こう・・・とSAやPAに行くことが目的になってもらえたら嬉しいです。各SAのご当地ソフトクリームは全国的に有名なものも多いんですよ。」と高橋社長。一般道からも入れるSAやPAが増え、近隣の方に人気のパン屋さんもあるそう。高速道路を下りずにそのまま泊まれる壇ノ浦PAのハイウェイホテルや、毎月2日の全品2割引きデーなど、高速道路の最新情報にお客様も興味深々。
新入社員として配属されたのは西宮阪急にほど近い名神西宮料金所だったと懐かしいお話から、最後は今後への思いを。「新しいことにチャレンジできる会社でいたい、時代が変わるのに、人も変わらないと。失敗を恐れない勇気が大切。失敗があってこそ上手くいくんです。」そのお言葉は、日々進化をとげるSA・PAの姿そのもの。車の旅はこれからますます楽しくなりそうです。
今回も試食は盛だくさん。新しいレシピ集からホタテ貝のクリームソース、メダイの山椒味噌をドンクの焼きたてバケットにのせたカナッペは、そら豆と菜の花と添えて。今まさに旬を迎える新わかめはハーブ酢・オリーブ油とほんの少しの柚子胡椒を加えてちょっと変わった和え物に。さっとお湯に通したとたんに茶色から鮮やかな緑色に変わる新わかめの実演を交え、みんなで春の味覚を楽しみました。

★2011年1月28日(金)10:15〜
「株式会社 山本山」代表取締役社長 山本嘉一郎さんをお招きして
今回のお客様は「山本山」の山本嘉一郎社長。今日の試食は白井が子供の頃から食べている、全形海苔を使って家庭で作る海苔の佃煮。「最初に手に水を付けて海苔をクシャっとにぎるのですが、今日の海苔はいつもより手にくっつきますね」と白井。「いい海苔は水にすぐ溶けます。口の中で上あごにくっつくような海苔はいいんです。水分に出会うと香りも上がってきます。」と山本社長。今日お持ち下さったのは江戸前のもの。有明産と同様、潮干狩りができるような場所で太陽の恵みをたくさん受けて育ち、柔らかく、水分を吸うとすぐに溶けるのが特徴だそうです。
「ずっと海水の中で育つ瀬戸内の海苔は、強い海苔になります。破れにくいから巻き寿司に向いているんです。節分の恵方巻きは大阪の海苔屋さんが考えて広めたものなんですよ。」と続けられます。
「煮物の残り汁などに海苔をといて、酢・塩・コショウで味を整え、ドレッシングや和え衣のように使うこともあります。海苔の旬はいつですか?」と白井。「産地にもよりますが寒い時期です。12月半ばから1月半ばぐらいですね。」海苔の製法は紙漉きと良く似ているそう。水洗いしたどろどろの海苔をすだれに広げて天日干しし、焼いたものが焼き海苔に。巻き寿司を巻くすだれはそもそも海苔を作る道具を転用したものだとか。味が良いのは干す時すだれに接していた海苔のざらざらした面のほうなのだそう。
「関西で味付け海苔が好まれるのは昆布の文化に根差すものだと思います」と山本社長。ご飯と食べる佃煮と同じ発想から味付け海苔が好まれているのではないかと話され「焼きのりは海苔本来のおいしさ。特に小さい子供さんはまず焼きのりから食べて欲しいと思いますね」とも。白井が雑学王と称する山本社長。テンポよくジョークを交え、江戸っ子の粋な風情が素敵です。老舗の重みについてお尋ねすると「やりたいことは自分でやらないと決めています。自分は基盤をしっかり守り、次の代が出来ることを残すことで、続いていくと思っています。」とさらり。
お茶といえば、茶色いお茶しかなかった時代、元文3年(1738年)に日本で初めて緑の煎茶を販売し、天保6年(1835年)には玉露茶を発明し世に送り出します。昭和22年(1947年)からは海苔の販売にも着手し、100年ごとに新たな飛躍をとげてこられた山本山320年の歴史。「今後はもっと海苔やお茶を世界の人に食べて(飲んで)もらいたい」山本社長のお言葉には、日本独自の食文化を切り口に、日本を理解してもらう契機になっていきたいとの願いが込められています。会場にはあつあつご飯と焼きのり・海苔の佃煮を。「ご飯に焼き海苔を載せて30秒後が食べごろ。水分を程よく吸って香りも味も絶品ですよ」とのアドバイスもいただき、日本食のおいしさの原点を改めて堪能しました。

★2011年1月14日(金)10:15〜
「瓢亭」当主 高橋英一さんをお招きして
始まりは「今年も年明け第1回目の『食のミニセミナー』に『瓢亭』高橋英一先生が来て下さいました。」と白井のスペシャルゲストの紹介から。会場は和やかな雰囲気の中にどこか背筋が伸びるようなすがすがしい空気に包まれています。今回も季節にふさわしい3品をご紹介くださいました。
一品目は雲子(くもこ)(モクモクと雲のようなタラの白子)をちり酢で。「柑橘のみのポン酢ならお酢の苦手な方にも喜ばれます。この時期なら〆飾りの橙も絞ってお使いいただけますよ。」たくさんの橙・スダチ・ゆずが絞られ、爽やかな香りが漂います。ポン酢ひとつとっても素材と手間を惜しまないその作業にため息がでます。さらに軽く絞った大根おろし、細かく刻んだ九条ねぎ、黒七味が入りなんとも贅沢なちり酢でいただく雲子は格別の味わい。
2品目は鴨鍋。冬においしい京野菜、九条ねぎを使って。「鴨とねぎは本当に相性がいいですね。九条ねぎは透明のあん(ねぎの中のトロッとした部分)が多いほどおいしいんです。ぜひたくさん食べていただきたい。頭もよくなるらしいですよ。効果は人によって違いますけど。」と軽口を交えながら笑顔で。ダシの入った大きな鍋に美しく笹打ち(斜め薄切りに切ったねぎのこと)された九条ネギが入るとその量の多さに会場からは歓声が上がります。火が通りようやく鍋におさまったネギの上に、焼き目をつけながら余分な脂をペーパーで吸い取った、鴨のそぎ切りを並べ、再び沸騰したら完成です。「カモが固くなるので火はこのくらいで。カモは味がつよいのでアクをよく取ってください。鍋は必ず具材を取りきってから次を入れてください。」と美味しくいただくコツを伝授してくださいます。
最後は鍋のだし汁を使っておじやを。これがまたあっさりと締めにふさわしいやわらかな味。試食する会場にも満足感が漂います。「料理を教えておられて最近感じられることは?」と白井の問いには「最近は韓国の方も日本料理を学びにたくさん来られています。おとなしい日本人に比べ、熱心で積極的に発言される方が多いですね。質問も日本語で上手に話されるのに感心します。」と答えられます。会場から「だしの取り方を教えてください」との質問には「だしの説明だけで時間を取ったらもったいないと思って・・・」と笑いながら、丁寧に説明をして下さいました(詳しくは前回のセミナーレポートでご紹介しています)。いつまでも味わっていたいような料理と時間。そんな上品で柔らかな空気が流れているのだろうな・・・と老舗「瓢亭」さんへの憧れの気持ちがまた一段と強くなったひととき。今年も楽しいセミナーがスタートしました。

★2010年12月10日(金)10:15〜
神戸 玄斎 上野直哉さんをお招きして
今年最後のセミナー、トリを飾るのは神戸にある玄斎のご主人上野直哉さん。白井とは15〜16年のお付き合いになります。京都の菊乃井さんで長い間修行をし、師匠の村田さんから「私の料理の後を継ぐのはあいつです」と言われている方。お父様は伝統野菜の普及でも有名な料理人上野修三さんです。「18から修行させていただいた村田さんは親代わりのような存在です。父はなにわ野菜の復活にも力を入れてきました。」8年前お兄様に喜川を譲り、引退後はその活動に専念しておられます。
上野さんは6年前、神戸に玄斎をOPEN。「その前に三宮の料理屋さんで店長さんをされていましたが、直さんの味を食べたくてお店が大繁盛でした。」と白井。「神戸が好きで神戸に店を出したかったのでまず土地勘を知りたくて。周りに迷惑にならないよう一般の求人誌で神戸の真ん中で新店OPENされるところを探して、勉強しました。」
今回は「むかごめし」と「かぶらのふろふき」の二品を実演・試食。「天然物は今が旬のむかご。山芋のつるに付いています。アクを抜くためにフライパンで炒ってから炊飯器へ。油で素揚げしてもコクがでます。干しえびは皮のないものを前の晩から水につけておきます。干しえびと戻し汁、だし昆布を入れて白めしと同量の水加減で炊き上げます。」と上野さん。アクシデントで遅れ、到着と同時にセミナースタートだったのですが、上野さんは始終笑顔で穏やかな口調。白井の付けていたサンタさんの顔のイヤリングを指して、「先生えらいことなってますねぇ。」と笑いながらつっこむ場面も。
ミシュランでは師匠の3つ星に続きご自身も2つ星を獲得されました。「2回審査に来られたといわれましたが一度も気づきませんでした。それがショックですね。お客様の顔を覚えてなかった訳ですから。」と謙虚に。上野さんの持つなんともいえない柔らかい空気も、きっと審査員の心に留まったのかも知れません。一緒にいるだけで心が和む、そんな上野さんのお人柄が料理からもじんわりと伝わり、しばし師走を忘れる心地よい時間を過ごさせていただきました。

★2010年11月26日(金)10:15〜
お歳暮青カタログのご紹介
西宮阪急も11月末で2周年を迎えました。めずらしい魚に出会ってつい手で触れてしまう子供さんに、「その魚はね・・・」とスタッフが親切に教えてくれる魚売り場やお客様との一体感が楽しい『食のミニセミナー』。冒頭は旬の食材やめずらしい食材をピックアップして食品担当のプロがその豊富な知識とセンスで楽しく解説して下さることから始まります。「西宮阪急は温かいお客様との対話がいいんですよね。」と白井。このセミナーも2周年。そこでご参加のお客様に毎回書いていただくセミナーのアンケートから少しご紹介を・・・。「いつも楽しみにしています。なかなか当選しないので久々に来られて嬉しい。」「白井先生の人柄に直に触れられるのがいい。」などなど手前みそながら、皆さまの嬉しい感想に毎回励まされます。セミナーを立ち上げ、支えてくださったメンバーで、来年3月にオープンをひかえる博多阪急の開店準備メンバーに抜擢された方や、博多阪急スタッフとして採用され西宮阪急で研修中の方も、セミナーの場を借りてお客様にご挨拶。「人の顔が見えると身近になりますよね。」と白井。お客様からも博多阪急への温かなエールをいただきました。

今回は阪急阪神百貨店の青いギフトカタログから、白井本人が語る、カタログ掲載ギフトを実際に作っている方に取材や撮影に行かせていただいた時のエピソードや、おすすめの中から数点をご試食いただく、青いカタログを丸ごと楽しんでいただくセミナーです。「実はもう来年のお中元のカタログの準備を進めているんですよ。」と笑いながら話す白井。本題に入る前に、カラダにやさしいレシピ集より、クリスマスにもピッタリのホットワインのレシピをご紹介。「お酒に強くない方でも楽しんでいただけますよ。お酒が苦手な方は100%のりんごジュースだけで作っても大丈夫」。ホットワインとホットドリンクをご試飲いただきながら、青いカタログのエピソードへと続きます。ギフトの点数が多いので、ここでは試食をご用意いただいた三品をご紹介。京都・紫野源水さん『迎春用干菓子詰め合わせ』からは『松の翠』。「これはお願いして作っていただいた特別の詰合せです。『松の緑』は甘みが上品で蜜衣の食感がなんともいえません。」。そして丹波篠山・大福堂さん『丹波の恵詰め合わせ』から栗の甘納豆『寿栗』を。「この味わいと大きさは丹波栗だからこそ。自然の恵みを一粒まるごといただく贅沢なお菓子です。」。三品目は長崎・琴海堂さんの『長崎和三盆カステラ』。「ご主人のお人柄が温かいの・・・。端っこがおいしいのでわざと残したものも作ってもらったんですよ。」と会場のモニタとともにご紹介。「作る方の所へ実際に行かれていると知り、自分用にも欲しくなりました。」と当日のアンケートからは嬉しいお言葉も。贈る前にご自分用にごほうびとして買って下さる方が多いのも、白井おすすめコーナーの特徴だそうです。ありがたいことに景気の向かい風にも負けず、年々よい評価を頂いているそう。「心のこもったものを贈りたい・・・」青いギフトカタログは作る人、贈る人の温かい思いが支えてくださっていると改めて実感し、感謝の思いを込めてセミナーを締めくくりました。

★2010年11月12日(金)10:15〜
小田垣商店 小田垣博三社長をお招きして
今回は丹波篠山の小田垣商店、小田垣博三社長をゲストにお招きしました。小田垣商店が扱うのは全国の高級料亭や一流菓子舗がこぞって指名買いする最高品質の黒大豆。「もともとは種屋でした」と小田垣社長。歴史をひも解けば、明治初期、農家に黒豆の種を配り、栽培方法を伝授し、収穫された黒豆をすべて買い取るという独自の仕組みを作られたことにさかのぼります。全てはおいしい黒豆を地元で広めたいとの思いから。
「今年の出来はどうですか」と白井の問いかけに「夏が暑すぎるのは受粉には悪条件、残念ながら例年ほどではありません。」と小田垣社長。「近頃は若さや(黒豆の枝豆)もおいしいと人気ですね。若さやで出荷しすぎて、肝心の黒豆が品薄になることはないのですか」と心配する白井。「若さやは野菜、黒豆は穀物、もともと分類が違います。最初からどちらで収穫するか決めて作付けしていますから大丈夫ですよ。」と笑顔で。
受粉後、米は70日、大豆は60日で収穫できるのに対し、100日と長い時間がかかる黒大豆。支柱を立て、土寄せをし、大切に栽培されます。たっぷり栄養を蓄えた黒豆には秘めたる強さも。かつて15年間置いたままにしていた黒豆を水を換えながら戻すと3日後には、まん丸からもとの豆の形に戻り、普通に煮て食べられたそうです。「紫花豆のように大きな豆は2日ぐらいかけて水で戻し、水を代えながら気長に付き合う気持ちで弱火でじっくり炊いていくと構えず楽しめます。黄大豆は戻した水で炊くのがおいしいですね。豆はもともとは種。生で食べるとお腹を壊すものがほとんどです。種の保存のために本当は食べられたくないのかも。だからゆがいたり、煮たりのひと手間をかけて。」と白井。
今回の試食は焼きたてパンに黒豆のディップとメダイのお刺身をのせ、酢を入れてさっとゆがいた食用菊を秋らしくあしらったカナッペ、西宮阪急でも取扱いのある小田垣商店の錦白大豆を使った大豆ごはんに、お歳暮ギフト青カタログの「丹波煮豆詰め合わせ」より、紫花豆煮、丹波大納言小豆煮、黒豆煮を添えて・・・。「ウチは買ってくださる人、売ってくださる人と同じぐらい作ってくださる方も大事だと考えています。これからも地域の人に必要とされる存在でありたいですね。」セミナーは小田垣社長の誠実な思いで締めくくられました。

★2010年10月23日(金)10:15〜
フリーアナウンサー 佐藤誠さんをお招きして
声を聞けば関西の方ならすぐ「あっ!」と分かる、元NHKアナウンサーの佐藤誠さんをゲストにお招きしました。佐藤さんと白井は今NHK第1ラジオの「関西土曜ほっとたいむ」の料理コーナーでご一緒させていただいています。佐藤さんはNHK大阪放送局で関西弁のアナウンスを貫いた唯一の方。「関西の放送局で関西人が話すのになんで標準語ばっかしなんやろ・・・。」と素朴な疑問を抱いていた佐藤さん。ある日の放送を関西弁で通したところ、お客様の反応は上々。そこで上司も「ええやないか」となったのですが、東京へ異動のお話があったときには「関西弁はもってのほか」と断られ、以来ずっと大阪に。「佐藤の塩漬けとずっと言われていました。」とご苦労をサラリと笑いに変えて。「芸人さんはそのサービス精神からどうしてもえげつない関西弁が多くなってしまうんです。ぼくが関西弁を使い続けるのは、関西弁は吉本の言葉だけじゃないということも伝えたいからなんです。」東京に文化が一極集中する昨今、それでは文化が衰退する・・・と、二極化があってはじめて刺激し合ってお互いの文化が深まるものだと関西文化の停滞も心配されています。
「今日もおしゃれに決めてらっしゃいますね。スーツとパジャマの間の服を楽しまれない男性も多いですよ。」と白井。話題は佐藤さんのファッションに・・。洋服は梅田のHEP FIVEにあるジーンズショップで店員のツヨシ君にコーディネートしてもらったものを買われるそうです。「ツヨシ君はすごいんです。このカーゴパンツは「ヤバいっすネ」と、この帽子も「新しいっすヨ」と、相手を気持ちよくさせながら勧めてくれるんです。ぼくがいつ行っても、お店の商品の中から似合うものを前から考えてくれていて、さっとコーディネートしてくれるんです。そこがすごい。だからツヨシ君の心意気と一緒に買わせてもらってるんです。」と佐藤さん。女子大の先生としても、若い女の子たちの夢をかなえるべく背中を押し、ご家庭では、よきおじいちゃま、旦那様として楽しんで家事をこなされます。今まで蓄積されてきたものを、惜しみなく周囲に還元される姿がカッコよく、またその温かな関西弁の言葉の響きに癒される、素敵な佐藤さん。年を重ねることの喜びがふんわり伝わってきました。
今日の試食は阪急レシピ集より、三田米の新米に、ひき肉と大豆をマーマレード、ナンプラー、みそなどでピリ辛味をつけた肉味噌や炒り卵、きのこあれこれの小さいおかずをトッピングしたご飯を召し上がっていただきました。

★2010年10月8日(金)10:15〜
洋菓子研究家 上田悦子先生をお招きして
今回は洋菓子研究家の上田悦子先生をゲストにお迎えしました。白井とはご自宅がすぐ近くで、ずっとご近所さん同志として仲良しだったそうです。
実演でフランスのナンシー地方が発祥のマドレーヌの作り方を伝授くださいました。卵・バター・グラニュー糖・薄力粉は全て100g。「同量と覚えればいいので、お友達の家で作って焼き立てを食べていただくのも楽しいですよ。グラニュー糖が無ければ三温糖でも大丈夫です。」とアドバイス。「焼き上がったらビニール袋に入れて冷まします。こうすることでしっとりした風合いを残すことができるんですよ。」とおいしく仕上げるコツをたくさん教えていただきました。
お客様もおいしいマドレーヌに舌鼓。神戸でフィニッシングスクールを主催される実妹の佐藤よし子さんが英国式テーブルセッティングの本を出されるときに、撮影に使うお菓子を上田先生が作られ、それがスタッフの中で評判になり、デビューのきっかけに・・・。その後、JJや婦人画報のお菓子のページを担当されたり、ケーキショップ「ティータイム」をオープンされたりと、現在も多忙な毎日を送られています。「操さんと一緒だと何だか緊張感がなくて・・・」と笑いながら、「子供が大好きで、小さい時は子育てが楽しくて、よく子供と一緒にお菓子を作ったりしていました。」と語る先生。今はその息子さんがフランスのお菓子の修行から帰国され、ケーキ店を継いでおられるそうです。「いつの日か引退したら?」と白井の問いには「今度は孫においしいお菓子を作ってあげたいですね。おばあちゃんのお菓子として、ずっと覚えていてくれるような。」
そんな上田先生は子供たちに安全なお菓子をと、出来る限り国産のくだものを使うなど、お店のケーキの素材にも気を遣われています。ショートケーキのイチゴは時期によっては1パック1200円もするそうです。「最近はイチゴの旬が12月になってしまったといわれていますね」と白井。「お菓子やご飯から、果物や食べ物に旬があることを、子供たち伝えられたらいいねと二人でよく話しますね」と言われる上田先生。11月には「きょうの料理」にご出演されるそうです。「テレビではもう少しすましていますよ。」と笑顔で。今回も和気あいあいのセミナーでした。

★2010年9月24日(金)10:15〜
桂新堂株式会社 光田敏夫社長をお招きして
今回はえびせんべいでおなじみの桂新堂の光田敏夫社長をお迎えしました。国産の生きた甘エビを加工して作られるえびせんべい。工場のある北海道の余市では、新鮮なえびを大量に確保するために、競りにかかる前に工場に届けてもらい、競り後に支払う、という形で買い取られるそうです。旬を過ぎた小さめのえびも適正価格で買い取るため、今では余市周辺の町からも甘えびが入荷するようになり、北海道の漁師さんやパートの主婦の方からも仕事を作ってくれたと喜ばれているのだとか。
原料の鮮度や品質にこだわるのは28年前の出来事にさかのぼります。ある日、某百貨店から「売上が悪いので、出て行ってほしい」との宣告を受けた光田社長。なんとか1年だけ猶予を取り付け、パッケージを見直したり、美味しいおせんべい屋さんのアドバイスを受けたりして、年々売り上げを伸ばし、見事にピンチを乗り切られたそうです。そのころ地元愛知県の名産でもあったえびの獲れ高が1/50に激減したため、先代社長が苦肉の策で輸入のえびを加えて作ったことが原因で味が落ちたことも影響したのではと振り返られます。北海道に工場を建てられたのはそんな反省もあってのことだそうです。
「伊勢えびが1尾まるごとおせんべいになったのもありますね」と白井。「あれは本当に伊勢で上がったものを使っています。車えびは鹿児島の信頼できる養殖家と契約し空輸しています。」とこだわりを。
「桂新堂さんはお店の方の対応が礼儀正しくて気持ちいいですよね。」の白井の言葉に「身近な話題を何でも話し合う女性同士の会話の方が本音に近いな・・・と、私の家内を見ていてもよくそう思います。それで売り場の教育は女性に任せているんです。」と光田社長。名古屋の名物ひつまぶしやきしめんなど、話題が少々脱線しても、名古屋弁のアクセントを交え、気さくに楽しく語られます。これからを聞かれると「形にないものを大事にしたいですね。心に残ること大切にしようとすると、会社は少しずつ年輪のように大きくなるのがいいと思うんです。」と温かいお言葉。マラソンがご趣味で、触発された社員の方も多く、大阪淀川マラソンには総勢30名が、お揃いのえびTシャツとえびキャップで参加されるのだそうです。
今日の試食は新米に合わせて、山椒をきかせた「フライドオニオンとちりめんじゃこのふりかけ」と「鮭とゴマのふりかけ」の2種を。また鯖の味噌煮を秋のレシピ集からご紹介しました。

★2010年9月10日(金)10:15〜
白井操料理講習会
今回は好評の駅前社長さんシリーズをちょっとお休みして、お客さまからのご要望が多かった、白井の料理講習会を。
9月に出演したTV番組でご紹介したレシピを、実演&試食していただきました。今回も定員は40名。前回の増員が好評だったため、今後は定員40名体制が継続することになりました。そんな素敵なニュースで始まった講習会。
最初はNHK「あさイチ」でご紹介した「ふんわりハンバーグ」。ふわふわの食感の秘密はすりおろして入れるれんこんと長いも。肉と良く練って、固まりをそのままフライパンの上で、薄く広げ焼きます。片面に焦げ目がついてきたら、柔らかいのでフライ返しで十字に切り目をいれ4つに分け裏返します。卵を使わないのにふわふわに仕上がるのがミソ。
NHK「きょうの料理」からは"シニアの元気レシピ"をテーマに一人分でも簡単につくれるレシピを5点ご紹介。放送ではご紹介できなかったレシピもすべて実演で。中でも白身魚のクリームシチューはホワイトソースを使わず、米粉でトロ味をつける手軽な一品。お鍋一つで一人分だけさっと作れます。「米粉は上新粉よりさらに粒子が細かい別のもの。から揚げの衣にもぴったりですよ。」と白井。米粉は西宮阪急ナチュラルセラーでも取り扱っています。電子レンジで簡単に作れる粉がつおもご紹介。のどにも引っかからず、食材とのなじみも良いので、色んな料理に使えます。一人分だけ、ダシをちょっと効かせたいときに、そのまま使える便利な一品です。
今回の試食は炒り大豆ご飯の梅酢おにぎり、ふんわりハンバーグ、セロリ・きゅうり・たまねぎの梅かつお添えの3品。会場からは「このセミナーの人気の訳が、なぜ申し込んでもなかなか当たらないのか、よく分かりました。」と嬉しい感想も。セミナーの終わるころには、いつも会場はお客様との一体感に包まれます。白井も温かいものをたくさん頂いた講習会でした。今回講習会でご紹介したレシピは下記の番組HPでも詳しくご紹介しています。
(あさイチ)
  「ザ・定番」 ふんわり和風ハンバーグ
(きょうの料理)
  白井 操さんのレシピ一覧

★2010年8月27日(金)10:15〜
パナソニック株式会社 キリンビール株式会社の技術担当をお招きして
今回のゲストはパナソニックのIHクッキングヒーターの技術担当の方々とキリンビールの方々。毎回多数のお申込みに今回はお席を10席増やしてお客様をお迎えしました。
セミナー会場のIHはオープン時からパナソニック提供によるもの。新発売の卓上用のIHでは朝食の提案を。ホットプレートをセットして、切ったトマトを焼いて果汁の旨味の溶けたところへ生卵を落し、塩・こしょう。その横では切ったパンを温めます。出かける時間がバラバラの家族にもあったかおいしい朝ご飯が簡単に作れます。キリンビールや勝沼の甲州白ワインに良く合うオープンオムレツは、鱧の骨から取ったダシと溶き卵を合わせ、鱧・日本ハム浪漫工房提供のベーコンや玉ねぎ、ゆがいただだ茶豆などが入っています。卵の調理にははじめの強火とほたる火のできるIHの調節機能が強みを発揮します。金華(きんか)豚(とん)のおいしさを味わっていただき、旬の青ウリでハムサラダを。「磁力で鍋全体が発熱するIHはお部屋がひどく暑くならないので、夏の暑い台所にはうれしいですね。」と白井。また電磁波の不安に関する質問には、IHの電磁波は一般の家電と全く同じレベルなのでご心配なくとの安心の回答が。直接設計図を描いている方や研究所の方が質問にわかりやすく答えてくださるので、お客様も熱心に聴いておられました。パナソニックくらし研の方から電子レンジの裏ワザをいくつかご紹介・・・。レンジで乾燥させる楽しさを伝えていただき、料理を楽しんでくださいねとのメッセージを。
今回ご用意していただいたキリンの「秋味」は発売20年目を迎える秋限定ビール。濃厚な秋の味覚に負けないよう、麦芽をたくさん使って、深い味わいとコクを出しているのだそう。
ゲストの方々とお客様が顔を合わせ、生の声をともに聞けることが、このセミナーの楽しいところ。今回ゲストにお迎えしたパナソニック株式会社の石丸直昭さん、峯野都史子さん、堀川かおりさん、キリンビール株式会社の廣井幹生さん、荒川恒平さん、メルシャン櫻井恵梨さん、ありがとうございました。嬉しいことにセミナーはますます好評です。今回金華(きんか)豚(とん)をご提供くださった山形県の平田牧場さん、そして鱧や青ウリなど旬の食材をご提供くださった西宮阪急さんにも心からの感謝を。

★2010年7月23日(金)10:15〜
NHK大阪放送局チーフプロデューサー 植木豊さんをお招きして
本日のお客様はNHK大阪放送局チーフプロデューサーの植木豊さん。15年以上続く人気番組「ためしてガッテン」の立ち上げや、AKB48出演の「すイエんサー」など、理系出身の視点で、誰もが科学を楽める番組を多数手がけておられます。
まずは白井が以前に出演した「ひるどき日本列島」の話題から・・・「あの時、初めて生放送を支えるご苦労を見せていただきました。日替わりで1週間水なすや鱧を紹介しましたね。思いがけない事がたくさん起きて・・・」と白井。「何が起きるか分からない生放送は毎日だとスタッフも疲弊します。なので反省会を大切にして毎日全員がステップアップをして次に備えるのくり返しです。」大変なことをさらりと答える植木さん、最近は上海や上海万博を紹介する番組を数々制作されています。
「万博は順調に入場者も伸び、人気のサウジアラビア館では9〜10時間待ちという記録もありました。中国ではカメラの前がすごい人だかりになるんです。」モニタにはわかりやすい写真資料も。「上海の夏は日本より蒸し暑いんですが、警備の都合上、液体を持ち込めないので、お茶代わりにみんなきゅうりを持って来るんです。きゅうりには体を冷やす効果もあって理にかなっているのですが・・・。」「お弁当の時、飲み物はどうするのかしら・・・。」「会場内に水飲み場が作られていて、空の水筒に水を入れたりできるのですが、みんな水は飲まずにそこできゅうりを洗っているんです。」「え〜っ」と会場も白井も驚きます。「水飲み場の注意書きが面白くて・・・。まず飲み方の説明があって、手や唇で飲み口にさわらないこと、うがいをしないこと、蛇口をはずさないことなんてことがいちいち書いてあるんです。つまり中国には生水を飲む習慣があまりなく、水飲み場で直接水を飲むという習慣もあまりなかった。飲み物はずっとお茶だったんですよね。」「なるほど・・・面白いですね。上海での一番のご苦労は?」白井の興味はつきません。「取材の規制が厳しいことですね・・・。あと規則通り1か月前に申請した報道記者用パスが取材の当日になってももらえないということもありました。事情を説明して臨時パスを発行してもらって・・・。上海万博を紹介する2時間の生放送が無事終わった時には、"放送できたことが奇跡だ"なんてみんなで言いました。でもいい意味で、中国というところは最後は何とかしてくれる・・・そんな印象を持ちましたね。」
「植木さんの番組はどこか温かくて、観ていてすぐ分かるんですよ。上海の番組を見られた方が中国に親しみを感じて、個人レベルでのつながりが広がると、中国ともっと仲良くなれそうですね。」と白井。「中国をひとまとめに紹介してきたマスコミも反省なのですが、日本でも関東と関西で個性が違うように、広い中国では中国人といっても地方によっていくつもの個性が存在しています。そこが分かればもっとお互い理解しやすいと思います。」長い上海の取材や滞在での実感をこめて植木さんはそう結ばれました。番組制作の裏側や上海の今の知る楽しいひととき、今回の試食は丑の日と中国にちなみ「中華風うなぎのピカタ」でした。

★2010年7月9日(金)10:15〜
陶房青 吉村聖吾社長をお招きして
阪急の青いカタログでおなじみの長崎・波佐見焼の器。今回はこの器を作っておられる陶房青(あお)の吉村社長をお迎えしました。
「独自のこのひねりがいいですね」と白井。少しひねりが加えられた四角い鉢を手にしています。「ろくろの回転を利用して、ちょっとひねるんです。あとは土の重みなども利用して、形を作っています」と吉村さん。今日は青いカタログで毎回好評の二段重ねの器に季節のお漬物を盛り付けて。水なすや瓜のお漬物、みょうがの酢漬けなど試食にご用意しました。
陶房にお客様が来られると作業の途中でも手を止めて、丁寧にお客様に対応されます。土が乾いてまた一からのやり直しになることをいとわない、そんな温かさが作品の一つ一つからじんわり伝わってきます。
亡くなられたお父様の後を継いだのは19歳。以来、ずっと窯を守り続ける吉村さん。「若い方を多く育てていらっしゃるそうですね。」と白井。「今工房のメンバーは14人ぐらいでしょうか。冷房のきいた部屋で仕事をしていて今よりずっといい給料をもらっていた子もいます。私も含めお互いに刺激をしあいながら頑張っています。」と吉村さん。「若い人に一番伝えたいことは何ですか?」と聞かれると「働く人の夢を伝えること、土くれから形を作る楽しさ・・・自分の中のそんな思いが伝わればいいなと思っています。ここへ来て3年も経つと手が"働く人の手"に変わってきます。あぁ一人前になってきたなと思うんです。」そう語る笑顔から若い人への温かなまなざしを感じます。
「手はよくついてきてくれて、使っても使っても減らない。釉薬は減りますけど(笑)。思い通りにできない時もありますが、何度もやっていると、ある時すぅ〜っと上手くいくようになるんです。」と物を作る楽しさが吉村さんの言葉から伝わってきます。器を手にした時と同じぬくもりが会場にもただよっていました。

*7月20日までの期間限定で青いカタログで使用した陶房青さんの器を西宮阪急1Fで販売しています。詳しくは「発見西宮阪急」をご覧ください。

★2010年6月25日(金)10:15〜
神戸ヴァッラータ 谷利一シェフをお招きして
毎回「ご当選おめでとうございます」の言葉からはじまる美食トークショー。今回のゲストは西宮苦楽園にある一日一組限定のレストラン「神戸ヴァッラータ」の谷利一さん。
「トマトソースはまとめて作っておいて冷凍保存ができますよ」と紹介してくださったレシピは旬を感じる「太刀魚のソテー フレッシュトマトのソース」。「色の変わりやすいバジルはよく切れる包丁で引くように切ると色が変わりません」とおいしく綺麗に仕上げるための様々なコツを実演とともに分かりやすく教えてくださいました。
青いカタログでもおなじみ、神戸ヴァッラータのオリジナルピザセットはリピーターも多い人気の一品。白井がたずねます「ピザの生地は一回にどれぐらい作られますか?」「こねるのに力が要りますので1回に2kgぐらいですね。ピザにして40枚分ぐらいです。」今回の試食は焼きたてのこのピザを。「ご自宅でピザを焼くときはレンジのグリルが便利です。高温なので2分ぐらいで焼きあがります。」とおいしい食べ方のアドバイス。
イタリアでの修行は2年、旅行は何十回・・・。「三つ星レストランでも修行されたそうですね。」と白井。「三つ星は維持することの方が難しいんです。料理だけでなく、サービスも含めて、お客様に楽しんで頂けるよう細かい心配りが求められました。」「厳しかったですか?」「イタリアでは人を育てるときにあまり厳しくはしないですね。決まったやり方を求められることは日本より少ないです。ハサミをよく使うのには感心しました。」
特別な日のリストランテ、家庭の味のトラットリアと使い分けするほかは、日本はもちろん外国の料理を食べられる店もまだ少なく、街ではイタリア料理店が主流なのだとか。「イタリアの人はマンマの味、おふくろの味を愛しているんですね。」と感心する白井。「イタリアでは地方ごとにオリーブの農業組合のようなものがあり瓶の形が決まっています。安価なピュアオイルは焼き物に、香りがよくて酸味が少ないエキストラバージンオイルはサラダの香りづけやドレッシング、料理の仕上げにと使い分けています。製造元ごとに味が違います。バゲットにつけて食べ比べると良く分かります。価格も様々ですが好みのものを見つけるのが一番ですね。土地柄同様、一般に北イタリアのものはデリケートな味、南イタリアのものは強い味と言われますが、結局はみんな地元のものが好きなんです。オイルもワインも・・・」「なるほど地元愛が強いんですね。オリーブオイルには本当にメッセージがありますね」と白井もうなずきます。
セミナー終了後にもオリーブオイルの質問がたくさん寄せられ、お客様も深く興味をもたれたご様子でした。「店の料理も家の食事も全部一人でやってしまうんです」とおっしゃるのはソムリエでもある奥様。食を愛する谷さんの思いやこだわりが、地元の味・マンマの味を愛するイタリアの食文化と響きあうのかも知れません。毎日イタリア料理と真剣に向き合いながら「実は、白いご飯やみそ汁も大好きなんですよ。」と笑顔で話される谷さんの素朴な雰囲気がとても好ましく印象的でした。

★2010年6月18日(金)10:15〜
阪急百貨店お中元『青いカタログ』からとっておきのおいしいお話
今回は特別に西宮阪急3Fレストラン「オステリアジュリア」に会場を移し、いつもの倍ぐらいのお客様をお迎えすることができました。青いお中元カタログでご紹介している白井のおすすめコーナーから、作り手の方にも来ていただき、たくさんの試食もしていただくという初めての企画です。試食を召しあがっていただきながら、それぞれの商品の生まれたエピソードや代々受けつがれたお店の志を白井がゲストにインタビューさせていただきました。また普段は聞けない青いカタログの編集部長さんたちのお話も楽しく、このカタログを身近に感じていただけたようです。青いカタログに白井が関わって4年になりますが、お蔭さまで毎回ご好評をいただいています。不思議なことにはじめにお客様がご自分のために申し込んでくださり、そのあと贈り物にされるようです。今回は初めての試みで参加費をいただいてのイベントでしたが、おみやげもたっぷりあって参加してくださった皆様は「雨の中来てよかったなぁ〜」と素晴らしい笑顔を残してくださいました。

★2010年6月11日(金)10:15〜
六甲バター株式会社 塚本哲夫社長をお招きして
今回は六甲バター株式会社の塚本哲夫社長をゲストにお迎えしました。QBBブランドでお馴染みのプロセスチーズのパイオニアです。主力のベビーチーズは現在8種類。今日の試食はベビーチーズをスズキにはさんだオーブンフライです。「六甲バターという会社名ですがチーズが有名ですね。」と白井。「かつて『おいしいマーガリン六甲バター』という商品があり、そこから会社名をとったんです。チーズを主に作っていますがバターは作ったことはないんですよ。」と塚本社長。「QBBといえばプロセスチーズですよね。ナチュラルチーズとの違いはなんですか?」「プロセスチーズはナチュラルチーズを原料にして加工したチーズのことです。ナチュラルチーズは熟成が進んでいくため日持ちがしませんが、プロセスチーズは長期保存ができるので扱いやすいんです。」塚本社長が続けます「便利で、手ごろな価格のチーズを作ろうといろいろ考え、スティックチーズやスライスチーズの開発を手がけました」。学校給食でのチーズのシェアはなんと70%だそう。私たちの食卓にチーズを浸透させた功績の大きさを感じます。「"食"の関係で会議をご一緒したとき、進行が煮詰まると塚本社長さんの一言でふっと空気が変わるんです。すごいなと思います。いつもきさくで楽しい方なんです」とお人柄を紹介する白井。「私も会社も『健康で明るく楽しい』を大切にしています。外国も見てきましたが、品質ではどの国にも負けないと思っています。世界一のプロセスチーズメーカーが目標なんです。」と塚本社長。最後に次世代に向けて一言を求められ「これからも一生懸命することしかないですわなぁ」と笑いながら「もっと健康で明るく楽しく・・・かな。これは変わりません。」と締めくくられました。気さくで朗らかな口調で和やかに楽しく語っていただきました。

★2010年5月28日(金)10:15〜
柳生の庄 取締役・調理長 柴山崇志さんをお招きして
今回は一生に一度は泊まりたい宿として人気の修善寺「柳生の庄」。2010年のお中元に宿に伝わる下焼をせずに柔らかく仕上げる鮎の姿煮やオリジナルの織部焼に入ったわさび味噌や揚げじゃこなどを詰めて出していただいています。「普通は泊まった方にしか手に入らないんですよね・・・」柳生の庄が外部に出品されるのは初めてのこと「・・・織部の器も素敵です。私は早速予約をしました」と白井。武士のようにロングヘアを後ろで一本に束ねた柴山さん「居合術をやっています。真剣を使う剣術です。危ないので殺陣のように相手はいませんが、仮想の敵をイメージして動きます。」すっとした達人の風情に会場も納得です。
「堀文子さんの描かれた玄関の"すずめのお宿"の大きな絵はすばらしいですね」と白井。足を進めると、○○はこちら、○○しないでください、といった旅館に通常ある指示を示すものは一切なく自然体・・・。無の静けさに浸ります。すばらしい料理も奇をてらわず、仲居さんも上質の色合いのやさしい着物を身につけられ、気持ちよく働いておられます。あこがれの柳生の庄がすーっと体に浸みていきます。「オーナーさん御夫妻と柴山さんの会話もさりげなく温かい・・・それがお宿全体の空気になっているような気がしました。」と高級なのに気負わないその雰囲気を伝えます。柳生の庄は全て趣が異なる15部屋。「旅館には早い時間から入っていただいて、温泉ももちろんですが、宿でのんびりしていただきたいですね。何も感じないでリラックスして・・・」と柴山さん。「泊まらせていただいた時、その何も感じないという言葉の意味が良く分かりました。気にかかるものから一切解き放たれ包み込まれるような幸せです。」「はい、お客様の感じ方は十人十色ですが、そのすべてに合わせることができればと、難しいですができる限りのことをしたいと思っています。」「目に見えない心配りが嬉しくて、宿に漂う温かいものに癒されて、本当に特別な時間を過ごさせていただきました。」二人の会話から上質のおもてなしの持つ奥の深さが伝わってきます。柴山さんのお人柄を「自分に厳しく、でも切り口が柔らかいですね」と語る白井。柳生の庄の気配を楽しみ、ひととき日常を忘れる素敵なセミナーとなりました。

★2010年5月14日(金)10:15〜
佐々木農園 佐々木敏明社長をお招きして
今回はナチュラルセラーでも人気の「あの日の梅干し」を作られている和歌山みなべ町の佐々木農園代表佐々木敏明さんをお招きしてお話を伺いました。
「佐々木さんのところの梅の木は木の中心の枝が払われて、全部の実にまんべんなくお日様の光が届くようになっておられましたね。」と白井。「ウチは木で完熟させますから。梅本来の成分は熟してこそ整います。青梅はその途中の状態で味も栄養も完熟には及ばないんです。」と語る佐々木さん。完熟梅は痛みが速く、収穫した日に洗って漬けこんでしまわないといけないため、繁忙期は大変な作業に。「15%〜18%の塩でつけると、一晩で水が上がってきます。コツは重石をしてからは触らないこと。土用の天日干しも味を決める大切な作業です」。一般には保存や効率が優先され、一旦濃い塩分で漬けたものを、加工時に必要な分だけ水で戻して塩分を調節するのが当たり前になった梅干し。佐々木さんは「梅の香りと栄養をできるだけ残すことを大切にしたい」と昔ながらの作り方を守っておられます。添加物を一切使わず、手間を惜しまず、梅作りから工程のひとつひとつを丁寧に積み重ねて作られる「あの日の梅干し」。今回は試食として白いご飯、おかか梅と共に客席へ。
「今回、梅を使ったデザートを作られたんですよね」白井が紹介したのは阪急の青いギフトカタログでも紹介されている「南高梅のジュレ」。誕生のきっかけはお母様が詠まれた「梅の香に浸かりて、梅の香にうとし」という俳句だったとか。「梅農園の三代目として梅のことは何でも分かっているつもりでした。梅は塩で漬けるものと・・・そんな思い込みを母の俳句が気づかせてくれたんです。」と振り返る佐々木さん。試行錯誤の末、甘酢と水あめで梅を漬けた甘酢漬け「木の香」と梅の甘酢漬けを寒天で寄せた「南高梅のジュレ」が完成。長年大切に梅を育み、梅を熟知し、梅を愛する佐々木さんの思いが、優しい味のデザートとして新たな実を結びました。
「斜面に植えると木には負担が大きくて育つのに時間がかかります。ところが時間をかけて育った木はいい実をつけるんです。人間と同じです。根の下に備長炭を引いたりして、梅の木がここは居心地がいいなぁと感じるような環境を作るのが私の仕事です。」佐々木さんの言葉から伝わる梅への深い思いが会場にあふれていました。

★2010年4月23日(金)10:15〜
はま一 人羅(ひとら)賢司社長をお招きして
京都の料亭で練り物といえば「はま一」さん。全国にもその名は広く知られています。数に限りある最高の原料(魚)を仕入れることができるのは大手の1社と「はま一」さんのみ。そして全ての商品に最高の原材料を使って手作りを守っているのは「はま一」さんただ一つ。冷たくした大きな石鉢を使い、人の手で2時間かけてすり身に・・・。味を毎日確認されている人羅社長。いつもの味でない時は仕入先に返品することも。こだわりの味を守るために「長く働く人の手の感覚は大切なもの」と、定年を越えて長く勤めて下さる方も大切にしておられます。
今回の試食は魚そうめんとしんじょう、旬を感じる"たけのこの味噌バター焼"と黒豆のディップ。いつものように料理講習の後、試食をしていただきました。「"かまぼこ"と"しんじょう"の違いは何ですか?」と白井。「しんじょうはかまぼこと同じ魚のすり身を蒸したものですが、かまぼこに比べ柔らかくあっさりとしています」。緑と白の取り合わせが涼しげな魚そうめんはすり身を湯がいて作るそう。「湯がくとどうしても味が少し抜けますから、だしにつけていただきます。京都の夏には人気の商品です」と人羅社長。「最近ではかまぼこより揚げ物の人気が高いんですよ。時代の流れですね。すり身を作って、小麦粉やお酒や塩やらを入れて混ぜたらご家庭でもすり身の揚げ物はできますよ。ウチでは魚をまず水にさらすんです、袋に入れて。魚の脂を抜くんですけど、そこはご家庭ではちょっとやりにくいので、省いていただければ。余分な脂があると食感がザクッと悪くなるんです。」水にとけるたんぱく質のみが流れているのでコレステロールを気にされる方にもかまぼこはお勧めなのだとか。「ごぼう天はどうやって作るんですか?ご自身でもなさいますか?」「はい、一応一通りは。こうすり身を広げてごぼうをのせてくるっと包むんです。」と人羅社長はこなれた仕草を交えて説明してくださいます。「野菜天なんかの下ごしらえは?」「ごぼうは太いもの以外は生です。歯触りがおいしいですからね。筍は水煮で。食感を大切にしてモノによって変えています。切り方一つでも変わりますから」と細やかな心配りを。ここで客席からも質問が・・・「高級な練り物にはどんな魚が使われているのですか?」。「4〜5年もののタラや白フチですね。白フチを混ぜるとモチッとします。100%のすり身より混ぜた方が美味しくなりますね。」。「『はま一』さんのものは百貨店や限られたところでしか手に入らないんですよね」と白井の言葉を受け、「『今まで大切にして下さった方を先々も大切にしていくように』と父の遺言がありまして、破るわけにはいかないんです。」と答える人羅社長。実直で温かなお人柄が会場にじんわり伝わるセミナーでした。

★2010年4月9日(金)10:15〜
オリバーソース株式会社 道満雅彦社長をお招きして
今回は新キャベツとひねキャベツはもともと全く別の品種・・・という話題からはじまりました。試食はこの2種類のキャベツとさごし(さわらの子)のオーブンフライ、どちらもソースにぴったりです。15年もの、3年もの、関西風味お好み焼きソースなど5種類のソースを用意してくださったのは、今回のお客様、オリバーソース株式会社の道満(どうまん)雅彦社長。会場ではソースの食べ比べを楽しみつつ進行します。
「おいしいソースの条件はありますか」と白井。「ウスターソースの主な原料は野菜と果物。いい材料と熟成がおいしいソースの条件です。」と答え「今日ご用意した15年もののソース『クライマックス』は、震災の前々日に仕込んでいたものを、15年間熟成させたものなんですよ。」と道満社長。震災の被害から新工場を立ち上げるまでに要した2年半は、ソースを仕込むことができず、1923年(大正12年)神戸でいち早く創業した老舗のソースが、一時期店頭から姿を消してしまったことも。震災の年に社長に就任された道満社長「新参者として一からスタートしました。」と振りかえられます。
「お好み焼きに甘いソースが関西でも良く使われるようになりましたが、お好み焼きのソースはもともと甘くはなかったはず・・・」関西本来のお好み焼きの味を思い出して、ダシを効かせて作った『関西風味』も発売されました。会場からソースの保存方法を聞かれると「ドロッとした甘いタイプは開けたら早く食べきるほうがおいしい。ウスターなどサラッとしたソースは、本来熟成させてつくるものですので、長く持ちますよ。」とアドバイス。人口甘味料や人口酸味料、保存料など使わないのがオリバー流。原型であったウースターソースが、発祥の地イギリスでは作られなくなった今、本場の伝統の味に一番近いといわれる『クライマックス』。"15年の風格はオリバーのクライマックスにあり"と評されるほど。「ほんの少しかけるのがソースを楽しむコツ。少しがおいしいんです。安いソースを使うとかけすぎるでしょ?」とユーモアも交えて。「今後の抱負を」と白井の質問に「お店でウチのソースを見かけたら"ああ並んでるな・・・"と思っていただけたら・・・。」と15年分の深い感慨がこもったお言葉で締めくくられました。

★2010年3月26日(金)10:15〜
林孝太郎造酢 林孝樹(たかしげ)社長をお招きして
今回は京都の老舗林孝太郎造酢の社長、林孝樹さんをお招きしました。「昔はお酢屋は"あまりやさん"と呼ばれていたんですよ。祖父からお酢はお酒を作るときにできるあまりもの・・・という意味やと聞かされました。」と柔らかな京都弁で。大学卒業後に入社されたキューピーでは「大きな会社に就職して、最初は家業との違いに驚きました。でも7年働いて大手だからできること、小さいからできることがそれぞれにあると分かったんです。」と語られます。
白井が京都市長賞を受賞した「食べやすい黒酢」をご紹介「私はヨーグルトに入れて食べるのが一番好きなのですが、バターやオリーブオイルをパンににつける感覚で食べてもおいしいですね。口の中にふわぁ〜と広がる風味が何ともいえません。」「お酢が苦手な人にも召し上がっていただけるように工夫を重ね、りんご・バナナ・メロンを酵母で発酵させ4週間寝かせたものをブレンドして食べやすくしたんです。父からお酢屋は料理を支える縁の下の力持ち、前に出たらあかんと、料理に使えないものは作るなといわれていたので・・・」と林社長。「新しい商品も手作り・手作業・本物の味を守られているんですね」と白井もうなずきます。化学調味料に頼らないポン酢はゆず・だいだい・すだちなど3種類。お中元・お歳暮の青いカタログで好評をいただいている飲むお酢「感謝・気持ち」の誕生にまつわるエピソードも・・・。これは白井が毎年作る、青梅をザラメやグラニュー糖と酢に漬けて作る梅酢レシピに、ブルーベリー果汁や紅芋酢を加えて色も美しくギフト用に仕上げたもの。試作の末、原料を変えて作った十数種のサンプルに絞り、内容の違いを明かさずに試飲した白井が選んだのは、和三盆などを使い原料に一番お金かけたものでした。「これって言われたら、どうしよって思っていたのをすっと選らばれたんです。原料費が高すぎて困ったなぁと・・・。」と笑いながら語る林社長。「私と同じ梅酢をお母様も毎年作っておられたと聞いてご縁を感じました。」と白井も笑顔で。本日の試食はピクルス。ナチュラルセラーでも人気の商品です。「ハムやチーズと一緒にどうぞ。プレゼントにも使いやすいですね。」と白井から。
「子供の頃はおじいちゃんっ子で配達のバイクに載せてもらって、いつも一緒にお得意さんを回っていました。高校を卒業するときには跡を継ごうと心に決めたんです。父からは170年続いたくらいでどうこう言うな、よそは200年続いたところもあるんやからと言われます。」温かさ・厳しさ・伝統の重さ、言葉の端々のから京都の老舗を感じます。「『一見お断り』とか他のお客様や店の品格守るための京都のしきたりも、逆にしばりになってきて最近では少なくなりましたよ。」と最近の事情も。会場からの「長く置いて量が減ったお酢は痛んでいますか?」との質問には「商品としての賞味期限はありますが、お酢は腐りません。ただ時間が経つと量は減ります。例えばバルサミコ酢はお酢を樽で寝かせて、量が減ったら足して寝かすを繰り返し旨味を出すんですよ。でも雑菌が入ってお酢が白くにごっていたり、酢うなぎというお酢にしか発生しない微生物が出たときは使わないでくださいね」と答える林社長。「代々続いてきた味を守りながら、多くの方に認めていただける新しい商品も手がけたい」と抱負を語る姿に京都の味を支える若い力を感じました。

★2010年3月12日(金)10:15〜
頌栄幼稚園園長 阿部扶早先生をお招きして
「読売新聞のweb版のお料理のコーナーにも出てもらったことがあるんですよ。」と紹介したのは頌栄幼稚園園長で、白井の幼なじみでもある阿部扶早先生。「市販のお惣菜を使って簡単に体にやさしくリメイクできる料理は仕事を持つ忙しい女性におすすめです。」と、焼いたアジをはさんだロールサンドやお刺身の残りをピカタにしたものなど、お弁当にも使えるリメイク術をご紹介しました。そして頌栄幼稚園のおかあさんたちの作った愛情たっぷりのお弁当がずらりと並んだおおきな写真パネルもご紹介。
頌栄幼稚園は創立120年の人気の高い幼稚園。「ウチの子たちは後で伸びると皆さんが言って下さるんです。」と阿部先生。小学校高学年になる頃にグッと伸びると評判の卒園生たち。その秘訣は毎日思いっきり遊ばせることだそう。そのためお庭のお手入れも3人体制で。「入園の面接では親子関係が構築できているかを重視しています。目に見えない子供の心の成長は、お母さんからたくさん愛されているかどうかが大きく影響します。」。
昔と今の子供の環境の違いを聞かれ「紙おむつは布おむつに比べると取り替える回数は約半分、その分親子のかかわりが減ります。おじいちゃんやおばあちゃんは一緒に生活することが無くなり、大切な知恵を授かる機会も減りました。例えば、家庭で目に見えないものに守られていることを教えられる機会がないんです。ウチはキリスト教系ですが特に宗旨に関係なく、園で飼育しているリスが亡くなれば、お墓を作り、お供えをしたりお花を飾ったり思い思いの方法でお参りをします。先日も先生から『そろそろ49日なんですけど・・・』と相談も(笑)。
もちろん昔より今のほうが良くなったこともたくさんありますよ。」とおっしゃいます。「お姑さんが遠慮しているご家庭が増えてお母さんにとっては子育てがしやすい環境ですが、色んな注意をしてくれるおせっかいなおばさんも減りましたね。いけないことはいけないと教えてくれる存在は大切。またヘルプをしてしまう親が増えています。親という字の成り立ちの通り見守り役で。」とも。
「近頃学級崩壊などと耳にしますが幼稚園ではどうですか?」との白井の質問には、「脳の構造の違いが原因と言われる『軽度発達障害』と呼ばれる子供が増えています。例えば難しい漢字は読めても自分の教室が分からないといったようなケース。今では全体の約6.3%といわれています。言葉の説明では分からなくても絵や数字なら分かるといったことも多く、園では個性として捉えています。いいところ見つけて認めてあげることで、どの子もぐんぐん伸びてきますから。」と答えられました。
「幼稚園は行事に追いかけられますよね」との言葉を受けて「行事は一つの節目と考えています。先日も国際ひなまつりを行いました。近くの外国の幼稚園を招いてみんなでひな祭りを祝います。行事というヤマを乗り越えることで子供たちは達成感や充実感を味わうことができます。運動会では玉入れの笛も子供たちが吹きます。出来る限り子供たちに任せるんです。当然本番での失敗もありますが、自分で何とかする子も多くて、子供の力のすばらしさに感動します。うまく自分で解決して、人からほめられることで、子供は階段をひとつ上るんです。」と熱く語る阿部先生。この運動会の様子は頌栄幼稚園のHPで見られるそうです。「ウチは先生も楽しんでいますよ。そうでないと子供たちも心から楽しめないですから。」と結んだ阿部先生。「楽しむことが大切って、日ごろの私の思いと同じね、ふふっ」と白井も楽しそう。ほんわかと女の友情がただよう和やかな会場でした。今回の試食は「温野菜のあったか白あえ風」でした。

★2010年2月26日(金)10:15〜
キリンビール且キ行役員 真柳亮氏をお招きして
春を呼ぶ雨にもかかわらず、今回もすごい数のお申込みから当選された30名のお客様で会場は満席です。テーブルの上にはビールやワイン。セミナー恒例、西宮阪急の食品売り場からの旬の便りもいかなご(新子)から一年を経たかますご(フルセ)や菜の花・葉たまねぎなど、春の気配が漂います。葉たまねぎは淡路産。「以前、淡路で玉ねぎやレタスの食育イベントをキリンさんが主催されたとき、印象に残っているのは、キリンビールの名前をほとんど出されないで食育の推進活動に協力しておられたことでした。かっこいいですよね。」と白井が語ります。今回お招きしたのはキリンビール且キ行役員真柳亮氏です。
「嬉しい席や楽しい席で飲まれることが多いビール、入社して最初の配属は尼崎の工場見学をご案内する部署からでした。」古巣に帰ってきたみたいだと語る真柳氏。「まさに"うれしいを次々と・・・"ですね、フフッ。ウチの料理教室はね、スタジオの冷蔵庫のキリンビールや色んな飲み物を、各自が好きに選んで飲んでいいシステムなんですよ。」と白井。「先生のスタジオは和みますね。私は庭も大好きなんですよ。」とトークが進み、お客さまもそれぞれ好みのビールを味わいつつのセミナー(もちろんお車の方や、お酒が苦手な方はアルコール0.0%の"キリンフリー"で。)、そのせいか会場は打ち解け、いつなくにぎやかな雰囲気です。
キリンビールの前身の会社を設立したのはあの岩崎弥太郎の弟。しかもそれは坂本龍馬がイギリス人グラバーに彼を紹介したことがきっかけなのだとか。「麒麟は頭が龍、体が馬の聖獣。根拠となる文献こそありませんが、キリンの由来には龍馬と少なからぬ関係があるんじゃないかと・・・。」と真柳氏。歴史を感じるエピソードも飛び出します。「このエレガントなビール、素敵ですよね。」と白井が手にしたのは"ハートランド"のグリーンのボトル。「グラスに注ぐ時のトクトクトクッというこの音が・・・ほら、いいですよね。」実際にグラスに注ぎ、その音を会場にもマイクごしに伝えます。真柳氏が「これはわざとこの音がでるようにボトルを作っているんです。あえてラベルも貼らずにボトルのエンボス(でこぼこ)だけにしています。」とハートランドのこだわりを。また料理を選ばないワインとしてロゼワインもご紹介され、「これは800円前後の手ごろなワインですが、食卓にあるだけで生活のシーンが豊かになります。フランスでは赤の次にロゼが好まれているんですよ。」と楽しみ方を。「ワインやおしゃれなビールと惣菜をお土産に、気軽に集まれるホームパーティーのスタイルもいいですね。」と白井。「お酒でもノンアルコールビールでも、そこからそれぞれの豊かな生活が始まり、健康を願う、そんな気持ちで色々な商品を作っていきたいと考えています。」と真柳氏は日ごろの思いを。
「最近は発泡酒や第3のビールとたくさんありますが、どう違うのですか」と白井の質問には、「原材料の組み合わせが違うのです。最近では大豆や麦など原料も多様です。最適の酵母を選んでおいしいビールをつくるのが私たちの腕のみせどころ。創業から103年、今では500種以上の酵母を保有しています。それこそがビール会社の宝物なんです。」「へぇ~、では価格の違いは?」「実はどれも原価はほとんど変わらないんです。発泡酒などに比べビールが高いのは税金が高いから・・・、これが大きいです。」と実情をお話くださいました。工夫を重ね、ビール瓶の軽量化も先駆けて推進、輸送費や運ぶ方の負担も軽減されたそうです。最後は「今日は直接お客様とつながれる喜びを感じています」と笑顔で結ばれた真柳氏。穏やかな口調に温かなお人柄がにじみます。近々長居で行われるサッカーのキリンカップでもお目にかかれるそうです。
会場全体がにぎやかに盛り上がったセミナー、今回白井がご紹介したレシピは、解禁したいかなごのボイルやホタルイカなどで春サラダと、とんぼ節の生節でディップを。試食はドンクの焼きたてのバゲットに発酵バターをのせて、そして好評のおやきまんをご用意しました。
(とんぼ節:かつおからつくるなまり節ではなく、びんちょうまぐろの蒸したものです。)

★2010年2月12日(金)10:15〜
フジッコ株式会社 桑名好恵さんをお招きして
今日のゲストはカスピ海ヨーグルトでおなじみフジッコ潟Eェルネス倶楽部代表の桑名好恵さん。家庭で手作りできることで手から手へと広がったカスピ海ヨーグルト。種菌の出荷数は2002年の発売以来215万個を突破したそうです。
「カスピ海ヨーグルトの良さは、手作りができる面白さ、酸味が少なくまろやかな味わい、独自のトロ味。体にいいものをおいしく続けられること」と話す桑名さん。整腸作用や免疫力を高める効果以外にも、カスピ海ヨーグルトだけの保湿効果やトロ味成分の中に血糖値の急な上昇を抑える働きがあることも最近分かってきたそうです。
「今までご自宅でカスピ海ヨーグルトを作ったことのある方」と白井の問いにはお客様の9割ほどの方が手をあげられました。「カスピ海ヨーグルトとの出会いは13〜14年前、小瓶に入ったカスピ海ヨーグルトを手にしたときにさかのぼります。」と話す白井に「種菌を配付して各家庭で手作りをしていただくという今のスタイルを始めた頃は事故がおきないかと気がかりもありましたが、お蔭さまでそんなことは一度もありませんでした・・・」と笑顔で語る桑名さん。「新しい種菌を使うと、プリッときれいなヨーグルトができますね。やはり定期的に種菌は更新したほうがいいのですね」と白井の言葉に「新しい種菌で作ると臭いもなく、トロ味がしっかりとした本来の味わいと食感が楽しめます。ヨーグルトを見て、様子が変わってきたら新しい種菌で作ることをおすすめします。」と桑名さんもうなずきます。
ヨーグルトは成分に酵素も含むため、固いお肉でも、漬け込むと柔らかく食べやすくなるというお話から、後半は会場のモニターでカスピ海ヨーグルトを使った様々なレシピを紹介しました。「作り過ぎるといつのまにか食べることに追われることも・・・。ご自分の生活に合わせた分だけ作ってください。酸味が少ないのでいろんな料理にも使えます。生クリームの代わりに使うと、カロリーも抑えられます。」と白井。
今回の試食は「はちみつの寒天寄せヨーグルト」と「ヨーグルトのジャムの代わりに元気の素の甘酒添え」の2種。ここで使用しているのは米とこうじだけの本来の甘酒。西宮阪急では取り扱っています。桑名さんから「一時のブームが去った今も、また少しずつ会員数が増えています。カスピ海ヨーグルトを続けることは、作って食べるという暮らしのリズム。ヨーグルト作りはお父さんの仕事というご家庭もあるそうです。すぐに次のヨーグルトを作らないときは冷凍保存という手も。」と続けるコツを伝授。会場から挙がる色んな質問に丁寧に分かりやすく答えておられました。カスピ海ヨーグルトの種菌は西宮阪急でも販売しています。分からないことはパッケージに書いてある窓口に電話で相談できるそうです。カスピ海ヨーグルトをみんなで味わい、その魅力を語りあった楽しいひとときでした。

★2010年1月22日(金)10:15〜
東洋ナッツ食品株式会社 中島洋人社長をお招きして
日本で初めてナッツのローストを始められた東洋ナッツ食品鰍フ中島洋人社長をお迎えしました。この日は阪神大震災から15年目の1月17日をむかえてまもない22日、神戸を拠点とする会社だけに、自然と震災の時の話題に・・・。「周りの会社より早く震災後1週間で出荷を再開しました」と中島社長。「社員にとって会社があることが支えになる」と創業者でお父様でもある先代社長には強い思いがあったそうです。「父はお腹の中にいるときに関東大震災を経験し、その震災で自分の父を亡くし、苦労の人生でした。ですから地震なんかに負けないという気持ちが強く、病身をおして指揮をとっていました。」震災という大きな危機を乗り越えて、翌年社長を引き継がれた中島社長。
会場のモニタには桜に似た愛らしいアーモンドの花。「アーモンドはカリフォルニアから輸入しています。春、花が咲く頃にはアメリカ中の7割のハチが集まって受粉をします。」とモニタに次々写真を写しながらナッツの栽培の様子を紹介。またインドやインドネシアで収穫される、パプリカのような赤い実の下にできるカシューナッツの不思議な姿には会場もびっくり。おいしいナッツをお届けするためにも、安定供給するためにも、きちんと木育てをする農園と取引することが重要とおっしゃいます。「現地でたくさんのアーモンドの畑を見ているうちに、「かわいがって大切に育てられた畑だな」とか「厳しくしつけられた畑だな」と木を見て農園の個性まで分かるようになりました。大切にされた木は気候条件が厳しい年でも、ちゃんと実をつけてくれます。」そんな農園の努力への感謝をこめて、ナッツの持つおいしさを最大限に引き出すローストを心がけていらっしゃるそうです。
そこで会場では@〜Fの番号がついたアーモンドとカシューナッツの食べ比べを。それぞれローストの方法が違うのだそう。油で揚げるオイルローストと熱風を使ったドライロースト、蒸し焼き風のドライロースト・・・、なるほど確かに味も香りも違うのがよく分かります。ローストと風味の深い関わりを実感しました。「ビタミンEやミネラルが豊富なアーモンド。料理に使いやすいのは無塩のもの。ナッツ肉みそやカシューナッツご飯に。これは栗のような食感がおいしいですよ。今日味わった無塩ナッツのおいしさ、ナチュラルなものの味をもっと子供たちにも知ってもらいたいですね」と白井。最近ナッツは給食でも人気とか。青いお中元カタログでも人気だった収穫期に限定してつくられるドライプルーンもジャスミンティーとともにいただきました。どちらもナチュラルセラーでどうぞ。
今年も3月20日(土)21日(日)の両日、恒例のアーモンドフェスティバルが開催されます。アーモンドの花が満開の会社を開放し、アーモンドのきな粉もちやローストしたてのアーモンドの販売、工場見学や模擬店、会場は毎年たくさんの人で賑わうそうです。「阪神間では有名なイベントになりました。みなさんおいでください。」気さくな物腰の中に熱さを秘めた中島社長は終始笑顔で語られました。

★2010年1月8日(金)10:15〜
京都「瓢亭」14代目当主高橋英一さんをお招きして
2010年最初のミニセミナーは京都「瓢亭」14代目当主高橋英一さんをお招きして新春特別企画で始まりました。かねてより親しくしていただいてる白井より「この方がいらっしゃるだけでどんな席にも風格の華を添えられる方です」とご紹介。近頃はJRのポスターでもおなじみの高橋さんは「車両にズラリと私の顔が並んでいたり、駅に大きなポスターがあったりします。どうぞよろしくお願いします」とユーモアたっぷりに自己紹介され会場は和やかな雰囲気に。
今回の試食は「鯛の細造り」と「吸い物」。モニターの手先の動きや丁寧で無駄のない所作に目が自然と引き付けられます。「鯛の細造り」は細く切った鯛に塩を振り昆布で締めたものにわさびと岩海苔、芽甘草を添え、レモンやだいだい、かぼすなどを絞った割り出汁を張って。「吸い物」には貝柱の真丈や生麩、鶯菜に黄ゆずが添えられ、どちらも試食とは思えない五感を満たす瓢亭さんの味です。
高橋さんは料理人を目指す学生さんや外国人シェフにも広く料理を教えておられる先生でもあります。「どこへいっても1時間半ほどかけて必ずだしは自分で引きます。」と代々伝わっただしを大切にされています。瓢亭さんで使っているのは利尻産の堅い昆布とマグロ節、これは血合いのない極上のものなのだとか。「お家では高い素材にこだわるのではなく、色々試して口にあうものを探してください」とアドバイス。ここで高橋さんから教わっただしの取り方をご紹介します。水でサッと洗った昆布を65〜70℃の温度で1時間くらいかけて煮だし、引き上げます。80℃くらいに煮立たせたら鰹節を入れ、火を弱め箸で鍋に静かに沈めます。灰汁を引いて火を止め、鰹節が沈んだらネルでこします。「おだしをきちんと取ると、少々失敗してもおいしくできます。ペットボトルなどで保存もできますし、子供が味音痴になりません。」高橋さんが京都の小学校を回られた時、小学生は昆布だしの旨味が分かったのに対し、フランス人はシェフでも昆布だしの旨味が分からなかったそうです。日本人の繊細な味覚はだしが育んでいたことを改めて教えていただきました。
ミシュランの三つ星についておたずねすると「二年前に打診があった時からウチには合わないと言い続けてきましたが、もうそう言うほうがややこしいことになってきたので・・・」と、また200年の伝統の重みについては「一人で200年やってきたのではなく、先代から引き継いだものを、悪くしないように次に引き継ぐ、ランナーの一人やと思っています」と、語りのすべてにおいて自然体で飾らないお人柄がうかがわれます。時を超え何代も引き継がれた、きちんとした柔らかな高橋先生の気配・・・、素晴らしい料理とともにいただきました。最後になりましたがこの豊かなミニセミナーをお正月特別企画として支えてくださった西宮阪急さんに心から感謝いたします。今年もミニセミナーは素敵なスタート切りました。よろしくお願いいたします。

★12月11日(金)10:15〜
カラダにやさしいレシピ集の制作メンバーをお迎えして
今回は毎回ご好評をいただいている「カラダにやさしいレシピ集」(阪急阪神百貨店全店にて配付)を制作している、アートディレクターの松原通さん、カメラマンの浮田輝雄さん、ライターの武藤奈津子さんをお迎えして、それぞれの仕事を通しての思いをうかがいました。
レシピ集の制作は、テーマを何に、どんな食材を取り上げ、盛り付けの器はどれにするか・・・、阪急の思いをどうお客様に伝えるか、紙面で表現できる精一杯を、おいしさとともに伝えたい・・・、毎回そんな打ち合わせから始まります。今回は白井のスタジオでの撮影風景を会場の液晶モニターで解説しながらのトークショーです。
写真は進んで、白い幕の裏側からライトを当てて撮影している場面では、カメラマンへデジカメで撮るときのポイントを教えてとの質問に「家庭で料理を撮るときには逆光で。料理の手前に白い厚紙を置くと反射してきれいに撮れます」と浮田さん。松原さんからも「普段の食卓作りでも箸置や小物を意識して使うと日常が新鮮なものに。ブログなどをされているかたは、強調したい写真の一部をトリミングするのもコツ。」とアドバイス。会場の皆さんは熱心にメモをとっておられました。
さらに楽しい撮影風景の写真解説が続きます。武藤さんは「撮影中にできるだけたくさんの情報をいただくようにしています。小さな疑問も全部たずねて参考にします。味やレシピに込められた思いを全て伝えたいので」と撮影中の取材の大切さを。「色んな撮影現場でお仕事をされていますが、白井のスタジオの特徴はありますか?」と白井の問いには、松原さんが「ウソが無いところかな・・・。撮影用の料理ではなく、食べてもおいしく、レシピ通りに作ってできるそのままの料理でいつも撮影されます。」と答えられました。
「プロとして心がけていることは?」との問いに、浮田さんは「人柄まで伝わるような写真を撮りたいですね。先生の場合はやさしいほんわかした感じかな」と、武藤さんは「レシピだけじゃなく、こんな暮らしの楽しさを・・・といったメッセージまで伝われば嬉しいなと思っています」と答えてくださいました。いつもは「松ちゃん」「浮ちゃん」「むうちゃん」と呼び合う仲良しトリオ、いつもと違ったシチュエーションにいささか緊張気味でしたが、撮影の様子を伝える和やかなトークショーとなりました。試食はレシピ集より、クリスマスにもぴったりの宝冠詰め・ゆがき野菜とえびドレッシングと大納言小豆あんのトーストの3品でした。

★11月27日(金)10:15〜
「轄繼}阪神百貨店 常務執行役員・北部公彦さんをお迎えして」
阪急阪神百貨店の北部常務さんは、デパートの食品を知り尽くしたプロです。今日は仕掛ける側の立場からいろんなお話を伺いました。
まずはみなさんも大好きなスイーツのお話から・・・。「商品に求められるのは情報性とファッション性。例えば梅田阪急の「HAMON」ではいくら売れても、入荷数を増やしていません。いつでも、どこでも買えるものはブランドとして成立しないからです。百貨店の商品はもともと非日常と1ランク上の日常を感じていただけるものを揃えています。スィーツも同様です。」デパートのスウィーツを食べたあとの特別の満足感を思い出して、会場も納得です。
「西宮阪急は野菜も、京都錦の「京野菜かね松」や近郊野菜の「阪神安心やさいの会」などもあって、選択肢が豊富。魚売り場も楽しいですよね。メッセージがありそうですが西宮阪急らしさって何ですか?」白井の問いに、「ここが大切にしているのは情報発信。コトコトステージでは"学び"を、ナチュラルセラーでは"暮らしを提案"しています。白井さんのレシピ集などはまさにそう、暮らしの提案型の作りになっていますよね。それからウチは魚も肉も野菜も売り場をずっと直営でやってます。人が育ってこそ、いい売り場ができると考えていますから。」なるほど、西宮阪急のトークセミナーの内容の濃さと、売り場を歩くワクワク感に納得です。
本日の試食は「青いギフトカタログ」の中から4品を選んで。京都「はま一」のしんじょう白雪、滋賀「魚助」の鯖寿司、和歌山「佐々木農園」の梅干、そして毎回人気の神戸ビーフの佃煮を。さらに黒豆おにぎりと白ごはん付きの豪華さです。白井のおすすめコーナーは商品を贈る前にご自分で一つ買われてお味見をされてからという方も多いそう。「青いカタログは百貨店のバイヤーの力量の見せどころ。"暮らしの提案"とともに"贈る人のセンス"が問われます。カタログはその時代を映すものでなければ。」ギフトカタログや西宮阪急の楽しさの秘密を語る言葉のひとつひとつからデパートの心意気を確かに感じたひとときでした。

★11月13日(金)10:15〜
「ヒガシマル醤油株式会社 専務取締役 研究所長 工学博士牛尾公平さんをお迎えして」
関西のだしに欠かせない淡口(うすくち)醤油。京都の料亭から素材の味が生かされる醤油として広まり、関西の食文化を支え、全国に広がる調味料となりました。ヒガシマル醤油は淡口醤油の売り上げ日本一を誇ります。
「淡口醤油が生まれたのは兵庫県たつの市。ここを流れる揖保川は国内屈指の超軟水で、醤油造りにぴったりなんです。原料の大豆・麦がたくさん作られる地域でもあり、近くに塩の産地赤穂もあったため、豊富な揖保川の伏流水を使って醤油をつくったのが始まりです。」とまずは歴史から。濃口醤油との違いは、香りも色も穏やかなため、素材の本来の色や味が生かされること。もろみに甘酒を加えるのも淡口ならではの製法だそう。「めんつゆを作ると違いが分かると良く聞きます。濃口で作るといつも同じ味になってしまう、逆に淡口で作ると同じ味が作りにくい、これは何でも自分の味にしてしまわない淡口の性質を物語っていると思うんです。」会場からは「あるある」のうなずきが。
白井も「オリーブオイルとも相性がいいので、色を大切にしたいサラダのドレッシングの隠し味に淡口を使います。今だとカキをソテーするときにもおすすめです。」と続け、「淡口はデリケートなので、家庭の消費にあったサイズを選んで、色と香りを守るため冷蔵庫で保管し、少量を使い切ってくださいね。」とアドバイスしました。
この日の試食は淡口醤油を使った「小松菜だしびたし」と市販のめんつゆをレシピに書くのは少し恥ずかしい時もありますと本音も交えながら、めんつゆを使った「じゃがいもの簡単レンジ蒸し」の二品。今回はヒガシマル醤油が提供している朝日放送ラジオの「ドリームオブユー」(日曜17:00〜17:55)のパーソナリティーでありカラーアナリストでもある桶村久美子さんも客席からごあいさつ。白井のリクエストに応え、番組で曲目を紹介する一節を披露してくださり、会場は「生」でステキな語りも堪能しました。今回も盛りだくさんなトークセミナーとなりました。

★10月23日(金)10:15〜
「ポンテベッキオ 山根大助さんをお迎えして」
洗練された料理とインテリアが素晴らしいイタリアンの名店、ポンテベッキオ。毎週1回閉店後、全ての片づけが終わってから開かれるミーティングでは、全店舗のシェフが集まり、みんなの意見を取り入れながら、新しいメニューを創っていくのだそうです。誰もが自由に台所で料理ができる家で豊かに育ったというオーナーシェフの山根さん。インスタントラーメンにいろいろな具を煮込んで楽しむことから始まり、小学生のころには市販のカレールーを使わずにカレーを作るほどになられていたそうです。今回の試食はエンドウ豆のスープ。キッチンの実演はうすいえんどうの皮をむいて、皮と昆布だけでスープのだしをとるところから始まりました。「皮からも旨味がたっぷりでるんです」山根さんから味見のさじを受け取った白井もその美味しさに感動。プラスチックを感じさせないおしゃれなグラスで、ポンテベッキオの気配とともに味わうエンドウ豆のスープを堪能しました。
趣が全く異なるポンテベッキオの4店は、どのお店も日常を忘れるステキな空間です。「お金も手間もかかる改装をどんどんなさるのには理由があるのですか」との問いに、「新しいものを求めるというのではなく、古いままが嫌になる、このままではダメになる・・・という気持ちがおさえられなくて。ひとつ気になるところがあると、もっと良くしたいと自分の考えるイメージに近づけるようにしているだけなんです。」と、飾らない口調で語る山根さん。新鮮な思いが料理から言葉から伝わります。いつもあこがれの存在であり続けるポンテベッキオの秘密を垣間見たひとときでした。

★10月09日(金)10:15〜
「フィスラーのお鍋を使った料理教室」
フィスラージャパン潟}ーケティング部マネージャの玉生(たまのう)三夏さんにお話を伺いました。試食は底に凸凹がついてカリッと仕上がるフライパン「クリスピーパン」で焼いたビーフステーキと、洋風煮込みにぴったりの浅めの両手鍋「シャローパン」で煮込んだ「鶏ときのこのワイン煮込み」の豪華2本立。ちなみにステーキは西宮阪急1Fの黒田庄の牛肉。無農薬のワラを与え、牛の健康を第一に考え育てられた西脇市黒田庄が誇るブランド牛です。玉生さんの自慢は入社して15年間、何人ものお客様から頂く「使って良かった・・・」の声。ご本人も料理が好きでフィスラーのお鍋が大好きで入社されたそうです。
白井はことのほか牛肉・豚肉・鶏肉を焼くのにクリスピーパンがお気に入り。十分空焼きをして使うことができるので、素晴らしい焼きあがりです。

★9月25日(金)10:15〜
「『クラリス』赤岩州五さん・高橋佳夫さん、轄繼}キッチンエール今井康博社長をお迎えして」
参加申込が先着順から抽選になった第1回目のトークセミナー。初めてのお客様も多数ご参加いただきました。今回の試食は西宮阪急「菜々や」のお惣菜を使ったロールパンサンド。きんぴらごぼうや、鯨のフライなどいっぱい詰め込んだ、和惣菜とパンの手軽なレシピをご紹介しました。おかずをたくさん詰めるのに、パンをくり抜くときもキッチンばさみはおススメ。はさみを使った鯵のおろし方を見られて、会場から「自宅でも挑戦したい」とうれしい声もいただきました。キッチンばさみはナチュラルセラー横に売っています。
雑誌「クラリス」に夫婦で料理を楽しむ「ふたりで料理」というページを創刊より連載している白井。そのご縁で今回は編集長の赤岩州五さんと「クラリス」をプロデュースする高橋佳夫さんを東京からお招きし、阪急キッチンエールの今井社長にもお越しいただきました。地図の雑誌「ラパン」の編集長をしておられた赤岩さんは古地図にも深い造詣が・・・。上から見下ろす鳥の目線で描かれたものが鳥瞰図なのに対し、虫の目線で細かく見るように描かれたものが虫瞰図・・・、地図の呼び方はどの目線で描かれるかで決まるという話に始まり、出席者の手元に配られた神戸の古地図から今の兵庫県庁舎の場所に「鹿鳴館」ような機能を持つ大きな建物があったことなどに触れ、地図がたぐりよせる空間や歴史の気配を感じるお話を興味深くうかがいました。
「クラリス」のテーマは"食"。日々全国の様々な食材と出会い「作るのは大変でも、お日様と土が作ったものは元気をもらえる」と語る赤岩さん。地産地消をいち早く取り上げたり、生産者の紹介や作り手の思いまで丁寧に取材された記事から赤岩さんならではの目線を感じます。「鳥瞰図と虫瞰図の関係のように、プロの大きな視野でいい食材を揃えてくれるのがデパート、目についた食材を楽しみながら選ぶのが私たち・・・。休日にはご夫婦で食材を選ぶ姿もここではよく見かけます。」と白井は食を楽しむ風景を語りました。阪急キッチンエールは食品の宅配事業で成長中の阪急グループの会社です。これからクラリスで紹介された食材がキッチンエールでも買えるようにステキな連携が始まるのだそうです。最後に高橋さんから、リニューアルのお知らせがありました。10月27日発売の最新号より雑誌の名前が「女の隠れ家−クラリス−」に変わります。ここで語られたみんなの思いがぎゅっと詰まった、大人のための深くて楽しい一冊です。

★9月11日(金)10:15〜
「パナソニック株式会社 IHクッキングヒーターの話」
西宮阪急のカフェ西宮byドンクのセミナー会場にIHクッキングヒーターを2台プレゼントしてくださったパナソニック梶B実際に料理をご紹介しながらパナソニック鰍フ岡田慶子さんと難波喜誉美さんにその特徴をお聞きしました。今回のメニューは秋らしく鮭のピカタ。産卵のために生まれた川を目指す秋鮭は北海道から順に秋の深まりとともに本州の川へも遡上が始まります。時不知(ときしらず)とは、時期をはずれた春や夏に北海道沿岸で取れるもの特にそう呼ぶのだそうです。西宮阪急水谷さんから、毎回旬の食材のお話を聞くのもセミナーの目玉のひとつ。その年の鮭の相場はイクラの値段を見れば分かるそうで、今年の鮭は値ごろでおすすめなのだとか。IHセミナーでは、新しいお鍋に買い替えないといけないの?電気代は高くないの?基本のお手入れは?重い大きなお鍋を乗せても大丈夫?などなどIHにまつわる素朴な疑問のひとつひとつに岡田さんと難波さんがてきぱきと回答され、「IHクッキングヒーターはホタル火や保温が得意なだけでなく、熱効率が良く火力も強いので、慣れないうちはそこに注意してくださいね」と分かりやすく解説。「目指すのはどこよりも一番使いやすいIHクッキングヒーター、そのために開発者とユーザーをつなぐのが私たちの仕事です」と語るお二人。最後に「自宅で料理する楽しみをIHを通してもっと伝えたい」と難波さん。岡田さんは「普段あまり台所に立たない方がIHの講習で料理を楽しんでくださる姿が嬉しい」それぞれの言葉から熱い思いが伝わってきました。

★8月21日(金)10:15〜
「椛搏c製粉所の取締役社長山田稔也さんをお迎えして」
小麦粉にまつわるとっておきのお話を伺いました。「あの粉でないとこの商品はできない」と多くのパティシエに支持される薄力粉「宝笠」。独自の製粉技術で粉を細かく挽きグルテンを抑えることで、キメの細かい生地ができるのだそうです。ケーニヒスクローネも元町ケーキもボックサンもフーケもアンリ・シャルパンティエもたねやも・・・、全国のハイレベルなスウィーツは和も洋も増田製粉所が支えているといっても言いすぎではないほど。この技術を守るのは、職人さんの腕ひとつ。「とにかくみんな熱心で真面目なんです。チームワークがいいのがウチの社風です」と語る山田社長。誠実な社風がほかにない製粉技術を守っていることが、温かな口調から伝わってきました。最後に嬉しいニュースをひとつ。9月2日から薄力粉「宝笠」が西宮阪急で販売されることになりました。詳しくは「発見西宮阪急」をご覧下さい。

★8月7日(金)10:15〜
「鰍ルし山 星山連順会長をお迎えして」
ナチュラルセラーでも大好評の添加物のないキムチやコチジャンを製造販売されている会社ですが、50年ほど前に何もないところから始められたご苦労を当時の韓国の方々の思いと共に語ってくださいました。

★7月24日(金)10:15〜
「沢の鶴株式会社 西村隆治社長をお迎えして」
若い頃、京都大学ですでに学者の道を歩んでおられた社長さんは、父上に呼ばれて会社を継ぐことに。日本酒の文化は日本文化を理解し深めること…と熱く語ってくださいました。

  ★7月10日(金)10:15〜
     「鰍、おいち 桝谷正義さんに聞く鱧のお話」
     今回は季節の食材「鱧」がテーマ。料理実演や鱧の
     骨きりの実演など「鱧」づくしの1時間でした。
     ☆参加 先着30名様
  ★6月26日(金)10:15〜
     「料理研究家 白井操の料理教室」
     JA兵庫六甲の若き営農相談員糸谷奈津子さんを
     お迎えして、農業や農作物への思いを伺いました。
     ☆参加 先着30名様
  ★6月12日(金)10:15〜
     「UCC上島珈琲株式会社会長 上島達司氏をお迎えして」
     珈琲にまつわるとっておきのお話です。
     ☆参加 先着30名様
  ★5月21日(金)10:15〜
     「阪急百貨店ギフトバイヤーを迎えて」
     お中元ギフトの青いカタログにまつわるとっておきの
     お話です。
     ☆参加 先着30名様
  ★5月8日(金)10:15〜
     「潟hンク取締役 仁瓶利夫さんをお迎えして」
     ベーカリーショップ「ドンク」のパンにまつわるとって
     おきのお話を伺いました。
     ☆参加 先着30名様
  ★4月24日(金)10:15〜
     「長崎浪漫工房 久保吉一さんをお迎えして」
     手作りハム工房のとっておきのお話を伺いました。
     ☆参加 先着30名様
  ★4月10日(金)10:15〜
     「料理研究家白井操さんの料理教室」
     ☆参加 先着30名様
  ★3月27日(金)10:15〜
     「チーズショップ カマンベール 社長前園光久さんを
    お迎えして」
     ☆参加 先着30名様
  ★3月13日(金)10:15〜
     「フジッコ株式会社 福井社長をお迎えして」
    おまめさんやカスピ海ヨーグルトでおなじみのフジッコ
    福井社長にお話を伺いました。
     ☆参加 先着30名様
  ★2月20日(金)10:15〜
     「西宮阪急・読売新聞共催 料理研究家白井操さんの
     お料理教室」
    読売新聞web(関西版)「白井操の料理で元気ENJOY COOKING」をセミナー会場で
    再現。西宮阪急おすすめの食材を使って家庭で簡単に
    できる料理をご紹介しました。
     ☆参加 先着30名様
  ★2月13日(金)10:15〜
     「神戸北野ホテル 総支配人・総料理長 山口浩さんを
     お迎えして」
     ☆参加 先着30名様
  ★1月23日(金)10:15〜
     「京都錦市場かね松 上田耕司さんに学ぶ京野菜」
     ☆参加 先着30名様
  ★1月9日(金)10:15〜
     「お料理脳のいきいき脳ドックセミナー」
    参加無料 先着30名様
   「大井教授の”お料理脳”の脳ドック」(読売web関西版)も
   どうぞご覧ください。
    http://osaka.yomiuri.co.jp/s_cook/brain/

  ★1月16日(金)10:15〜
     「世界的工業デザイナー喜多俊之さんお迎えして」
     ☆参加 先着30名様
  ★12月19日(金)15:00〜
     「カスピ海ヨーグルトのお話」(ゲスト家森幸男さん)
     ☆参加 先着30名様
  ★12月12日(金)15時〜
     「IHクッキングヒーターを使った料理教室」
     ☆参加 先着30名様
  ★12月5日(金)15時〜 
     「人気デパ地下ブランド「RF1」岩田社長、「アンリ・シャ
     ルパンティエ」創業者蟻田さんをお迎えして」
     ☆参加 先着30名様
  ★12月1日(月)15時〜
     「湯布院の名旅館「亀の井別荘」の美味」

- キッチンステージ 1Fナチュラルセラー横 -

【予定】
現在はありません

【これまでのイベント】
  ★11月26日(水) 11時・14時・16時
   ・白井操「ナッツ肉味噌のロールサンドウィッチ」ミニ料理講習&試食配布
     ごはんにもパンにも相性がいいナッツ肉味噌をご紹介
     しました。今回は味噌に阪急自慢のグリーンファームの
     野菜を添えた「ナッツ肉味噌のロールサンドウィッチ」を
     ご試食いただきました。(参加無料)

【調理ばさみの販売】
おすすめグッズでご紹介している「調理ばさみ」をキッチンステージ横でも販売しています。どうぞご利用ください。

白井操のレシピとエッセイ

   

こんにちは!白井です

スタジオ便り

西宮ガーデンズイベント

只今撮影中

お知らせ

キッチンばさみ

操の「へぇ〜!」な雑学

操'sレシピ

お父さんの台所塾

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