レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操発スタジオ*トピックス

パリに咲いた花

2013/10/4 

友人の佐藤悦枝さんがパリで個展を開きました。テーマは「風に吹かれて」。ヨーロッパからやってきた布の花の文化は、当時18歳だった高校生の彼女の心を魅了します。きっかけはトアロードのマキシンの帽子店を飾っていた布を染めて造られた帽子の花との出会い。思わずドアをあけ店内へ。親切なお店のご主人の紹介で本格的に習い始め、それから50年。立派にオリジナルの花を咲かせ、実りました。
私が悦ちゃんの花に出会ったのは17年前の展示会。そのたたずまいにびっくりしました。彼女の造花は摘んだらすぐにしおれてしまうよう。やさしく繊細で風に揺れます。
「私の夢はパリで個展を開くこと」彼女から何回かこの言葉を聞きました。この秋、夢は叶ったのです。レセプションには100名以上がかけつけ大賑わい。フランス人の心にも彼女の世界観が伝わったようです。「いいよ、応援する!」と言ってから私の中にも日本人としてのささやかな思いが生まれ、小さな花ひとつひとつと丁寧に向き合い、大きな空間を創っていく彼女の姿と重なっていました。当日は涙があふれてきました。悦ちゃんおめでとう!大成功です。361stadiotopics

日々の笑顔のために

2013/9/13 

前に書いてから、随分間があいてしまって恐縮です。いやはや…一日があっという間に過ぎていきます。今準備しているのは、撮影の仕事の季節でいうと、はや年末年始は終わり、来年の春の準備をしています。企画段階にあるものは2015年…などもあって、あっという間に歳を取るって感じです。明日はきょうの料理10月8日放送分の神戸市東灘区住吉山手の私の仕事場での収録です。スタッフは草を抜いたり窓を拭いたり大変です。
確かに日々、バタバタと忙しいのですが、ありがたいことにいつもニコニコしていられるのは毎日健康で楽しいからでしょうね。なんで笑っていられるのかしら…って考えてみました。…で、ある事に気が付きました。朝起きてからの1時間と寝る前の作業は実は何十年同じことをしているんです。もちろん毎日の仕事の内容は違うのですが、寝る時間が少ない日も、朝起きてトイレに行ってうがいをして40分位かな。ヨガのような(あくまで、みたいな…ですが)呼吸を整えつつ体を動かしてから1日が始まります。そして夜遅く寝る日でも、明日の服を選んでお風呂に入って簡単な日記のようなものを書いて寝るのです。昼間と夜はどんなことがあっても、朝の始まりと夜の終わりは同じことの繰り返し繰り返し…。同じ作業を重ねるのです。ひょっとすると、朝元気で今日もなんだか楽しいことが又始まるような…そんな気分になるのは元気だから。こんな日々の積み重ねが知らず知らず明日の笑顔のエネルギーの健康作りにつながっているのかもしれませんね。感謝 感謝…。

白井 操

21年目の「きょうの料理」

2013/5/27 

あっという間に月日が経って5月の末、カレンダーはまもなく1年の半分の枚数になっています。手元のスケジュール帳に従って動いていると、朝から始まった一日が、気がつくと夕方になっているという感じです。決してイヤな仕事をしている訳ではありません。体がウキウキとむしろ楽しいことをつなげているといってもいいかも知れません。
初めての本が出てから30年。5月に出演したいつものNHKのラジオ番組では、料理を作らず20年分の「きょうの料理」の自分の出演した時のテキストを何冊も持ち込み、初めて出演した頃を思い出しながら、いろいろ話しました。なにしろ思いがけない主人の事故から数ヵ月後のテキスト撮影でしたから、まだ勇気を出して歩き始めた頃。今改めて当時の写真をみても、本当にかわいそうな顔をしています。
NHKは1回目の出演から3ヶ月後には、ひとり暮らしのクッキングや、魚をハサミに手伝ってもらって包丁でおろすシリーズ、20分で晩ごはん、お父さんの台所塾などなど、いきなりシリーズ番組をつぎつぎと依頼くださり、21年が経ちました。
今は10月に出演予定の「きょうの料理」の準備をしています。おかげさまでムチャクチャ明るい未亡人になりました。楽しく作って楽しく食べる・・・好きな料理を仕事と呼べる幸せにつくづく感謝です。

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