大阪にスタジオを作って丸8年が経ちました。
あの阪神淡路大震災で神戸のスタジオの食器の多くは割れ、ライフラインはすべてストップ。料理研究家のうれしそうなクッキングより、もっと生きていくことに密着したことが大切な状況でした。
 当時の私は仕事どころではなく、あちこちに野菜料理の小鉢ものを配るボランティアもだいぶ手慣れてきた時でした。久しぶりに有馬にお風呂に入りに行き足をうーんと伸ばしたとたんです。「よし、勇気を出そう!」と新しい気持ちが湧いてきたのです。
 自宅から大阪へ電車に乗って通う日が始まりました。車窓の景色は、神戸はあれほど大変なのに淀川を越えるとほとんど普通に見えました。
後から聞くと、結構地震の影響を受けたところもあったようでしたが、街行く人は普段の生活をしておられるのが不思議でした。
 今つくづく振り返ってみると本当に皆さんに支えれた日々でした。
本作り、テレビ、ラジオの収録、雑誌やパンフレットの撮影、企業のアドバイスに料理教室などなど料理研究家としての仕事を切れ目なく続けさせていただけたことをつくづく感謝します。
 さて、新しいスタジオは神戸の住吉山手、白鶴美術館のすぐ下です。ワクワクしています。
便利な街中から庭にイノシシが入ってくるという場所に移転です。
「今日食べたものが明日の笑顔のエネルギーになることを祈って」をモットーに新しい白井操クッキングスタジオ10月末に神戸のスタジオスタートです。



                                       白井 操
平成15年10月20日

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