レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第4話 デルフィニウム 【フルーリと花探検!参加募集中♪】

「ムッシュ・フルーリの花探検 in フラワーセンター」
吾輩、ムッシュ・フルーリは、実は、 何を隠そう兵庫県立フラワーセンターという植物園の園長なんだ! 今回からは、我がフラワーセンターが誇る4,500種類にも及ぶ膨大な植物コレクションの中から、 その季節ごとに咲くとっておきの一品を紹介していくぞ!  栽培が難しくて国内では滅多に見ることのできない花、 形が奇妙で花らしくない花、普段何気なく目にしているけど、実はこんな変わった性質がある花、 そして世界中でフラワーセンターでしか見ることのできない植物などなど、次々と興味深い花たちを紹介していくから、楽しみにな!

【参加募集中】ムッシュ・フルーリと一緒に花探検しよう!
「春のうきうきフェア」開催中の兵庫県立フラワーセンターでは、春の花が咲き誇る園内に、ムッシュ・フルーリ園長が登場し、「へぇ~!」と楽しめるイベントを開催!!
満開のチューリップとムッシュ・フルーリに会いに行きませんか?
(5・6月は参加の皆様に会場で操さんのレシピプレゼントもあります。)
①4/20(日)10:00~ ムッシュ・フルーリの園内ガイドツアー
②5/18(土)13:30~15:00 ムッシュ・フルーリの「へぇ~!」な雑学
③6/22(土)13:30~15:00 ムッシュ・フルーリの「へぇ~!」な雑学
※①~③いずれの会も予約が必要です。予約・お問い合わせは
TEL:0790-47-1182(兵庫県立フラワーセンター)

第4話 デルフィニウム
うきうき,ワクワク、いよいよ春本番がやってきたね。フラワーセンターでは、チューリップが真っ盛り。最近は春が早く来るので、さっさと見に来ないと今月半ばにはピークを過ぎてしまうぞ!
さて、チューリップが終わった後に園内をにぎわす花といえば? そう、ダイアンサス(ナデシコ)に、ルピナス、シャレ―ポピー(ひなげし、虞美人草)、そしてエスコルチア(花菱草、カリフォルニアポピー)などなど。おっと、肝心なものを忘れてはいませんか? おっ、そのとおり、デルフィニウムだね。毎年、4月の後半から、大温室前の中央花壇で一際目を引くデルフィニウムは、その大きさ、草姿、花色、どこを取ってみても、春の花の王者に相応しい出で立ちだからねぇ。

↑花穂が60~80cmにもなり、草丈が1.5mほどになる雄大なデルフィニウム

デルフィニウムという名前は分類上の属名で、デルフィニウム属には300種類ほどの野生種があり、ヨーロッパのピレネー山脈からアルプス山脈、シベリア、中央アジアから中国西南部にかけての標高1300~2300mの山岳地帯、アフリカの高山地帯など、いずれも海抜の高いところに自生しているから、夏の暑さにはめっぽう弱くて、日本の西南団地では夏越しが難しいんだ。だから、本来は宿根草なんだけど、秋まきの一年草として取り扱われているのさ。
フラワーセンターでは、秋に種を播いて、翌年の春に花を咲かせるように育てているんだぞ。早春に咲く花菜が終わる3月半ば頃に、デルフィニウムに植え替えると、チューリップが終わるころから咲き始めるのさ。今年もまた見逃さないようにな。
デルフィニウム属には数多くの野生種があるって言ったんだけど、その中でもエラートゥムとグランディフローラという野生種を中心に品種改良されてきたのが、抜けるようなブルーの花で、雄大な花穂を持つ園芸品種のグループなんだ。パシフィック・ジャイアント・シリーズやオーロラ・シリーズなんかが有名だけどね。


↑花の中心部にある黒い(左側の花)、または白い(右側の花)小さな花弁
(綺麗なピンクやブルーに色づいているのは顎弁)

デルフィニウムの花をよく観察すると、ブルーやピンクなどに色づいた花弁の中心に、白もしくは黒い小さな花弁状のものがあるだろう? でも、花の後ろ側をよく見ると、本来あるはずの緑色をした顎弁が見当たらないよね。ということは? 花好きの皆ならもう解ったかな? 以前にもこのコーナーで書いたと思うけど、デルフィニウムはキンポウゲ科に属していて、キンポウゲ科の特徴といえば? 思い出したかい? そう、顎弁が色付いて花弁の役割をしていて、花弁が退化しているんだったね。デルフィニウムもその特徴を踏襲していて、綺麗に色づいている花弁のようなものは実は顎弁で、真ん中にある小さな白や黒いものが花弁なんだぞ。この小さな花弁は、英語でBee(ビー、蜜蜂)と呼ばれていて、花にとまった蜜蜂のように見えるからそう呼ばれているらしいんだ。
キンポウゲ科に属するものは、クリスマスローズ、アネモネ、ラナンキュラス、クレマチス、フクジュソウ、オダマキなどなど、数え上げればきりがないけど、すべて顎弁が色付いていて、花弁が退化しているかなくなっているものばかりだね。その証拠に、花の後ろ側には緑色をした顎弁がないだろう。この際、一度よ~く観察してみてごらん?

↑少しすっきりしたタイプの新しい園芸品種のグループ

ちなみに、デルフィニウムっていう名前なんだけど、これはギリシャ語のdelphis 、英語で言うところのdolphin、すなわちイルカのことで、蕾の形がイルカによく似ているからだそうだよ。観察ついでに、蕾の形も良く見ておくんだよ。

操の「へぇ~!」
最近、町の花屋さんでもよく見かけるようになったデルフィニウム。青がとても印象的ですよね。花姿も立派なので、青系の花を集めたブルーガーデンでも映えそう。色とりどりのチューリップの後にデルフィニウム一斉に咲くと風景も一変しますね。

「デルフィニウム」を見に行こう!!
兵庫県立フラワーセンターのHPはこちら>

ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような存在。バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

 

 

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