レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第1話 スミシアンサ 

「ムッシュ・フルーリの花探検 in フラワーセンター」
吾輩、ムッシュ・フルーリは、実は、 何を隠そう兵庫県立フラワーセンターという植物園の園長なんだ! 今回からは、我がフラワーセンターが誇る4,500種類にも及ぶ膨大な植物コレクションの中から、 その季節ごとに咲くとっておきの一品を紹介していくぞ!  栽培が難しくて国内では滅多に見ることのできない花、 形が奇妙で花らしくない花、普段何気なく目にしているけど、実はこんな変わった性質がある花、 そして世界中でフラワーセンターでしか見ることのできない植物などなど、次々と興味深い花たちを紹介していくから、楽しみにな!

新企画の初回を飾るのは、スミシアンサ!
この花の名前を聞いたことのある人はいるかな? 多分これを読んでるみんなはほとんど聞いたことがないんじゃないかなぁ。えっ、フラワーセンターで見たことがあるって? さすがムッシュ・フルーリのファンだけあって、フラワーセンターに来てくれてるんだね。
そう、国内ではあまり見ることのないスミシアンサだけど、兵庫県立フラワーセンターでは、11月の下旬ころから年明けにかけて、温室内で見ることができるんだぞ!

さて、スミシアンサっていう花は、イワタバコ科に属する植物で、メキシコやグァテマラに自生していて、地下にアキメネスと同じような鱗状の根茎(すなわち球根)を持つ多年草なんだ。野生種は7~9種ほどあるといわれていて、それらを交配して園芸品種も作られているのさ。フラワーセンターには、独自に育成した園芸品種なども含めると、30種類程度を栽培しているんだぞ。

5~6月に球根を植え付けて、夏から秋の間に生長した茎の先端に穂状の花序を付けて、初冬になるとベル状の花をたくさん咲かすのさ。写真を見てごらん。どうだい、なかなか可愛くて綺麗な花だろう? しかも、葉に濃い赤銅色の紋様が入るので、花の無いときも観葉植物として利用できるんだ。
 
さて、スミシアンサを育ててみたくなったかな? でも、なかなか手に入らないのがこの植物の短所かな。花の咲く時期になると、フラワーセンターの花売店で少しだけれど販売しているから、本当に欲しい人はチャンスを逃すんじゃないぞ!
 

栽培方法は、近縁種のアキメネスとほほ同じなんだけど、アキメネスを栽培した人もそんなに多くはないだろうね。5月頃に鱗状根茎(すなわち球根)を植えこんで、半日陰で栽培すると、芽が出て順次葉を広げていくよ。ちょっと暑がるので、最近の真夏は明るい日陰の方がいいかな。秋の彼岸も過ぎ、秋風が吹くようになると茎の先端に蕾が見え出して、早ければ11月中旬ころから咲き始めるぞ。花が咲き始めたら屋内の明るい窓辺に取り込んで観賞しよう。花も終わるころになると、外は随分寒くなってくるから、乾かし気味していると、葉や茎が枯れてくるので、枯れた地上部を根元で切って、鉢のままで春まで室内で管理しよう。水やりを止めて5℃以上で保管しておき、来春に鉢の土を掘り起こすと、株元に鱗状根茎がいくつかできているから、それを一つずつ切り離して、また新たな鉢に植えこむんだ。これで一年の栽培サイクルが完了だぞ。分かったかな?
 

 操の「へぇ~!」
スミシアンサは花の形がとってもエレガント!
私は花が大好きなんだけど、大きな蘭や菊、花の形ひとつとってもそれぞれの形には美しいだけではなく、何かの役割があるのかなぁ~なんて、いつも不思議に思えてきます。そういえば虫を食べる花もあるんですよね、フラワーセンターには。そこでしか見られない花がきっとたくさんありそう。これからの花探検が楽しみです。

「スミシアンサ」を見に行こう!!
兵庫県立フラワーセンターのHPはこちら>

 ムッシュ・フルーリは白井にとって緑の知恵袋のような存在。
バックナンバー「ムッシュ・フルーリ緑の扉」にも植物の知りたいコトが満載です。

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