レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

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西宮阪急「食のミニセミナー」

セミナーレポート 2018.11.9 兵庫県立芸術文化センター 副館長藤村順一さん、楽団部プロデューサー 横守稔久さん、事業部制作担当課副課長 宮地俊江さん

2018/11/15 

この11月で西宮阪急は10周年。西宮ガーデンズとともに西宮北口を「住みたい街NO.1」に押上げた兵庫県立芸術文化センターの魅力を伝える3名の方にお越しいただきました。

「ウチは館長の井戸知事と、芸術監督の佐渡裕の2枚看板。佐渡はどこへ行っても、地元の方と一緒に劇場を立上げ、オーケストラをやっていることを誇りに思うと話しています。」と副館長の藤村順一さん。紹介されたのは楽団部プロデューサーの横守稔久さんと、オペラと事業全体の制作担当の宮地俊江さん。

「劇場がオーケストラを持っているというのは国内では非常にめずらしいんです」と横守さん。兵庫芸術文化センター管弦楽団はプロのオーケストラですが、入団資格は35歳まで、在籍期間は3年と若手育成が目的。世界中から集まった優秀な団員は平均年齢20代後半。ここでの学びを糧に次のステップに進まれるそう。「発足して13年、卒団メンバーは国内のみならず世界で活躍しています。活動が始まる9月のオープニングフェスティバルでは兵庫県の各地に出向き、土地の人や風土に触れ、おいしいものを食べ、兵庫の良さを知ってもらいます。年間、定期演奏会は9事業27公演の他、名曲コンサートなど様々な企画公演、県内の中1生を対象にした『わくわくオーケストラ教室』も40公演。年間約6万人の学生が鑑賞する計算に。加えて佐渡芸術監督プロデュースのオペラと充実した日々を送ります」。

一方スーパーキッズオーケストラは教育の一環として小学生から高校生が対象。新メンバーオーディションは毎年約10倍の狭き門。「現在は約35名。弦楽器のみの構成です。人気の成果発表公演の他、11日にもこちらで演奏させていただくのですが出演依頼やテレビにひっぱりだこの状況です。09年の佐用町の大水害を機に始めた被災地の方に音楽を届ける『こころのビタミンプロジェクト』は現在、東北、熊本、和歌山へと活動を広げています」。被災地の方と一緒に演奏する佐渡さんや子供たちの笑顔、津波の犠牲者が眠る海に向けて鎮魂の思いを込め懸命に演奏する子供たちの映像が流れ、胸打たれます。「どの被災地も復興までは道半ば、この活動はこれからも続けます」と横守さんはその志しを。

宮地さんは「佐渡オペラ」として愛される、佐渡裕芸術監督プロデュースのオペラの話題を。「演目・出演者・演出の方向性までプロデュースするのはものすごく手間のかかる作業。オペラの楽しさをすべての人に届けたいという佐渡裕の情熱が伝わります。国内だけでなくメトロポリタン歌劇場や英国ロイヤルオペラ、バイエルン国立歌劇場などで活躍する世界最高峰の歌手を招き、キャスト、スタッフ共に世界の一流を目指し、1か月前には西宮に集まって稽古の時間をたっぷりとって作るオペラが面白くない訳ないですよね」。音楽、ドラマ、美術とオペラには引き出しがたくさんあると宮地さん。「今年は『魔弾の射手』去年は『フィガロの結婚』と名作を。来年は『オン・ザ・タウン』。作曲者バーンスタインの愛弟子である佐渡が手掛ける音楽とドラマが融合したチャレンジングな作品になりそうです。このクオリティーでチケット12000円は破格です。しかも8回公演。これには東京の方も驚かれるほど。夏の風物詩となったオペラの前夜祭は地域の方と溶け込む素顔の佐渡が垣間見える素敵な時間です。大みそかの『ジルヴェスター・ミュージカルコンサート』を皮切りに、来年7月のオペラに向けて催されるプレ企画からぜひ楽しんでください」と、笑顔で。
芸術の秋、身近にこんな素敵な劇場がある幸せを改めて感じたひとときでした。

試食は「肉工房松本秋義」の「まっくろ煮豚」に春菊を添えて。      (文:土田)

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