レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

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西宮阪急「食のミニセミナー」

セミナーレポート 2016.6.24 株式会社伍魚福 代表取締役社長 山中 勧さん

2016/7/4 

JRも私鉄も事故で電車が止まり、その影響で道路も大渋滞。そんな朝、笑顔で現れたのは株式会社伍魚福の代表取締役山中勧社長。状況を判断し、かろうじて動いていた電車からバスに切り替えて無事到着されました。
16.6.24伍魚福①
伍魚福といえば珍味。試食としてお持ちいただいたのは「一夜干焼いか」と「いかなごのくぎ煮」。「一夜干焼いか」は冷凍ものは使わず、函館の工場で生のイカをそのまま加工して仕上げた人気商品のひとつ。「水族館の依頼でダイオウイカをスルメに加工したこともあるんですよ。それは乾燥標本と呼ばれるらしいんですけど・・・」「へぇ~!伍魚福って、めずらしい社名ですよね」「父が兄弟二人で事業を始めようとした時に占い師に相談したら『5種類の魚を飴で炊いて五魚福と名付けて商うと成功します。工場は西の方角に・・・』といわれ、商品名をそのまま屋号とし、言われた通りに実行すると上手くいったそうです。昭和45年株式会社になる時に人を大事にという思いからニンベンを付けて現在の伍魚福になりました」。
「いかなごのくぎ煮のことで先日テレビ出演されてましたね」「昭和46年にいかなごのくぎ煮を初めて商品化したということで、いかなごのくぎ煮振興協会事務局長をやっていまして・・・。くぎ煮で登録商標も取りました。独占するためではなく誰もが使えるように守りたいと。」くぎ煮検定や文学賞などその振興にも力を注がれます。
「父から『うちは工場のないメーカー』と子供の時に聞かされた時はどういうこと?と思っていました」かつては酒屋への売り上げが大半を占め、海のもの山のものを問わず広くおいしい珍味を扱うために確立されたのは、様々な協力工場で得意分野の商品を作るという伍魚福のスタイル。時代が変わり大型酒店やスーパーへと販路が広がる中、手頃なものから高級なもの、冷蔵商品まで商品の幅がますます広がり、現在協力会社は約200社に。「昔、商社に務めていた頃は、女性の下着を作っていました」ブランド、デザイン、品質管理を行いながら外部の工場で製品化し販売するアパレルでの経験が、食品を扱う今も役に立っていると言われます。
「健康志向に応える商品として販売した備長炭カシューナッツが、実際には真っ黒な見た目のインパクトのおもしろさが購入につながっていたり、私が一度却下した社員の新商品のアイディアが敗者復活の商品プレゼン大会で支持され「クリームチーズの生ハム包み」という人気の冷蔵商品となったり、色んなことが起きますよ。本屋の書店員が書くPOPって説得力がありますよね。うちも商品のおもしろさやおいしさを店頭で伝えられるようにもっともっと工夫を重ねたいと思っています。」
神戸で一番おもしろい企業になろう!そんな言葉が掲げられているのは「クレド(信条)」。お父様が社長の時に経営理念として定められた3カ条に加え、山中社長の代になって社員と一緒に、社員も協力工場も販売店もお客様もみんながおもしろいと思えるような会社のあるべき姿について意見を出し合い、決められた内容です。小さな冊子にまとめ各自が持っています。「社員はもちろん、パートの方も同じ考え方を共有して同じ方向を向いて、思いをひとつにして仕事をしたいと思っています。」ともに成長できたらそれが理想ですと語る山中社長。笑顔を絶やさない柔かな物腰の中に熱い思いが伝わってきました。
16.6.24伍魚福②
試食はお中元青いギフトカタログから「ひょうご雪姫ポークの生姜焼き」と秋田からギバサとワカメ、メカブの3種の海藻がうれしい「ぜいたくねばとろ丼」を。こちらは西宮阪急の白井のおすすめコーナーでも近日販売される予定です。         (文:土田)

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