レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

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西宮阪急「食のミニセミナー」

セミナーレポート 2016.5.20 NPO日本災害救援ボランティアネットワーク 常任理事 寺本弘伸さん

2016/5/24 

「NHKラジオの熊本地震の特別番組でご一緒させていただいた時、西宮の方と聞いてぜひとお願いしました」と白井が紹介したのは寺本弘伸さん。認定NPO日本災害救援ボランティアネットワークの常任理事をされています。阪神淡路大震災の時に災害支援活動をされたことに始まり、その経験と教訓を活かし、これまで国内・海外を問わず災害支援を広く行ってこられました。
16.5.20日本災害救済ボランティアネットワーク①
地震直後から熊本へはすでに6回。市内のホテルで震度7の本震に遭われた時は、5分置きに揺れる大きな余震で生きた心地がしなかったそう。前半は多くの住宅が倒壊した益城町を歩き、救援物資の配布や家の片付け、ペットの世話など、満員の避難所で毛布一枚での暮らしを余儀なくされる被災者の方々の支援を中心に。
家族と同様に考えられるようになったペットの避難問題、危険でも住み慣れた自宅で過ごしたいという高齢者の方の水汲みの手助け、幼児は震災のショックで母親のそばを離れられなくなり、大きなストレスを抱える親子の心を癒す試みなど、細かなニーズは山ほど。 衣装ケースを使った簡易の足湯で疲れを取っていただきながら、話しをする中で困っていることを聞き出して、役場などに取り次ぐことも大切な事だと言われます。GW明けにはボランティアセンターのサブ拠点にしたいとキャンピングカーで現地入り。 半数が専業農家を占める益城町で、一日も早い農業の復興をめざす取り組みが始まります。寺本さんの言葉からは被災者の心に寄り添うことを第一に、柔軟に迅速に活動される様子が伝わってきました。
今回の試食は、白井が新潟地震の時「届くのは青くて硬いバナナばかり」と嘆く現地の声を聞いて、焼いて柔らかくしたバナナに練乳をかけたおやつの提案を現地から中継放送した「焼きバナナの練乳かけ」を。「節分の豆まきの煎り豆は煮るとすぐ火が入る優れもの。いざというとき冷蔵庫の野菜と炊いて貴重なたんぱく質になってくれます。食材の使いまわしや常備菜など「食」の備えは普段から1週間分を目安に。作りすぎたおかずはおすそ分けも。食を通じてご近所とコミュニケーションをとれる間柄になっておきましょう。」と白井。
16.5.20日本災害救済ボランティアセンター②
「ボランティアとして被災地へ行くのは自分の食べもの、交通手段、宿泊先の確保など、初めての人には大変です。ボランティアの活動を支える支援金を寄付することも大きな支援のひとつ。農業がさかんな熊本産の野菜を意識して買って応援することも、生活再建の助けになります」。住宅の耐震化や寝室に家具を置かないこと、ご近所とのつながりなど、今しておける震災への備えはたくさんあると寺本さん。被災地への思いと同じぐらい、暮らしのどこかに災害を意識することの大切さを教えてくださいました。                                        (文:土田)

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