レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

日本のサルビア

「ムッシュ・フルーリの小さなお話のタネ」
ムッシュ・フルーリは植物にとても詳しい白井の知恵袋ともいえる方。知っているだけで道端の草花や公園の並木など見慣れた季節の風景がキラリと輝く、楽しいお話のタネをどうぞ。
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サルビアと言えば、誰もがよく知っている日本の夏の花壇を代表する真っ赤な花だよね。そのサルビアも、最近では白色は勿論のこと、ピンクや紫など色の幅も増えて、ブルーサルビアという別の種類も加わってカラフルになってきたね。さらに、サルビアの仲間でありながら、一年草の扱いのサルビアとは別に、セージと呼ばれる多年生のグループもたくさん見かけるようになってきたね。
このサルビアの仲間はシソ科の中で最も大きな大きなグループで、世界中に1000種近くの野生種があって、中南米、中央アジアから地中海沿岸及び東アジアに多く分布しているのさ。しかも、一年草から多年草、低木まで様々な形態のものがあるんだよ。
さて、では日本に自生しているサルビアと言えば・・・・・、えっ、みんな知らないって!?  ありゃりゃ、そうなのかい。しょうがないなぁ、じゃあ説明しようか。
日本を代表するサルビアと言えば、アキギリやキバナアキギリ、アキノタムラソウっていうところかな。この三種類の名前にはどれも秋と言う言葉が入っているように、晩夏から秋にかけて日本の野山で花を咲かせているんだぞ。秋に、ハイキングやトレッキングで山に入れば、結構目にすると思うけどなぁ。そんなに深い山でなくて、里山でも十分目にするから、きっとみんなも見たことがあるんだけど、サルビアだとは認識していないだけなんじゃないの?
では、まずアキギリだけど、分類学上サルビア属を日本語でアキギリ属というように、わが国を代表するサルビアなんだぞ。これは本州の中部地方から中国地方にかけての日本海側に分布しているので、関西の山では見ることはほとんどないけどね。深い青紫色の花は山道で見かけるとハッとするよ。
日本のサルビア①アキギリ日本のサルビア②アキギリ(花の拡大)
アキギリとアキギリの花

次に、キバナアキギリだけど、名前のとおり、黄色い花を付けるアキギリと言うことで、本州~九州の低い山地の木陰などに自生していて、淡黄色の花を咲かせるので、結構目立つんだよ。これは関西の里山でも十分出会えるぞ。
日本のサルビア③キバナアキギリ日本のサルビア④キバナアキギリ(花の拡大)
キバナアキギリとキバナアキギリの花

そして、アキノタムラソウは、本州~沖縄の山道や山が近い田んぼの畦などでもふつうに見られる種類で、爽やかな淡青紫色の花を付けるんだ。きっとみんなはこれは見たことがあると思うんだけどな。アキノタムラソウって言うくらいだから、みんなは秋に咲くタムラソウに似た花じゃないかって思うだろうけど、タムラソウとは似ても似つかないうえに、タムラソウも秋に咲くんだからねえ。この名前の由来は不明なんだそうな。さあ、秋の山に探しに行ってごらん? 日本のサルビアも捨てたもんじゃないぜ!!
日本のサルビア⑤アキノタムラソウ日本のサルビア⑥アキノタムラソウ(花の拡大)
アキノタムラソウとアキノタムラソウの花

日本のサルビア⑦タムラソウ日本のサルビア⑧タムラソウ(花の拡大)
タムラソウとタムラソウの花

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