レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

フィールドキッチン

「音で旅する、音で味わう ~音がいざなう素敵な旅案内~」開催しました。

2015/7/2 

「キュィーコ、キュィーコ、キュィーコ・・・・」多くの人が機械を連想する正確なリズムを刻む音。正体は正体はインドネシア・バリ島に生息する蝉の鳴き声なのだそう。木村真弓さんが音の可能性を初めて強く感じたのはこの録音テープとの出会い。不思議な蝉の存在と蝉が鳴く森の気配など聞こえる音から様々なイメージが膨らんだと言われます。
NHKラジオ「関西土曜ほっとタイム」で旅情報のコーナーを担当され、旅先の音を交えながらその土地の素敵を臨場感たっぷりに伝える木村真弓さんは、旅行ペンクラブ会員でフリーアナウンサー。
まずは地元兵庫のおいしい音めぐり。淡路の沼島の鱧の骨切り、淡路東浦の道の駅で人気のタコの姿焼きを焼く様子、明石焼きの銅鍋作りの名人が銅板を叩く音・・・、木村さんが実際に録音したときの様子や、その場で聞いたお話を交えながら聞くと、音がその場の情景やその街の食卓を連れてきてくれます。
鐘の音に拍手が加わりシーズンが始まる期待感までが伝わってくるのはカニの初セリに湧く柴山漁港。音から感じる風景をサウンドスケープというのだそうです。どんな場所にもそこで聞こえてくる音がある。無意識に耳にしている音が木村さんのお話とともに音を聞かせてもらうことで鮮やかな情景として心によみがえります。小浜で焼鯖を焼く店先。音だけで味と匂いが思い起こされ、なんだか食べたくなってきます。国の伝統工芸品でもある若狭塗の箸。職人が箸を磨く音を聞いていると作り手もまたこの音で、仕上がり具合を確かめているんだろうなぁと想像するのもまた楽しいこと。
通りや川のそばなど、旅先で録音していると「何をしているの?」といぶかしがられることも多いのだとか。最後は姫路の明珍火箸の風鈴の音を生で聞かせていただきました。目を閉じて耳を澄ますと、涼やかな音に色んな思いが去来します。春日大納言小豆で作った餡子のおやつを楽しみながら、音が持つ豊かな空間の広がりを実感し、心で音を楽しんだ素敵な旅となりました。
15.6.16音で旅する①15.6.16音で旅する②

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