レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

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西宮阪急「食のミニセミナー」

2015.6.12 西宮阪急 店長 松本一彦さん

2015/6/17 

4月に西宮阪急の4代目店長に就任された、松本一彦さんをお迎えしました。松本店長が入社されたのは昭和58年。「配属の時、特に希望なし、と書くとだいたい食品に行くんです。」当時はまだ『デパ地下』という言葉もなく、食品売り場はきついということで敬遠されることが多かった時代。コーヒー・紅茶の売り場を経て、お菓子の売り場を担当して以来、長くお菓子とともに歩み、百貨店を支えてこられた方。
15.6.12西宮阪急松本店長①
「西宮阪急の立ち上げ時には、この食品売り場をどうするか考える部署にいました。単純に他店で人気の店を選ぶのではなく、西宮阪急を利用されるのはどんな方でどんなものを買いたいと思っておられるか、特別にリサーチしました」パンをスーパーではなくてパン屋で買う人が多く、食への関心も文化度も高い土地柄。「ドンクさんのこの広い売り場も最初からセミナーをされるつもりで?」「このようなセミナーありきで、毎日午前中はそれに使うという約束が先にあったんです。」今ではドンクのセミナーはお客様にもすっかりおなじみの西宮阪急スタイルに。
おいしいお菓子は足を運んで、自分で見つけることが大事と松本店長。「ギフトカタログで白井先生が作り手の思いを伝えておられますよね。百貨店にはそれが大切だといつも思います。自分で探すからこそ、作る人の苦労や努力といった背景が伝えられる、そんな商品をひとつでも多く揃えたい」。
あんぱんが人気の『玉出木村屋』はお店が小さく数が作れない。数を増やすために大きな工場に移転すると工場に住み着いた菌が変わるので味が変わるとのこと。「当時は売り切れはあってはいけない時代。でも上司を説得して数量限定で扱いを始めました。」
人気の洋菓子店『五感』は、他の百貨店にはないクオリティーの高い洋菓子を探していた松本店長が、最初に声をかけたお店に「百貨店の規模では対応できない」と言われ、ケーキだけならやってもらえますかと、焼き菓子・チョコレートなど、分野ごとに得意とするお店を選び、自ら説得し、8人のパティシエが一つの店を作るという初めての試みから始まりました。これが最初の催事で大評判。その後、お店として運営されることになり、今の『五感』があるのだそう。自分の目の届く形で確かな商品を届けたいという職人の思いと、こだわりのつまったおいしいものを届けたい百貨店の思いが一つになってできたお店。お話からは、スイーツがデパ地下の花形になるまでの歴史が伝わってきます。
15.6.12西宮阪急松本店長②
今回の試食は青いギフトカタログの白井のおすすめから4点。佐賀『田島柑橘園』の「絞りジュースセット」、長崎『法本胡麻豆腐店』の「長崎胡麻とうふ・落花生とうふ」、鳥取『菓子工房シェル・ブール』の「ダコワーズ 栃の実アイス」、高知『海のレストラン鰹群家(なぶらや)」の「鰹のオリーブセット」を。
次回のセミナーはおすすめギフトの試食会。桂南光さんを迎えて広い会場での拡大版です。「贈るものは、やはり自分がおいしいと思ったものが安心ですから」と松本店長。「お客様との距離をもっともっと近くしていきたい」そんな思いをセミナーに来られたお客様とともに分かち合うひとときとなりました。       (文:土田)

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