レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第47話 秋の七草

「ムッシュ・フルーリの小さなお話のタネ」
ムッシュ・フルーリは植物にとても詳しい白井の知恵袋ともいえる方。知っているだけで道端の草花や公園の並木など見慣れた季節の風景がキラリと輝く、楽しいお話のタネをどうぞ。
              ******

「萩(はぎ)の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな) 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(おみなへし)また藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがほ)の花」と山上憶良が詠んだ歌を知っているかい? この歌は万葉集に収められており、この歌に詠まれた植物を今では秋の七草と呼んでいるんだよ。
これを現在の植物名に当てはめると、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマと、ここまでは順調にいくんだけど、最後の朝貌(あさがほ)の花で、はたと止まってしまうんだよ。
朝顔と言えば、ヒルガオ科の一年生の蔓植物として誰もがよく知っている花だけど、万葉集が編纂された時代にはまだ朝顔が日本に導入されていないという説や日本の野山に自生している植物でないことから、この歌に詠まれたあさがほは現代の朝顔でないことが分かっているんだ。
では、このあさがほはどんな植物を指しているのかって? ヒルガオ、ムクゲなど、そりゃあ色々な植物が候補に挙がっているんだけど、それがなかなか決定打がなくてね。でも、一番有力と言われているのがキキョウの花なんだよ。
キキョウは元々日本の野山に自生している草花で、野草にしては大きな紫色の花を咲かせることから、古代の人々はこの花を愛でていたようだね。
何はともあれ、現在では、オミナエシ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、それにハギを秋の七草と呼んでいるんだよ。
秋の七草の覚え方は、「お・す・き・な・ふ・く・は」だね!

キキョウ
キキョウ
オミナエシ クズ
オミナエシ クズ
ススキ ナデシコ
ススキ ナデシコ
ハギ  フジバカマ
ハギ  フジバカマ

へぇ~の雑学一覧へ戻る