レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第39話 紅蜀葵と黄蜀葵

「ムッシュ・フルーリの小さなお話のタネ」
ムッシュ・フルーリは植物にとても詳しい白井の知恵袋ともいえる方。知っているだけで道端の草花や公園の並木など見慣れた季節の風景がキラリと輝く、楽しいお話のタネをどうぞ。
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これは、「コウショッキとオウショッキ」と読むんだけど、何か分かるかい?もちろん二つとも日本の暑い夏がよく似合う花の名前で、僕はこの花を見ると、あ~ぁ夏だなぁ~って思うんだよ。もちろん、名前に葵という文字が使われているとおり、どちらもアオイ科の植物だよ。
じゃあ、まず、紅蜀葵。別名をモミジアオイと呼ぶんだけど、こっちの方が通りがいいかな。すらっと背の高い茎の上部に深紅の5弁の大きな花をやや上向きにつけるんだよ。ハイビスカスの仲間で、花はモミジのように深く切れ込んでいて、その名前の元にもなっているんだよ。北アメリカの湿地が原産だけど、実際の栽培にはそれを考慮することはほとんど必要ないくらい、普通のところで育ってるよね。大型の宿根草で、株が大きくなれば、2m以上にもなる背丈の茎が10本以上も立ち上がり、一夏中毎日多くの花をつけてくれるんだ。夏の花では僕の一番好きな花なんだ。
さて、黄蜀葵は別名をトロロアオイといい、オクラの花を二回りほど大きくした品のある黄色い花を咲かせるんだよ。こちらは、中国が原産の一年草で、この植物の根から和紙を漉くときに使う粘りのある物質(ネリ)がとれるんだけど、その粘りからトロロという名前が付いたんだ。今では、和紙を漉く際に使うことも少なくなり、観賞用として栽培されることが多いんだ。そうそう、、最近、「花オクラ」という名前をあちこちで聞くようになったんで、不思議に思って調べるてみると、それはトロロアオイのことだったんだよ。どうもトロロアオイの花を野菜として食べるときに「花オクラ」と呼んでいるようなんだ。生のままサラダにしたり、湯がいて三杯酢なので食べるそうだよ。オクラのように粘りがあって美味しいんだってさ。みんなも花を楽しむだけじゃなく、一度、味わってみてごらん!

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