レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第18話 香りが少ないヨモギたち

「ムッシュ・フルーリの小さなお話のタネ」
ムッシュ・フルーリは植物にとても詳しい白井の知恵袋ともいえる方。知っているだけで道端の草花や公園の並木など見慣れた季節の風景がキラリと輝く、楽しいお話のタネをどうぞ。
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310zatsugaku第18話は「香りが少ないヨモギたち」です。
まだまだ風には冷たさを感じるけど、陽射しはもうしっかりと春の力を秘めているね。それに気づいたツクシやヨモギ、ホトケノザなどはもうちゃんと生長を始めているよ。 ところで、ヨモギは誰でも知っているよね。ヨモギが生えているところを見たことがなくても、草餅に入っている緑色の原料がヨモギだってことくらいは知ってるよね。 えっ!それも知らなかったって、あちゃ~っ(>_<) 気を取り直して・・・さて、日本中の野山をはじめ、都会の街中にも生えているヨモギだけど、ずいぶん以前から、ある異変が進行していることに気づいている人はいるかなぁ。実は、ヨモギの命とも言えるあの独特の香りが少ない株が非常に増えてきているんだよ。こう感じているのは僕だけなのかなぁ。 道路や工場用地など、山林を開発した際に、切り盛りした斜面の土砂流出を防ぐため、早く緑を回復させるように、草の種を土に混ぜて吹き付けるんだけど、その種にヨモギがよく使われてきたんだよ。でも、ヨモギの種は小さくて採種するには非常に手間と時間がかかるから、とても国内では採算の合うような価格では生産できず、人件費の安い中国などから種を輸入しているんだよ。もちろんヨモギは日本だけではなく、朝鮮半島や中国本土にも広く自生しているから問題はないんだけどね。でも、僕はこれが問題だと思っているんだ。 見た目も、もちろん遺伝的にも同じヨモギという種類には違いないんだけど、どうも海外育ちのヨモギは香りが少ないような気がしてさ。だから、農村部でも高速道路の建設や大規模な開発が行われた周辺のヨモギには香りの少ない株が多いのではって考えてるんだよ。みんなも、出かけた先でヨモギを見つけたら、新芽をちょっと千切って香りを嗅いでみてごらん。きっと香りの少ない株に出会うと思うから・・・・・

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