レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第9話 セイタカアワダチソウの悲哀

「ムッシュ・フルーリの小さなお話のタネ」
ムッシュ・フルーリは植物にとても詳しい白井の知恵袋ともいえる方。知っているだけで道端の草花や公園の並木など見慣れた季節の風景がキラリと輝く、楽しいお話のタネをどうぞ。
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278zatsugaku第9話は「セイタカアワダチソウの悲哀」です。

秋の青空の下、鮮やかな黄色い花をつけるセイタカアワダチソウ。空き地が一面に黄色に染まる様子に秋を感じる人も多いかも知れない。誤ってキリンソウとも呼ばれる身近な雑草だけど、実は厄介な毒を持つ外来種ということをご存知かな?
セイタカアワダチソウが根を下ろすと土の中に毒を出して、他の植物は生えてこられなくなってしまうんだよ。ススキとセイタカアワダチソウの両方が生えていた場所がいつの間にかセイタカアワダチソウだけに覆われてしまっていたら、まさにその毒にススキが負けてしまったってこと。けれどこの悲劇はここで終わらない。何年か経つと今度はセイタカアワダチソウ自身が土に溜まった自分の毒にやられて枯れてしまうというシェークスピアもびっくりの展開が待っている。草木も生えない荒地。そして月日が流れ毒が薄まってきた荒地に、真っ先に現れるのはススキ。あれ?また最初に戻るの・・・なんて言われそうだけど、これこそ身近な場所で繰り返される終わりのない物語なんだ。

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