レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第10話 カエデと楓

「ムッシュ・フルーリの小さなお話のタネ」
ムッシュ・フルーリは植物にとても詳しい白井の知恵袋ともいえる方。知っているだけで道端の草花や公園の並木など見慣れた季節の風景がキラリと輝く、楽しいお話のタネをどうぞ。
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280zatsugaku第10話は「カエデと楓」です。

まずは簡単な漢字テストをどうぞ・・・。『楓』この字の読み方は?(A)カエデ(B)フウ。さあどちらでしょう?
分かりましたか?カエデ?それともフウ?実はどちらも正解。それぞれ木の名前なんだけど、種類は違う。カエデといえばモミジのこと。幼な子の手のように5つに分かれたおなじみの葉っぱ、日本人にとって最も身近な木のひとつだね。一方フウは背が高く街路樹などで見かけることが多い。葉はモミジよりは大きくて葉先が3つに分かれている。どちらも秋の紅葉が美しい・・・といってもどうも紛らわしいね。どうしてこんなことになったかって?昔むかし、中国から漢字が日本に入ってきた時、日本にはフウという木がなく、葉先の分かれ具合や紅葉する様子が似てるってことで、どうもカエデと取り違えてしまった・・・と言われているんだよ。中国原産のフウが江戸時代の中頃に日本に入ってきたとき、もうすでにカエデに『楓』という字を使ってしまっていたものだから、同じ漢字を使って読み方だけを「フウ」と変えたんだね。余談だけど、今では、中国でもカエデのことを『楓』という漢字で表すことが多くなっているみたいなんだって。これって漢字の逆輸入?モミジの風情も然ることながら、私はフウが鮮やかに豪華に色付く並木道を歩くのがお気に入り。あなたも美しい落ち葉を踏みしめながら素敵な散歩に出かけませんか。

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