レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

川柳作家 大西泰世先生をお迎えして

2013/7/26 

346nishi-gardenNHKラジオ「関西ラジオほっとタイム」ぼやき川柳のコーナーを担当されている大西泰世先生は二回目のご登場です。「昔は今よりもっと日常的に『女房の妬くほど亭主もてもせず』と川柳を交えてやんわりなだめる会話がありました。川柳が身近に当たり前に使われていたんです。心情をオブラートに包んで笑いに変える、川柳にはそんな力があると思います。『孝行をしたい時分に親はなし』これも川柳なんですよ。人間関係が豊かですよね。」
前回のセミナーの参加者に書いていただいた川柳を大西先生が紹介しながら次々読み上げては、即興でアドバイス。「5・7・5を守るとリズム良く伝わりますよ」「川柳は基本は口語調で」「語順を前後入れ替えるとより良くなりますね」「一文字変えるだけで・・・」とポイントを解説しながらより川柳らしい句にアレンジしてくださいます。そのスピードは毎週全国から約2000通以上の川柳が届き、全てに目を通されるラジオの人気コーナーを長年担当される先生ならでは。笑いを交えながら楽しく講評していただきました。「その時その時の気持ちを五七五で表現することで、自分をちょっと冷静に見られたり、重い気分がふっと軽くなったりします。川柳で日記をつけるのもオススメですよ。」と笑顔で。
NHKのラジオ番組の控え室はひとつ。「前後の出番の色んな方とひとときお顔を合わせるのが楽しいですよね。」と白井。「この「ほっとタイム」は公開放送も多く、震災後の仙台でも地元の方がたくさん来てくださり嬉しかったです。ラジオはリスナーとの距離が近いというか、独特の温かさがありますね」と大西先生。
セミナーの翌日は月1回の白井の出演日。「明日は男性が料理をされることをテーマに話そうかと。心に深く残っていることなんですが、二回目の講習で「帰ってすぐ妻にお礼を言いました」と言われるんです。前の講習で料理を初めて習った男性の方です。自分は長いこと企業戦士でした。妻が生きている間は、料理をおいしいとも言わず、朝刊を読みながら食べていました。支えてくれた妻に感謝を込めて、帰ってすぐ手を合わせた・・・とお聞きして胸がつまりました。」と白井。「わかります。川柳も笑いとばすものばかりではないんですよ。『しんし張りの波をくぐれば母がいる(岩井三窓)』。自分にも思い出される風景があります。『父の巻いた柱時計がまだ動き(小田夢路)』など、五七五という短い言葉なんですが、すっと伝わりますね。」思わずグッとこみ上げる2句で締めくくってくださいました。会場も知らず知らずのうちに川柳の世界に魅了されたひとときでした。
本日の試食はカラダにやさしいレシピでご紹介している「筝の庵」『甘酒ドレッシング』を使った冷製パスタに、鱧の湯引きと明石のタコをトッピングして。阪急百貨店では鱧は機械ではなく全部手で骨切りをされるそう。小さな骨はピンセットを使って除く丁寧な作業です。タコは生でも売っていますが、店でぬめりを取ってもみ、しっかり水洗いしてゆででいます。魚売り場の木下さんが阪急社員の取り組みを教えてくださいました。(文:土田)

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