レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

有限会社西岡養蜂園 代表取締役 西岡千年さんゆかりさんご夫妻をお迎えして

2012/9/24 

271nishi-garden「本物の蜂蜜を伝えたい。」まっすぐな思いで蜂蜜作りに取り組まれる西岡養蜂園の西岡千年さんとゆかりさんご夫妻。青いギフトカタログで白井が出会い、蜂蜜についてもっと知りたいと熊本からお招きしました。「南は奄美大島から北は北海道まで、野菜や果物の受粉のために育てた蜂を全国の農家さんに届けています。いろんな土地でうちの蜂が活躍しているんですよ。」と西岡さん。西岡さんが養蜂の道を志したのは高校生の時。「じい様が自家製のはちみつを取るために蜂を飼っていたのが面白そうで。体の弱かったじい様は、毎食後にスプーン1杯のはちみつを続けて103歳まで元気に長生きしました。頭もしっかりして。」と語られます。「夜明け前に家を出発して、蜂の活動前に採蜜(蜜採り)を終わらせます。また次の花の蜜を取り分けるためには、夜、暗くなり、すべての蜂が巣箱に戻るのを待って移動し、また蜂が活動を始める前に巣箱を置きに行くという日々。蜂は夜も寝ずに巣箱の中で蜜を濃縮していますので、糖度80%ぐらいになるのを待って採蜜します。体力勝負なので若いスタッフのエネルギーが大きな支えです。」 「賞味期限はありますか?」白井の質問に「蜂蜜そのものに殺菌力がありますのでフタを開けたままにしなければ痛みません。瓶詰めにするので賞味期限の表記が必要になりますが。」とゆかりさん。プロポリスとローヤルゼリーの違いについては「プロポリスは木のヤニと蜂の持つ酵素から作られるもので、巣に塗りつけ無菌状態に保ちます。殺菌力が強いので免疫力を付けたい時におすすめです。水にそのまま溶くとコップに黒いものがこびりついて取れませんが、蜂蜜と混ぜ合わせてから水に溶くと固まりません。ローヤルゼリーは蜂が女王蜂の食べ物として分泌するものでアミノ酸が多く栄養が豊か。寿命が3ヶ月しかない働き蜂に比べ、女王蜂は3年も寿命があります。蜂蜜は疲れた時の即効性は一番。胃腸にもやさしいと言われています。」と教えて下さいました。勤勉な蜂の恵みともいえる蜂蜜も熱を加えると酵素や大切な成分の多くが損なわれるとも。「じい様のようにそのまま食べるのが一番です。安い輸入の蜂蜜は人が加熱して濃縮したものがほとんどです。せっかくの蜂蜜が・・・。」と残念そうに話される西岡さん。
素顔・素手で蜂と接しても今ではほとんど刺されることはないそう。「蜂は黒いものに警戒心がありますので、白っぽいものを身につけ、寄ってきても手で払わず、じっとかがんでいればまず大丈夫です。蜂が自らの命をかけて刺してくるのは、巣に危険を感じたときだけ。」若いスタッフもみんな素手で作業ができるようになるそうです。これからを聞かれ「九州から北海道まで野菜や果物の受粉を通して、日本の農業の力になれたら・・・」と西岡さん。「今は娘たちも一緒に仕事ができるのが嬉しい。これからも続けていきます。」とゆかりさん。お二人からは誰よりも蜜蜂に感謝し大切に思う心が伝わってきました。

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