レシピ&エッセイの白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

柳生の庄 取締役・調理長 柴山崇志さんをお招きして

2010/5/28 

152nishi-garden今回は一生に一度は泊まりたい宿として人気の修善寺「柳生の庄」。2010年のお中元に宿に伝わる下焼をせずに柔らかく仕上げる鮎の姿煮やオリジナルの織部焼に入ったわさび味噌や揚げじゃこなどを詰めて出していただいています。「普通は泊まった方にしか手に入らないんですよね・・・」柳生の庄が外部に出品されるのは初めてのこと「・・・織部の器も素敵です。私は早速予約をしました」と白井。武士のようにロングヘアを後ろで一本に束ねた柴山さん「居合術をやっています。真剣を使う剣術です。危ないので殺陣のように相手はいませんが、仮想の敵をイメージして動きます。」すっとした達人の風情に会場も納得です。
「堀文子さんの描かれた玄関の”すずめのお宿”の大きな絵はすばらしいですね」と白井。足を進めると、○○はこちら、○○しないでください、といった旅館に通常ある指示を示すものは一切なく自然体・・・。無の静けさに浸ります。すばらしい料理も奇をてらわず、仲居さんも上質の色合いのやさしい着物を身につけられ、気持ちよく働いておられます。あこがれの柳生の庄がすーっと体に浸みていきます。「オーナーさん御夫妻と柴山さんの会話もさりげなく温かい・・・それがお宿全体の空気になっているような気がしました。」と高級なのに気負わないその雰囲気を伝えます。柳生の庄は全て趣が異なる15部屋。「旅館には早い時間から入っていただいて、温泉ももちろんですが、宿でのんびりしていただきたいですね。何も感じないでリラックスして・・・」と柴山さん。「泊まらせていただいた時、その何も感じないという言葉の意味が良く分かりました。気にかかるものから一切解き放たれ包み込まれるような幸せです。」「はい、お客様の感じ方は十人十色ですが、そのすべてに合わせることができればと、難しいですができる限りのことをしたいと思っています。」「目に見えない心配りが嬉しくて、宿に漂う温かいものに癒されて、本当に特別な時間を過ごさせていただきました。」二人の会話から上質のおもてなしの持つ奥の深さが伝わってきます。柴山さんのお人柄を「自分に厳しく、でも切り口が柔らかいですね」と語る白井。柳生の庄の気配を楽しみ、ひととき日常を忘れる素敵なセミナーとなりました。

西宮阪急「食のミニセミナー」一覧へ戻る